新聞記者のレビュー・感想・評価
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【国家の陰謀に揺さぶられる人間を観るドラマ】
・2019年公開の日本の社会派サスペンスフィクション映画。
・東都新聞社の女性記者である 吉岡エリカが大学新設計画に関する記事の調査を進める中で内閣府の存在が出てくる。一方、政権に不都合な情報をコントロールする立場の内閣情報調査室に所属する若手官僚 杉原は自身の元上司である神崎という男の自殺をきっかけに自身の仕事内容への迷いと国が隠そうとしている事実への疑念が生まれる。次第にその2人が絡み合っていき、国の陰謀と向き合っていく という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・陰謀論にリアリティが増してワクワクする
・サラリーマンであることの弱さを突き付けられて危機感を覚える
・頑張る吉岡エリカを見ると、自分も頑張らねばと思わせてくれる
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・モヤモヤオチです。が、そこに行きつくまでの人間ドラマは骨太でした。登場人物の放つ言葉が直接的でなく、匂わせ風なので彼らが心の底で何を感じて、何をしたいのか、を想像しながら観る面白さがありました。
[演出]
・内閣情報調査室の部屋の雰囲気が暗すぎて…やっていることのダークさを視覚的に教えてくれる表現で非常に良かったです。本当の内閣情報調査室もこんな感じなんでしょうか?いやきっと違うと思いますが笑 でも、だからこそそのように魅せるのが演出なのでしょうね。
・吉岡エリカのアップショットを多用しており、彼女の心情を言葉で語らせず、表情で語らせようという意思を感じたところが面白かったです。
[映像]
・新聞社周辺ではコントラスト強めの雰囲気、内閣情報調査室周辺では淡目のブルー、日常生活は豆球系の暖色。ときっちり分けられた映像になっていて、目で見てその空気間を掴めるところが好きでした。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・全体的に安定感ありますが、際立って感じたことはありませんでした。ただし、北村有起哉さんの「新聞記者としてのプライド」「部下思いのやさしさ」「長いモノには巻かれることも必要」「人よりネタ」といういくつかの顔を持ち、その葛藤の中でも、辛さを見せずに出来る限りスマートに処理していく行動、の渋さには痺れました。
[全体]
・まず、「国の陰謀が一体何なのか」というサスペンス要素に惹かれて、すらっと観れます。
・細かなところで日常生活に役立ちそうな気持も与えてもらいました。例えば、自殺した父にとらわれたままでいる吉岡エリカさんが、自宅でも深夜まで一人淡々と仕事をし続ける様が、自分自身も「甘えてないで同じくらい頑張ろう!」と奮い立ったりとか、自殺した神崎さんの経緯を知ると「思考もサラリーマンでい続けてしまうことは首根っこを掴まれた状態であり、ある日突然身動きすらできない危険性がある…」と今後を考えてみたりとか、国の陰謀を知ると「やっぱりそういうことって少なからずありそうだよねぇ…」とワクワクしたりとか。
・何より、賛否が分かれそうなオチ。私はオチだけはピですが笑 でも一度鑑賞できてよかったです。2021年にはNetflixでドラマ化もするそうなので、それもまた観てみたい!と楽しみになりました。ありがとうございました。
#映画 #社会派 #サスペンス #ドラマ #新聞記者 #2019年 #藤井道人監督 #松坂桃李 #シム・ウンギョン #やる気出る #陰謀論
#全体3.4 #物語3.4 #演出3.4 #演技3.3 #配役3.3 #映像3.4 #音楽3.3
リアルとフィクション
役者とメッセージはそこそこ面白かったがリアリティとの乖離が激しい
挑戦と限界
よくここまで政権や官僚の魑魅魍魎の世界を映画化したと思う。ここは立派。内調の事務室が余りに薄暗く、これはオフィスとしてどうなのさ、はとても気になったけど。上司の田中哲司の薄暗い演技と重なって気味悪さが漂う。
韓国系記者の設定だが、これはこれで良いのではないか。日本人記者なら腰が引けるテーマに対する挑戦者として分かりやすい。父親の背中を感じさせる設定も悪くないと思う。
惜しむらくは、フィクションである点。だから、「大統領の陰謀」ほどの緊張感がなかったかな。ここが日本では限界か。
通勤電車で朝刊を広げる自分はもはやレガシーか? でも、新聞好きとしては、記者の熱意がほとばしる上司とのやり取りはなかなか心地よい。
いつの時代も輪転機の稼働する映像は、心地よく高揚する。この映画でもまさにその通りだった。
その心意気に5億点!!
