劇場版おっさんずラブ LOVE or DEADのレビュー・感想・評価
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お約束をてんこ盛りにした非凡
二度見ました。
映画や小説、漫画がそこそこ好きなので、こういう時はこういう展開がお約束、というのに慣れているんですが、それを裏切らないお約束てんこ盛りなのにベタにならず胸焼け起こさず上品にまとまっている、という神業だと感激しました。
奇想天外ドタバタラブコメでありながら、主人公たちの心情がとてもリアルなので、安っぽくなりません。
あー26歳で仕事面白くなってくるともう本当怖いもの知らずになっちゃうよなぁ、とか
30歳超えてくると体力も落ちるし、現実も見えるし仕事に対するスタンス変わるよなぁとか
サラリーマンが見てもしみじみ思うことがあります。
どの世代の人が見ても何かしら心に刺さる
上品なラブコメディです。
誰誘って行ってもいいと思いますが
カップルは特におすすめです。
共働きが当然の今、春田と牧の問題は普通のカップルの問題です。
「★一つ以下」のみなさんのコメントにほぼ同感!
実は、全体的にあまりに評価が高いのが多いので、私がひねくれているのかと思っていたけど、私の思いもまんざらではなさそうで一安心。
それと、追加で言いたいことは、
一つのシーンでカット割りが多すぎることと、その際に右顔、左顔と交互に映る表情が微妙に違う、ということ!
何回も撮ったシーンの継ぎ接ぎ・つなぎ合わせ。
これはドラマの時から思ってた。
ひいた画と寄った画で口の開き具合が変わってるってどぉゆ~こと?
前向きの画から振り向いた瞬間の画になった時の頬の位置が違ってるってど~ゆ~こと?
表情がつながってなくて、カクカクしてるよ。
素人が編集がやってんの?
カットが変わるたびに「え?」ってなる。
今回の映画では、特に火事場の最後で春田が牧に告白するシーンの林遣都君の顔。
毎回違う繊細な表情が出来ちゃう遣都君だから、表情と表現としてはどれも素晴らしいのだけど、つながっていなくてもったいない。
気になって感情移入できないよ。
素晴らしい演技の役者さんには大拍手なのに!!
「★一つ以下」の酷評のみなさんのコメントは、映画に期待と愛情があるからこそだと感じ、泣けてきます。
それだけに、この愚策については製作者の罪は重いと思う!
感謝しかない。ありがとうおっさんずラブ!
まず始めに。
本当に、おっさんずラブ、ありがとう!!
低評価は何も分かってない。と思います。劇場版、とにかく最高です。約束します!
連ドラは、部長に告白された春田、そこからどうなる春田!?がメインに押し出された内容でした。その証拠にキャッチフレーズも「ある日、部長に告白された」「君に出会えてよかった」(部長の手紙より)です。
でも、連ドラでは、牧と結ばれた。民なら誰もが分かる、はるたんが始めから運命の相手と感じ、大好きだった牧と、結ばれた。
劇場版は、その牧と確実に深い愛で結ばれるところからのスタートです。
そりゃ、映画化ですもん。アクションも、派手な演出も、興行収入も、全部必要じゃないですか!
でも、映画化の苦難を乗り越えてなお、描かれているのは、はるたんと牧の、濁りようのない、愛、なんですよ。
ドラマでは少ししかなかった二人だけのシーン、愛に溢れたシーン、二人の気持ちが揃ったキスシーン、こんなにこの二人に、部長のようにエンターテイナーじゃないこの牧とはるたんに、長尺を割いてくれたことに、心から感謝します。
私はおっさんずラブも春田と牧も大好きです。でも、ひいき目なしに、これは最高です!
何度も何度も見たくなる、何度も何度も帰ってきたくなる、本当に幸せに溢れた作品です。
ぜひ、一度、見てください。
自分の目で確かめてください。
この、最高の愛を!
省く場所が違うよ
単発の頃からこのドラマのファンでした、といっても大ハマリしたのは連続ドラマになってからですけど。
今までになかった話で、いや、普通の恋愛ドラマならありきたりのオーソドックスな王道のラブ・ストーリーなんですけど、それが同性同士のってので連続ドラマでってのは画期的で。
演者の方々の繊細な演技が素晴らしく、特に林遣都さんの目だけで語る演技は本当にすごかったです。
春田役の田中圭さんも「ザ・いい人」を体現したような人を演じきっていて、だらしないけど憎めないやつを好演していました。
吉田鋼太郎さんの乙女モードとできる男モードの差には笑いつつもかっこいいなあ、なんて思ったし、武川さんも表面には出てない本当は熱い男なのも素晴らしかった、マロくんの宇宙人みたいな言動も徐々に恋する青年になっていき、まいまいのふざけたようでいて、実は大切なところを突いてくる観察眼の鋭さや優しさも大好きでした。
また幼馴染のふたり、ちずのからっとした陽性な性格によって、どんだけ春田や牧が助けられたか、そしてそんな春田たちを一歩引いて見てる鉄平さん。
もう本当に大好きな、大好きすぎる世界で、何度この世界に入りたいと思ったか。
だからその世界の続きが見れる、そう思って映画館に行きました。
結果、なんだったんだろう2時間ちょっと、という思いで帰宅しました。
上に書いたようなそれぞれの良いところがほぼなくなってるように思えました。
というか、本当はなくなってないんだろうと思いますよ。
ただ!端折りすぎているだけなんでしょう、きっと。
やけに春田にうんざりしているように見えた牧も、とんでもなく冷たいことを言っちゃう春田も、きっと時間が足りなかった、本当はもっとお互い思い合って、悩んでた、んだろうと思います、思いますけどそれが全くわかんない作り、これにはがっかりでした・・・。
重要なシーンほどカットしているとしか思えないです。
春田の母親との件も、牧の父親との件も、指輪の件も、はたまた香港での浮気疑惑の結末も、牧の夢がいったいいつ発生したのかも・・・それでいて、爆破であるとか香港でのアクションシーンであるとか、ジャスの結婚のシーンであるとか・・・絶対削れたはずですよね。
これで完結だ、とおっしゃってます。
それを思うと、ああ、こんな終わりならドラマで終わってくれてたほうがよかった、と思ってしまいます。
なんだか、俳優さんや脚本家、監督、プロデューサーのインタビューや、パンフレット、シナリオ本などを読めばわかる、らしいですけど・・・そんなの映画にあるまじきことでは?
