劇場公開日 2019年10月4日

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「ダンテの「神曲」のように」ジョン・ウィック パラベラム takaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ダンテの「神曲」のように

2019年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「ジョン・ウィック」シリーズ第3弾。

1作目は亡き妻の忘れ形見の愛犬の敵討ち。
2作目は亡き妻の思い出の品を燃やされたことからリベンジ。
今作は犯してしまったルールへの反逆。

賞金首になったウィックを狙い冒頭から刺客が
続々と襲ってきて返り討ちにしていくウィック。
その様はまるで死の舞踏。

「神曲」のダンテのように地獄めぐりの旅が開始する。
図書館に始まり、武器の博物館や馬舎へ訪れたり
すべての状況を利用し敵を倒していく。

そして今回はNYのコンチネンタルホテルにも
さらなる上の存在から圧力がかかるように。

海を渡り南アフリカの地では新たな旧友ソフィアが
協力することになり、そのシーンにおいては
完全にウィックを喰った存在となっている。

他のレビュアーの方々の指摘のあるように
アメリカ製日本人の描き方にはどうしても
コメディ要素を感じてしまう我々であるが
意図的なのか、アメリカ人的にはあれがクールなのか
余計な疑問が作品外で生まれてしまうのが難点。

次回作においても「Guns, lot of Guns」なアクション映画であってほしい。

taka