もうすぐまた選挙がある雲行き~~(2021.9.5投稿)
忘れないで!!あの政党がいままでしてきた事を!!
この数年間で日本の政治はどれほど劣化したのか!!
忘れないで!!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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この映画を作って上映してくれた全ての関係者に
感謝と尊敬の花束を送ります。!!!
あくまでもフィクションだけど、
こんなことがマジで有りそうで怖い!!
もしかしたら日本は既にロシアや北朝鮮や中国の様な
国になっているのかも!!
首相や大臣の息のかかった人達の
スキャンダルのもみ消し
報告書の改ざんに、
政府に反対するデモに参加する一般人に目をつけて
公安局に調べさせるとか!!
で、そして不正を明らかにしようとすると脅されて、
社会から抹殺される!!
なんかリアルですよね〜〜
選挙前です!!
一人でも多くの人に是非、是非、是非、観て欲しいです。
本年度、ランキングとかは関係なく
国を良くしたいのなら観るべき映画です。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
日本の名だたる女優に主演をオファーしたらみんな断られた!
と言う報に接し「日本の芸能事務所、根性無くてダメだな〜」
と思ったけど、
並みの女優では、この重い主題から浮いてしまうし
あまりに地味でマイナーな方では華が無くて客が呼べない。
だから逆に変な先入観の無い
韓国人で演技派のシム・ウンギョンさんで正解だったのでは〜
ただ、前半の新聞社内のシーンだけ
ハンドカメラを不穏に揺らす画面はちょっと頂けない。
別に揺らす必要はないのでは?
@もう一度観るなら?
「応援のために、もう1回映画館に観に行きますよ」
期待して見たがラストが残念
評価は最高であり最低でもある
「評価は最高であり最低でもある」
情報を見るのは私達一般人です、しかし見なくてもいい
この作品もまた情報の一つです
もしも私が国を愛し政府を心から信頼する者だとしたらこの作品は嘘っぱちで塗り固められた映画として私の目に映るでしょうね
情報が世に出た時に、受け取る側がどう見るか、殆どの人が「へーそうなんだ〜」などと丸呑みにしてしまいがち
それこそが情報操作の狙いで踊らされているのは一般人の薄い興味本位なのでしょうね
新聞は真実を追うとか国は嘘をついているとかジャーナリズムの自由だとかなんてのも実際に私たちの目には分からないことです、何を信じてどう思いどう振る舞うかも自由なんです
私は流されやすい性格なのでワイドショーや週刊誌なととはなるべく距離をとっています、Twitterも身近は方々のツイートしか読みません、NHKのニュースくらいですね
「なになにがありました」でいいですコメンテーターや記者の感想は要らないです、私が感じて私の気持ちで表現します
風評被害なんて言葉、大嫌いだ!
パンケーキと共に
重かったり難しかったり、
ひっかかるところ多々あり、、
あまりに評価が高い映画だったので、期待してみたのがいけなかったのか、、。
松坂さんの演技は素晴らしかったです。
ただ映像としての演出方法に違和感が。
ゆらゆら手持ちカメラで、心情を表す
とか
夜の真っ暗な中、赤い光で恐怖?を表す
とか
内調は青暗くして、隠れて悪いことしてますよー
とか、、
ちょっと笑っちゃうくらいの方法で
冷めてしまいました。。
ドキュメンタリーとして見たらいいのか、
フィクションとして楽しめばいいのか
曖昧すぎて困惑した部分もありました。
日本政治の問題点をそのまま描いたところで、ニュースを見ているのと同じ感覚になるだけで、そこからなにを描きたいのかが分かりませんでした。
主人公が部屋で付箋に書き込みをしながら調べ物してましたが、、なぜ付箋?