そんな詐欺みたいな手法使わないでほしかった。
鑑賞者の脳内補完に頼るのはいかがなものでしょう。
聞くところによると爆破やアクションは脚本家と監督のゴリ押しだとか。
それって・・・・・・・・・・どうなの?
こんな感想になるとは思いもしませんでした(涙)
もちろん笑えるシーンもありましたよ、ほっこりもしたし、うるっともきました。
でも足りない、話が全く足りないのですよ・・・。
悲しみ
とにかく俳優さんの演技が素晴らしかったです。本筋のグダグダ感も、キャラクターの一貫性のなさも、突然のイベントの様な場面展開も、全ては役者さんの演技でなんとか押し通した感じでした。ドラマを通して描かれた2人や周りとの関係性や、性格、背景などを全く無視して映画を作ったんだろうなと言わざるを得ません。シナリオ本の少ないカスカスなセリフや、ト書きの少なさに唖然としました。よく映画疲れましたねとしか…。小手先で笑わせることに重点を置いているので、根幹がぐらぐら。せっかくのキャラクターは全く生かされていません。爆発もアクションも何のためにあるのか皆目見当もつきません。意味がないです。あんなにドラマで通っては助けられていたちずちゃんやお兄さんとの関係も突然断ち切られています。映画化で浮かれて、上の意向を丸呑みにして、能力のない人たちがつぎはぎして役者さん達に丸投げしたのでしょうか?…最後のシンガポール行きも牧に同性愛は罪であることを示唆させるためのものなのか単なる無知なのか考えてしまうところです。大変残念でした。
がっかり
ドラマファンでした。
正直がっかりし過ぎて呆然です。
劇場版は笑えました。
でもそれだけです。
ドラマ版にあった繊細な心理描写もなければ、上質なラブストーリーの切なさもなく・・・
え、これだけで終わっちゃうの?
とラストに迫れば迫るほど、危機感が走り・・・
何より、ドラマ版のラストに敷かれた伏線の回収ゼロには驚きました。
あの伏線は田中圭さん自身が、
愛し合う二人なら、身体に触れたいと思うのは当然、と入れたものだったのに。
2人の関係がどう深まったかも描写ゼロ。
お印程度のキスシーン一つでドラマ版のフアンが満足するとスタッフは本当に思ったんでしょうか。
本当に残念です。
ドラマを見ていなくてもOKでした
友人に連れられて観てきました。
ドラマは見てませんが、人間関係をさらっと判りやすく映画の内容に沿わせて説明していたのですんなり観れました。
ただ、映画としては開始早々最後が見えてしまう内容でしたので、星3で……。
楽しいと感じる部分がファン(友人)と初見者(自分)では大分違うと感じることが多々あり、友人は何故かずっと泣いていましたがドラマファンゆえに深く思える場所があったのだと思います。
ファンのための映画だなぁと思いました。
役者さんの迫力は凄かったです!
俳優陣とファンに甘えた結果の駄作
ドラマ版のシナリオを読んだときスカスカだったので、役者の力ってすごいんだなと感心しましたが、劇場版はこれほどの俳優陣にもカバーしきれないくらい、ストーリーの根幹がブレブレでシーンも登場人物の心情もブツ切れ。
このクオリティーの作品にGOを出してしまうほど、熱が冷めないうちにと公開を急いでいたのでしょうか。
それとも、テレビ朝日と東宝のものづくりが地に落ちたのでしょうか。
宣伝もお粗末。
五角関係でもなんでもなく、ヘテロ(バイ?)の男性をあたかも同性同士の恋愛に絡ませるかのようなミスリード。
予告編、SNSでほぼシーンを出し尽くし、目新しいシーンや意外な展開はなし。
安っぽいアクションも要らなかったです。
男性同士のカップルがどうやって家族になっていくのか、続編としてそこが一番描くべき軸だったのに、肝心な部分が描かれてない。
「2人にとっての正解」はなんだったのか。どんな結婚、家庭の形を選んだのか。お互いの夢が尊重できるように成長したのか……
「よく見ると指輪してる」
描かれてるのはそれだけ。
これで伝えたつもりになってる制作陣には作品として未完成ですよね?と言いたい。
そこは「余白」だとか「見た人に委ねる」とかじゃないです。それを映像で見せるのが映画でしょう?
このキャストでできる最後の機会だったかもしれないのに、脚本家、監督、プロデューサー陣はなんてことをしてくれたのかと。
もし続編があるならちゃんと描くべきところから逃げずに、向き合って欲しいです。
コメディー映画としても1900円出して見るほどのものではないです。
ドラマから期待してずっと楽しみにしてきました。 昨今面白い毎週楽し...
