「馬「はい、ウィックさん!!」」ジョン・ウィック パラベラム 不敗の魔術師さんの映画レビュー(感想・評価)
馬「はい、ウィックさん!!」
東京五輪より一足早く、NY五輪(殺しの)開催!
ていうか随所でスポーツマンシップ全開やん!ホントにオリンピックやんこれ!
そんな爽やかさ満載のシリーズ第三弾。続編とはこうあるべきという正統進化を続ける作品に拍手!
俺たちのババヤガが怯えて逃げ惑う展開だって!?萎えるなそれ〜なんて思ってたらとんでもねえ!国際色豊かな選手の皆さんを驚きのド迫力アクションでバッタバッタとなぎ倒す様を見せつけられ、「あれ?これ逃げてる方の人だよね?」と疑問に思ってしまうブギーマンぶり!そらお馬さんも従うしかないわ!今回の斬新な凶器はファッキンペンソーどころかファッキンホースですよ!今回、アクションに自然な形で散りばめられた笑いも作品のグレードを上げていたと思う。
各国選手達がしのぎを削る中、活躍が目立ったのが日本代表!寿司職人兼忍者兼殺し屋を演じたマーク・ダカスコスはアクションも素晴らしかったけど、見事な「顔」とカッコいい所作、そしてあの奇妙極まるキャラクター造形が本当に見事!
ただ日本語だけは何とかならなかったのかな...たった二言なんだからもうちょっと頑張ろうよ...アメリカ人役の俳優が大事なセリフを滅茶苦茶な発音の英語で喋ったらどう思うよ?ちゃんと日本人つけりゃ済む話じゃん?ハリウッドはいつもこういう所ちゃんとやらないよなぁ〜と思ってたら、エンドロールでびっくり。いたんですよ、日本語指導の日本人。何やってたんだよ、コレ...。その分0.25だけ減点。
1作目の美しくかつやりたい放題な女殺し屋を彷彿とさせる裁定人は次回作で散ってくれるのかな?ウィンストンと共に決断を伝えるシーンでは非常にやきもきした。そこまで覚悟してんならやっちゃえよ!と。流石に次回作まで怒りは持続しないだろうから、今回で始末つけて欲しかったなぁ。虎の威を自分のものと勘違いして誰をも見下し、やりたい放題(させる)非常にイイ悪役だっただけに残尿感はある。これまた0.25減点。
とはいえ、久々に「あーイイもん観たなぁ」という爽快感とともに席を立てた作品。ちょっと寝不足で心配だったけど、やっぱ作品が面白ければ全く眠くはならないもんだね。