自殺してしまった神崎さんのおうちの和室のくせつよ家具が気になってしまったし、、
都築さんの大事な内部資料が普通の引き出しに入ってるし
色々とつっかかるところがあり、
あまり楽しめませんでした。
あるかもしれない
“上”の激しい情報戦争という洗濯機に放り込まれ、ぐるぐると回っている
日本は民主主義じゃない。のね
現在進行形のスクープを追う!慎重に作られたジャーナリズム映画
モリカケ問題を追及する東京新聞望月衣塑子記者の同名の著作を原案にしたジャーナリズム映画。モリカケ問題を理解したい方、マスコミ志望の方、官僚志望の方、必見!
中学生くらいの子供さんなら、この話、概略は理解できると思いますが、ショックで人間不信になるかもしれません。親御さんや周りの大人の皆さんは、しっかりと子供さんと向き合い、民主主義について、時間をかけて話し合っていただくとよいのではないかと思いました。
(民主主義を成立させている三権分立(立法・司法・行政)。三権をチェックする第四の権力(報道)。さらに「三権と第四の権力をチェックする「世論」。「世論」も「報道」も、「立法」「司法」「行政」も人がやっている以上、判断を誤ったり暴走することがある。だからこそ、個々人が問題の本質を深く見極めて冷静に考える力が必要になってくる。
とはいえ、「個人」も考えが暴走することがある。
この作品を見るとモリカケ問題の発覚からスケールの大きさと闇の深さ、発覚前後の新聞社の動き、当事者たちの苦悩、もろもろの経緯を理解することができます。
個人的にはこの映画を観た後は、セットで望月衣塑子記者と同行して撮影したドキュメンタリー映画『ⅰ-新聞記者ドキュメント-』を観ることをお勧めします。連日、新聞やテレビをにぎわせていた「モリカケ問題」にまつわる登場人物が、望月さんの本気の取材――有態にいえば「ガチンコ対決」で彼女と腹の底を割って赤裸々な話を始めて、闘う新聞記者のリアルを観ることができます。
そして、この『ⅰ-新聞記者ドキュメント-』を観た後に、再度この『新聞記者』を観ると、これがなぜフィクションのドラマとして発表されたのか、「今も継続して続いている案件だからだ」と実感することができます。
新聞記者がスクープで世界を席巻するジャーナリズム映画では、ボストンの新聞社が巨大権力の大罪を暴いた実話を元に作られた米国映画『スポットライト世紀のスクープ』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017年)が有名ですが、こちらは「日本」の新聞社のなかで「巨大権力にあがらう」新聞記者の姿を丁寧に描いています。
全国紙のニューヨークタイムスやボストンのローカル紙の記者達と日本の新聞記者、どちらも等しく市民に密着して綿密に取材を重ねています。映画『スポットライト世紀のスクープ』に比べると、新聞記者の姿勢にパンチが欠ける気がします。ですが、スポットライトやペンタゴンペーパーズは過去の話、新聞記者は「現在進行形」で取材を進めている話で、氷の上を歩くような慎重さで過激な表現を極力排除して、製作したのではないかと拝察しました。
怖い映画です。
録音しちゃダメなの?
無知な私が書きますが、
2人とも録音してほしかった…
いや、しても証拠にはならないのでしょうか…?
また、ラストはやはり自殺したのでしょうか?
それを見た吉岡さんは、どれだけの傷を負うか…
吉岡さんの手の消毒の癖は、
クリーンにするというような彼女の正義感とともに、
手には良い菌もいて、それをも払拭してしまうという意味から、一概には正義とは言い切れないような別の視点も表しているのかなと思いました。
この作品を見て、印象的だったのは、
「嘘か本当かを決めるのは〜国民」というセリフです。
私たちは、情報を自分たちで選択して信じているかのように思って生きているけれど、実は背後にいる権力が見せたい世界を、ただ見せられているのかもしれない。
情報操作やメディアの恐ろしさを感じました。
何を信じるかは自分次第ですが、
それに確固とした証拠はあるのでしょうか?
なんとなく、大きな流れに乗せられているのかもしれません…
ニュアンスしか含ませない権力の圧力にとても憤りを感じました。
たしかに自分が被害妄想をしているだけかもしれない。
自分の正義、立場、愛する者への思い…
様々なことを抱えてみんなが生きる世の中をみて、苦しいです。
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