ドラマから期待してずっと楽しみにしてきました。
昨今面白い毎週楽しみになるドラマが少なくなる中おっさんずラブは毎回リアタイして楽しみにしていました。
映画が発表され最初に爆破シーンが作品の肝のように発表されたときに嫌な予感が過りしかしフルキャスト続投という事実に大丈夫だと信じて待っていました。
その結果見事に裏切られました。
初見の感想としては確かに笑えるし泣けるけどストーリーとしては10点中3点くらい。
泣けたのもストーリーではなく役者の演技力によるもの。
しょっぱなから突っ込みがおいつかない。
春田の路地裏カンフーはいらないしいきなり浮気シーンから始まるもの不穏。
全貌が見えない雑なプロジェクトに2年間の営業所で学んだ記憶はなくなりいきなり営業所に無理な要望を出しそれを夢だといきなり語る牧。
ちずは無意味に彼氏と別れている。
楽しみにしていた春田家シーンは牧と春田のけんかシーンばかり。
あれだけ好きだったはずの春田をわかりやすく一方的にないがしろにしすぎる牧。
髪についたきんぴらごぼうは草。
天空不動産がブラックすぎる。パートナー企業も昨今の漫画ですら見ない安っぽいテンプレブラック企業。(今時ドラッグビジネスに誘拐に時限付きダイナマイトって…。)
そんな各段忙しそうなシーンもないまま倒れる牧(せめて本社と営業所の間をとりもつ頑張るシーンでもあれば)
牧がゲイという設定がドラマよりも薄い。
提携が終わった瞬間に売られる物件。(どうやったの?)
過保護な理不尽お父さん(春田が知らないのは牧が連絡してないから)
花火シーンも圧倒的に言葉が足りない。
都合よくあらわれるジャスティス。
狸穴さんがなぜ春田をホテルに誘ったのか謎。
(というか春田のベッドシーン全部牧以外の男とばっかりw)
貞操観念が薄すぎる春田。
春田が誘拐にあうまでの流れが雑で不自然。
昭和くさい営業所の誘拐場所特定。
なのにいきなり該当場所へかけつける牧(春田の居場所GPS入れてた?)
牧と部長が苦労してる道をあとから行ったジャスティスのが早くたどり着く。
熱いはずの火事現場で鉄の鎖でターザンと雲梯。
あれだけドラマで誠実だった部長がキスを狙いに行く軽さ。
ジャスや牧が内側や外から壁を壊せたなら春田も最初から壁壊せたのでは?
火事でいきなり目が覚めたらここにいるはすのない牧がいるのにすんなり受け入れる春田。
からのいきなりの再度春田の告白。けど全て牧はうなずき受け身のみ。
凄い爆発でイリュージョン脱出する二人
正直うどんの五郎さんと狸穴さんのターンは蛇足。
なぜか離婚の原因であるはずの部長に許可をもらうマロと、特になにもしてないマロとあれだけしぶってた結婚を承諾する蝶子さん。
期待したのに見事に裏切られたジャスとかおるこの結婚式(これも正直映画だけのキャラおためにここまで演出は不要では?ナレベースでよかった)
ブーケは春田ではなく部長。
いつの間にか指輪をもらってる牧。
からのいつの間に指輪交換してたの?二人。
結局あれだけ一緒にいたいと言ってた春田を無視してシンガポールへ行く牧。
情緒もないキス。
政宗前例があるのに今更な呼び捨て。
最後春田は笑顔ではなくどこか寂しそうにわかれる(この時の田中圭の演技は天才)
あきらかに続編をにおわせるおわり。
まだまだ言い出したらつっこみはあるけれど脚本家は地に足をついた本を作ったと言っていたが全く地に足がついていない。春田と牧のそれぞれの人間物語とするならあのラストなのかもしれないが全体的にLOVE要素は少なく、DEAD要素の方が強かった。
ドラマの役者の演技力に助けられあそこまでブレイクした作品を自分の実力と勘違いした脚本家と監督とPが自己満シーンばかり優先したせいで台無しにした作品。
シナリオブックに撮りたいシーン優先で作ったということが書いてあるとおり家族と夢というテーマが後付けなのも納得できる。
めったにない映画化というチャンスでファン優先ではなく自分のやりたいものを優先した脚本家と監督とPには失望しかなくほんとにあのドラマを作った人なのかとびっくりしました。牧の心理描写もなくすべて役者の演技任せ。
春田もドラマみたいに愛すべきキャラまではいかずただひたすらに可哀そうに見えました最後まで。牧と春田のラブが見たかったのに二人で見たいシーンはすべてべつの人で行っており笑えるファミリーコメディを狙い新規獲得したくてこの内容にしたのだと思いますが映画だけではキャラが魅力的ではないので新規層は一度見たらそこで終わる内容です。
ドラマのような何度も見たいとなる魅力がありません。
ドラマ時のような丁寧な心理描写で作った方が圧倒的に満足度が高かったしリピーターもたくさんいるのは?そうすれば永遠の0の時のように自ずと大ヒット作は新規層は見ようという気になるので結果両方が獲得できる。
これで完結とうたうなら続編も作れるんじゃと匂わせるラストではなく幸せな二人の日常や話し合う場面が多く見たかったし結婚式も見たかった。
ドラマ時のラストが想像斜め上をいく演出でそんなところまで見せてくれるの!?という驚きで終わったので満足度が高かった。映画はもっと踏み込んだものを期待していたが結局ドラマ時から二人はそんなに親展していないように感じるしなんなら喧嘩する度別れそうだと思ってしまうほどでした。雑な本を演じないといけなかった役者さんが本当に不憫です。心底残念。見ても多幸感は薄い。何度も通いたくなる映画ではないので100億の男は到底無理だと思います。
映画の日、満席でした。
今日で5回目、初めて涙が出ました。
山田正義が大切な人と明日も会えるとは限りませんというシーン、はるたんが泣きそうになりながら後悔しているシーンで、田中圭さんはどんな気持ちで演じているんだろうかと。
憑依型の林遣都さん、ベテランの舞台俳優吉田鋼太郎さん、フレッシュな志尊淳さん、テクニカルな沢村一樹さん、悪い人がいるけど、どこまでも優しい、おっさんずラブの映画でした。
映画だからドンパチあって仕方ないし、仕事しないといけないから遠く離れることもあるでしょうし、もしかしたら定年後しかゆっくり2人で過ごす時間はないかもしれないけど 笑
もしかしたらそんな働き方もこれからの日本にはあるかもしれない。
欲をいえば、2人のなんでもない日常がずーっと続いてほしかったけど、仕事しないといけないし、この山乗り越えた2人なら世界の裏側行っても大丈夫です。
また行きます。
ドラマのよかったところが省かれている別物の映画
ドラマから映画へ、何でこんな事になってしまっているのか、映画を見てからずっとモヤモヤ考えています。
元々ドラマのコンセプトも脚本も深夜ドラマのレベルでざっくりしたものしかなかったんですね。
そこへあの俳優陣が素晴らしい肉付けを行なった。
特に牧を演じる林さんは牧のマイノリティである心の葛藤とかいろいろな感情をセンシティブな目の演技で表現していて、その気持ちの揺れ、憂い、悲しみなど牧のいろんな感情に見ているこちらまでもが気持ちを同じくしてしまい、自分の中の弱く柔らかな部分に突き刺さって、ドラマに嵌りまくったんだと思います。
田中さんもドラマの時のインタビューで春田をどう魅力的に、誰にでも受け入れてもらえるような春田を演じるかが重要、答えていました。
なのに、映画ではその春田のいいところが全然出ていなくて、春田の人となりを通り一遍に描いて、ストーリーを進めたらあんな春田が出来上がってしまっていました。
ドラマの時のような吸引力のある春田ではなかったんですよね、映画の春田は。猪突猛進ではあったけど。
映画での牧は春田と気持ちが通じているけど、忙しい仕事と恋愛のコントロールが出来ずマジデリな春田に振り回されていて、前向きな話を春田に出来ないまま、爆破に突入して救出大作戦&仲直り告白しての海外勤務での背を向けての歩き出し。映画では私の気持ちが牧にも春田にもついていけなかったんです。
私がドラマに嵌った、ドラマでのよかったところが映画ではことごとく省かれていて、映画のアクション、コメディー、ラブラブシーン、これらのどれもが心に響かず。
映画制作陣はこのドラマのヒットした理由を正しく理解していなかったんだと理解しました。
そして今はもしかしたらドラマも俳優陣が自由にできる余白が多かったからあの素敵なドラマが仕上がったのか⁈とまで思ってきています。
それともドラマの制作ではよかったけれど、社運を賭けた一大プロジェクトになれば上層部のトンチンカンな指示に振り回されて思っていたところに着地できずに、現場ではだから違うって言ってたのに…とか、世間でよくある走り出したら止まらない失敗プロジェクトの典型なのでしょうか?
いや、ドラマと映画は別物、ヒットドラマの虎の威を借りて二匹目のどじょう狙いだったんで、ドラマファンとは違うところにターゲットが置かれ、コアなドラマファンはお呼びじゃなかったのかもしれません。
でも、ドラマファンの目ではなくフラットな目線で見た映画としてはどうなのか?はよくわかりませんがアクションにもコメディーにもラブにも振り切れてなかったので映画の醍醐味は感じられませんでした。
どちらにしろ、ドラマファンの私は映画の事は忘れることにします。
もう一度あの深夜ドラマのテイストで続編でリベンジされることを期待しています。
とりあえず笑えればOK
ドラマ版の大ファンです。
BLというジャンルなのに一切躊躇せず観れた作品でした。
ただ…
劇場版公開に疑問は感じていました。
この作品はドラマというスケールにおいて魅力を発揮する作品であって、劇場版にすると話も大きくしなければならなくなってしまう。
だからって爆破はいいのか?
とは思いました。
恋愛はどこへ行ってしまったのだろうか…
普通の不動産の社員なのに監禁されてしまうのか…
支離滅裂な部分も多かったなとは思いました。
少しギスギスしすぎだし…
ギャグパートはドラマ版と同じくらい面白かったです。
サウナのシーンはやはり面白いです。
田中圭さんの変顔はやりすぎな気が…まぁいいか!
映画にはしなくて良かったんじゃないかな…
ドラマSPみたいな形で観たかったです。
まぁこんなものでしょ
何も考えないで見れてこれはこれでありでしょう!
もともと深夜ドラマだし。コメディー要素ほそのままで涙あり、ラブありまとまってた感じ。
私的にはドラマの最終回のラブシーンが最高だったから、牧とはるたんのラブシーンに期待しちゃいましたが映画だからか、かえって抑え気味でした。
牧の心情をおざなりにした公式の罪
今回の映画では、牧がどう思っているかという事がほとんど描かれていなかった様に思います。夢を追いたい、頑張りたい、なのはわかりましたが、映画を見た印象では春田への気持ちや葛藤が「言わなくてもわかって欲しい」という事しかなかった。
ここで疑問なのは、映画の牧が、春田との夢と家族(結婚)というテーマにおいて、ノンケとゲイであるという葛藤を持ち合わせていないのは何故かという事です。
ドラマでは男女カップルでなければいけないという概念をとっぱらったみたいなニュアンスの事を言っていたような気がします。男女カップルの云々を男男カップルで描くというのが主題。ドラマではそれに付随して当然起こるノンケとしての春田の葛藤と、ゲイとしての牧の葛藤がちゃんと描かれていました。だからこそ、それを乗り越えた2人が純愛に見え、尊いと言えたと思います。
しかし、今回の映画において、公式が2人はもうそこを1回乗り越えたから、あとは牧が男であり、ゲイであるという設定を完全に切り落としてしまっていると思えるのです。それこそ、本当に男女カップルの女を牧にすげ替えただけのドラマ。映画の牧は、仕事(夢)を頑張りたい事を恋人に理解してもらえず苦しんでる「女性」の設定に思えます。そこしか描かれていないので、結局牧の乗り越えるべきテーマが「ちゃんと伝える事、向き合う事」になっていました。
牧がゲイであるという事に対する葛藤が、セリフででてきたのは春田の炎の中の仲直りシーンにおける「俺なんにもわかってなかった」からの台詞と、かろうじて春田と牧のお母さんが会話するシーンにおける春田の発言(牧の父が「男同士なのが気になるのかな」と推測する)のみです。牧側に至っては全くありませんでした。驚愕。ドラマにおけるゲイとしての牧の葛藤(ノンケの春田さんは本当に俺でいいのか的な)はいくら乗り越えた様に思えても、一生抱えていくものだと思います。そこが映画で一切描かれていないのに、仲直りの春田の台詞だけで解決させようとする事に強い違和感を感じます。
そう思うと公式は「人間愛」という言葉を使って、そのゲイとしての葛藤を描かない言い訳をしているようにしか思えません。「夢と家族」をテーマに掲げ、結婚するしないの描写をいれるなら、当然男男カップルがそのテーマに置いて直面する問題をちゃんと描くのは、牧をゲイという設定にした公式の最低限の責任だと思います。それなのに、映画においてこの部分がバッサリと切り落とされている上に、たった1つの春田の台詞のみで乗り越えた様に思わせようとしている。これが『おっさんずラブ』というタイトルを冠したこの映画の最大の失敗だと思います。逆に言えばこの部分をさえちゃんと誰が見てもわかる形で表現されていれば、それを乗り越えて再び結ばれた2人の絆は強く印象に残る筈で、酷評もここまで出なかったように思います。
そして脚本家と監督は林さんの芝居に頼りすぎじゃないですか?確かに素晴らしいですし、見ている方にその「感情」は伝わります。でも、やっぱり言葉として聞いたりしないと、それはあくまで見ている側の推測にしかならないと思うんですよね。喧嘩して一人花火を涙目で見るシーン。絵的には素晴らしいです。でも牧くんは何が悲しかったんですかね?もちろん想像すれば、春田に言われた言葉、疑われた事、どれもこれも悲しいですよね。でもここで、この映画における牧の最大の葛藤、つまり一番辛かった事が見ている側に伝わってないと、牧君可哀想、で終わりじゃないですか? ドラマ6話のラストを思い出してみて欲しいんですけど、あのシーンで泣けるのは、牧君可哀想、っていう感情ではなく、「牧くんの心情を思うと辛い」だと思うんですよね。つまり
牧君可哀想=客観
牧君の心情を思うと辛い=主観、共感
なんだと思うんです。ドラマ(映画)作品なので、シーンごとに別キャラに共感するのが当たり前なので、この喧嘩のシーンでは例えば春田も辛いよね、でも牧も辛い~、う~~~~!!って思えなければ、ラブストーリーとしては失敗だと思います。そうやって辛い部分に共感したからこそ、そこを乗り越えてハピエンになったときに、本当に良かった!!という多幸感が得られると思うので。
そして喧嘩のシーンの春田ですが、嫉妬による暴言が酷くないですか?もう私にはなんて酷いことを言うのだろうとしか思えなかったです。「一生ひとりで抱えてろ」というセリフはある意味ずっと一人で抱えて生きて来たのではと思われる牧に対する冒涜の様でした。
しかし、制作側はそんな風には絶対に思っていない。それは何故かと考えたら、きっとただ男女カップルの女を牧にすげ替えただけだから。そう思えば、春田や牧にノンケとゲイカップルである葛藤が1ミリもなくても納得できます。ひとりで抱えて何も言わない牧に「ギャーギャー言うな」みたい言われて、売り言葉に買い言葉で「一生ひとりで抱えてろ」と言う。たしかに感情的になったら、争っている内容について挙げ足を取ってゆくのは当たり前とも言えます。でももし、牧のゲイというバックグラウンドを考えた時に、そうやって言わない、言いたくないという性質は簡単に変えられるかという事なのです。言えない、言いたくない理由がゲイという事に起因するのではないかな、と考えざるをえないのです。もし単純に牧を女性と仮定するとその言葉もそこまでショックではないと思います。だからこそ、この言葉は映画においても重要な事に捉えられていない。牧の中のゲイとしての葛藤が一切描かれていないから、映画の牧もただの喧嘩としか認識していないんだと思います。そんなに深く考えなくても~って言われるかもしれません。でも私からしてみれば、そんなことも想像できないのか、とあきれるばかりなのです。男女カップルの様にとにかく好きであればいい、嫉妬もする、それが人間、そして人間愛、それで乗り越えられる。そんな風に思っている様にしか考えられない。あのタキシードの広告の春田が「どうして好きだけじゃダメなんだろう」と言ってるくせに、結局好きだけで乗り越えてるじゃねーか!!と突っ込まざるを得ないのです。
牧がゲイである事を切り落としていると思われるところは、春田が狸穴と牧の仲を疑う所にも表れています。牧と狸穴を疑うという事は、狸穴がゲイかもしれないという思考があるはずなんですよね。しかしそういった描写もセリフも一切ありません。でも春田は自然にそう思っている。もしも、狸穴でもだれでも男も女も平等に愛する世界を設定しているならば、こんどは逆に、春田の「俺わかってなかったわ」が矛盾した考えになってしまうと思います。確かにドラマにおけるちずが「男も女も関係ない」と言っていますが、本当にそれが実現している世界ではない事はドラマをみれば明らかです。だからその続きである映画もその世界観のはず。でも、映画はゲイだなんだという部分はバッサリと切られている。でも牧の中にゲイだという葛藤が既にないとはどう考えても考えられません。じゃあなんでそうなったか、を推察してみると、やはり先ほどの男女カップルの女を牧にすげ替えただけ、という説になるのです。
もし狸穴がゲイだと思ったら、なんだかいい雰囲気になっている牧と狸穴を見てどう思いますかね?もし自分がノンケで相手がゲイであることに少なからず葛藤があった場合、
自分より狸穴との方が幸せになれるのでは?という感情が生まれてもおかしくないと思うのです。それはドラマのバックハグのシーンにおける元彼の「武川さんにお世話になる」と牧が言った時もそうでしたが、あの時はまだ、春田自身、自分の気持ちには気付いていません。そもそも相手の事を思いやる段階には達していなかったので、武川さんに嫉妬して、牧を単純に行かせたくないという事は十分に理解できます。でも、でもですよ?映画の春田はその牧の葛藤を2人で一度乗り越えているはずなのでその牧の不安や葛藤がわからないはずはないと思うんです。でもそこは一切描かれない。と言う事は映画の春田には牧の幸せよりも、結局自分の感情しかないように見えてしまうのです。
私は春田がドラマの時から少し苦手なんですけど、映画で更に酷く作られているようで、同情する部分もあります。それもこれも、映画化を「興業的に」成功させなければならないと面白コントシーンばかりを優先させてしまった結果にも思えます。そしてまたその映画の興業的成功の為に、より万人受けを目指して男男カップルが直面する問題自体を排除してしまったのではないかとも思えます。
もし、ドラマおっさんずラブの続きというのなら、春田の心情も牧の心情も男同士であるが故の葛藤もそれぞれしっかりと描く必要があったと思います。それこそがおっさんずラブという作品の肝であり、それを乗り越えて繋がれた絆こそ、見ている人の心を動かすと思うので。
今回映画に納得されていない方々は、ここに一番引っかかっているのではないでしょうか。その葛藤も描かれず、勢いだけで仲直りしたように見える。最後は絆(指輪)はあるようですが、別々の道を歩むような描写。そりゃ、役者さんたちはしっかりとそこに至る心情を持って演じられていますから、その表情に想像する事はできます。でも、見てる方はセリフなり映像なりできっちり表現されなきゃ、つまり言われなきゃわからないんですよね。こういう事が多すぎて、本当に見る人によって受け取り方が違うし、答えが示される訳でもないので、モヤモヤ感が凄いです。
私は、ドラマ未視聴の方の感想を得たいので、見て欲しいという気持ちがありますけど、この映画を見たからと言って、ドラマのおっさんずラブの良さは1ミリも伝わらないと思っています。例え、ドラマ未視聴の方におもしろかった!すばらしかったと言われても、そうじゃない、そこじゃない感を強く感じます。
まあもちろん映画を入口としてドラマを見て頂けたら、全く違う印象に驚かれるんじゃないかと思います。リアルな事を言えば、興行成績が黒になり、それによって更にドラマなどを見る人が増え、そのファン層が広がり、利益に繋がればそれだけで、ある意味成功といえるので、映画を制作した意味はあると思います。
こうやってレビューに書き込む理由は、制作陣に、
【興業的に成功したからって内容的に成功したと思わないでくれ】
と言いたいからです。もうなんなら深夜ドラマのスペシャルで派手なシーンを全部とっぱらって作り直して欲しい位です。
最後にこの考察はレビューにはふさわしくないと思います。しかし、酷評派が何故そういう評価をするのかという所を推測してみた内容になっていますので、こちらに上げさせて頂きました。また、内容にマイノリティに言及する発言があり、知識も浅い為、当事者の方に不快な思いをさせてしまったかもしれません。お詫び申し上げます。申し訳ございません。
軸がブレまくった残念な作品(※追記あり)
そもそも、『おっさんずラブ』というドラマの続編・完結を、一般受けするファミリー映画として描こうと決めた時点で何もかもが間違っていたと思わざるを得ません。
視聴率が低かった深夜ドラマがどうしてこれほど話題を集めたのか、ファンがドラマに何を求めていたのかを精査したのならば、こうなってしまうことはまず考えにくいです。
映画だからインパクトのあるシーンが必要だ、というのは分かります。しかし、一般受けを狙おうとして、ドラマとは違う方向に舵を切ってしまった。
興行成績など、大人の事情が絡んだことは容易に想像できますが、はたしてドラマで作られた世界観を壊してまでやる事だったのかどうか、理解に苦しみます。
そして、インパクトのあるシーンありきで物語が作られたため、肝心なストーリーは中身が薄いものになってしまっています。ドラマでは存在した丁寧な心理描写がほとんど見られないため、登場人物たち(特に春田と牧)が何を思ってそのような行動に出たのかが分かりにくい。ドラマをよく知り、事前にインタビュー記事を読んで予備知識を得ていたなら「これはそういう事なのか」と、なんとか想像しながら観ることができますが…
映画だからそうなってしまうのは仕方がない、と割り切れるレベルではありません。
ドラマファンであるならば、たとえ映画化となってもドラマと同様の世界観を期待します。それが至極当然の流れだと思うし、悪いことだとは思いません。
また、ドラマの時と軸がブレていると感じる部分は、ラストシーンでも見られます。
このシーンについては、シナリオ本の対談の中でプロデューサーがこんな事を話しています。
「誰かの恋人である前に、ひとりの人として、ふたりがそれぞれ自分の道を見つけていく物語だと考えていたので(以下略)」
たしかに、人は誰かの恋人である前に一人の人間です。それは私達もよく分かっています。
そもそも、おっさんずラブは「人が人を好きになるというのはどういうことか」を真っ直ぐ描いた作品だったはず。だからこそ、他人同士である二人が家族になりたいと願い、ともに生きていくという展開を期待していたのだけれど、なぜ敢えて離れ離れにする必要があったのか?仕事人として生きる彼らを描きたかったのであれば、それは既にドラマとはテーマがすり替わってしまっています。
劇中ではシンガポール行きの話が出てから結婚に至るまでの話が省略されているし、別れ際の春田の表情が明るいものではないため、観る側からすると納得がいかない部分が多いのです。
どうしても仕事人としての彼らを描きたかったのであれば、まずは結婚に至るまでのプロセスを丁寧に描き、さらにその先の続編でそうなる姿を描いても良かったと思うのです。
とにかく、2時間の尺の中に派手なシーンやらエピソードやらをたくさん詰め込んでしまったが故に、結局何を伝えたかったのかが分かりにくい作品になってしまったと思います。
話題にもなったし、熱心なファンが足繁く映画館に通うため、興行成績の数字だけ見れば大成功だと思います。しかし、観た人の心を掴んだかどうかは疑問です。
ちょっと興味があっただけの人ならば「面白いコメディ映画だったなー」程度の感想しか持たないでしょうし、ドラマからのファンならば、今回の映画に絶望し、離れていってしまう人もいるでしょう。
そして、この映画をもって「おっさんずラブ」の完結編としてしまうのは、本当に寂しいし、悲しいです。
もう一度、連続ドラマとして続編を作り直すことを希望します。
(2019.9.3 追記)
「はたして、制作陣は同性婚を作品の中で取り扱うつもりがあったのだろうか」というのが一つの疑問として思い浮かびました。
“大衆向け映画として続編を作る”という事が内容より先に決まったが故に、題材として取り扱うのが難しくなったのか。あるいは、最初から制作陣の中に同性婚に対する明確な答えが無かったのか。
どちらにせよ、この題材を真正面から扱うことを意図的に避けたのではないかと考えます。
そう考えると、結婚までの経緯が省略されたこと、さらには、作品のテーマがドラマの時からすり替わっている事にも合点がいきます。
しかし、私個人としては、そういう難しい問題を乗り越えて家族になる春田と牧を見たかったんです。
ドラマでは親の問題を出し、プロポーズまでしておきながら、続編では具体的な回収をせず、テーマをうやむやにして着地点を別の所にする。
そういうやり方には納得がいかないし、無責任だと思うのです。
タイトルなし
記憶喪失でまたはるたを好きになっちゃうっていうのは、設定としておぉ……ってなっちゃったけど(笑)周りもけっこう笑ってたけど、個人的には、ギャグとして笑えたところもあるけど、登場人物のやりとりがかわいかったり、唐突だったりという笑いって感じも多かったように思えて好感が持てた。ドラマよりはるたとまきのキュンキュンするシーン少なかったのは悲しいけど、2人があの状況だし、尺的にも厳しいよね……。まきのたまにくるドSな感じがたまらない!
てか沢村さん出てきたときのうわぁぁぁ!が……いやあんなのいるだけで嫉妬するでしょ!!っていう破壊力!
レビューは低評価だらけだけど、実際☆は3.8あるわけで、酷評してる人と同じくらい☆4とか5をつけてる人がいるということで。
確かにラストはすっきり終わらせてほしかった気もするし、だけど最後にまた照れ合う2人のシーンがあったのでいいです(笑)映画だからこその雑さ?おい!ってところはあったと思うけど、個人的には面白かったし、花火のシーンとかサウナのシーンとかとても好き。そこまで酷評並べるのかって思っちゃいます。
なんか切なさが離れない。
う、薄い、、、
レビュー欄を見ると酷評がズラリ並んでいて安心した。やっぱそうだよね。ドラマもちょっとツッコミどころ多かったけどまだ可愛げがあった。でも、映画はもう、雑、雑すぎる。リアリティがなさすぎるし、展開に必然性がなさすぎるので、なにもかも不自然で大げさでうるさい。ハルタが全編とおしてギャーギャー騒いでる声がほんっとにうるさくて、眉間にしわ寄せながら「うるさっ」と呟いてしまった。大げさなだけのあの演技は残念だった。プロポーズのシーンもとってつけた感すごくて感動ゼロ。ハルタと牧の関係も、あまりにも未熟で、つきあっているとは呼べないと思ってしまった、だからなにが起きても共感できず。唯一よかったことをあげるとしたら牧のお母さんのセリフだけよかった。
一度だと伝わりきらない
連ドラ放送時からのファンです。
映画の公開とても楽しみにしており、いままでに4回見ました。
好きなところもたくさんあるけれど、モヤモヤするところもあったというのが正直な感想です。
ドラマ未見の方や、ドラマをラブ要素のあるコメディとして見ていた方はとても楽しめると思います。
でもドラマの熱心なファンや、春田と牧のラブストーリー部分が好きだった方には物足りないところもあるのではないでしょうか。
初見のときは、笑ったし泣けたし最後は寂しさもありつつ幸せに終わったけど、あまりにもキャラクターの気持ちがわからなかったことが多くて、見終わったあとはモヤモヤが残りました。
お互いぶつかったり傷つけたりすることもあるけれど、そこに悪意はなくて、好きという気持ちゆえであるというのが、おっさんずラブのいちばん好きなところでした。
映画の中で春田と牧はすれ違っているけど、それはお互いを大事に思ってるからこそで、それはドラマのときと変わっていません。
でも、初見のときはそれがわかりませんでした。
映画では牧にはドラマでは一切出てこなかった夢があって、ずっと想い続けてきた春田より唐突に出てきた(ように見える)夢のことが大事になってしまったように見えて、なんで???と思ってしまいました。
繰り返し見ていると、牧に夢があったのもおかしなことではないし、春田より夢を大事にしているわけではないことも、疑問に思った行動の理由もだんだんとわかってきます。
でもその大事なところが伝わりにくいのは惜しいと思います。
伝わりにくさの原因は心理的にも時間的にも空白の多いことが原因だと思いますが、演技はその空白を埋めてくれるほどすばらしいです。
たとえば春田が海外赴任中の一年間、どうやって過ごしていたのかほとんど説明はありません。
でも映画でのふたりの様子を見れば、恋人としてそれなりに仲良くやっていたんだなということは十分伝わってきます。
ただそうやって毎回表情や雰囲気から察して理解していくのは、何度も繰り返して見ないと難しいと思うんです。
私の理解力が足りないところもあるかもしれませんが、もう少し説明があったらよかった。
限られた時間の中でそれは難しかったのかもしれません。
とはいえ他に削るべきところがあったとも思えません。
コメディ部分も声を出して笑ったし、スケールの大きい爆発も私はすごく楽しめました。
笑いあり涙あり切なさありで、いろいろ詰め込んだ目まぐるしい展開もおっさんずラブの好きなところだったので、そこを削られたら違和感があった気がします。
たくさんの人に見てもらうためには、こういうバランスがベストだったのだとも思います。
だから「夢と家族」という大きなテーマをやるなら、連ドラでもう少し時間をかけてやってくれればよかったのに、と思わざるをえません。
ただ実現するかわからないその機会を待つより、映画で春田や牧、他のみんなの未来を描いてしっかり終わらせてくれたのは製作側の愛なのだと感じています。
いままでいろいろと書きましたが、やっぱりおっさんずラブもこの映画も好きです。
スタッフさんキャストさん方がこの作品を熱い思いで作ってくれたこと、とても伝わってきますし、感謝しています。
ラストシーン、素敵でした。
でもこれで完結というのはやっぱり寂しいので、続編期待しています。
大いなる前振りだと信じています。
連続ドラマからのファンなので期待値も高かったのですが、あっという間の2時間でした!
「おっさんずラブ」という作品は、何というかテーマパークのような。
非現実的な設定の中で、その中にいる人たちは本当にリアルな感情を持ってその役を生きてくれているので、素直にその非現実世界に浸れる。幸せな気持ちでいっぱいになる。そしてまたすぐ戻りたくなる。とても中毒性のある作品だと感じます。
連続ドラマではジェットコースターのような単純に面白くて笑えるコメディー要素と、ロマンチックな恋愛要素が綿密に入り混じっていることで、軽すぎず重すぎず、幸せな気持ちでいっぱいになる作品になっていましたが、
映画版はそのコメディー要素が主体で、恋愛要素はあまりにも少なかったので、ドラマファンの方々が物足りなさを感じるのはすごく良く分かります(実際私も消化不良な感じが否めません)。
しかしその中でも、恋愛要素も実にリアルに、付き合って1年以上たっている恋人の感情を描いていていると感じました。
付き合いたての大好き!だけの感情の他に、
牧の、20代後半の仕事にも慣れてきて大きい仕事を任させて、仕事が楽しいって心から思えている感じ。恋人の手料理はすごい嬉しいけど疲れている中で後片付けのことも考えてしまう感じ。
春田の、恋人が自分のいない所でいきいき楽しそうにしているのをみて思う焦燥感。メールの返信とかも少なくなってく寂しさとか。自分の仕事はうまくいってないし…。
みたいなところが、ほんと「あるある!」と思って感情移入して観ていました。
付き合いたては本当に相手のことだけ、相手の幸せだけ考えられていたのに…。みたいな自分の気持ちの変化への戸惑いとかもすごいリアルな感情だなと。
それをあれだけコメディー要素満載の映画の中に入れ込めて、ちゃんと感動させられる役者の方々、制作の方々の力量!すごいです!
でも映画版のラストは、本当にこれで完結?と思ってしまう終わり方でした。
映画でも触れていましたが、2人が結婚までいくにはまだまだ乗り越えなきゃならない壁も沢山ありますし、連ドラから観ていたファンとしては、親とか周りの人みんなに祝福されて、本当に幸せなラストまで見届けたい気持ちでいっぱいです。
映画は老若男女沢山の人に観てもらう前提なので、その中で笑って泣けてまた観たいと思えるおっさんずラブの世界観を2時間で詰め込めたすごい作品だと思います。
それとは別に、ちゃんと恋愛としても完結させてほしい!また連ドラで続編、待っています。
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