新聞記者のレビュー・感想・評価
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最高の映画です!
望月さんの大ファンです!
公開と同時に早速観てきました!
予想通りの腐敗した政権にムカッ腹が立ちましたが、まさに日本政府の恐ろしさを表してます!
朝日新聞さんが頑張って制作した、
リアルな日本の現状を示した最高の映画です。個人的にはタイタニックより上です。
政権が望月さんに圧力をかけているのは最近のインタビューでもよくわかります。本当に恐ろしい世の中になってきましたね。。
https://twitter.com/peachtaro_japan/status/1144145733026627584?s=21
望月さん「新聞労連のアンケートで(中略)【事前通告の無い質問をし文句を言われた】などの意見が出ている。実際は圧力と受け止められる動きがあるのではないか」
菅官房長官「全く当たらない。現に貴方は(事前通告も)全く何も無しで質問されている。それが全てだと思います」
今このタイミングに
ここまで食い下がった作品を描くことができたのは本当に凄いことだと思います。名の知れた俳優さんを起用して、シネコン系でこういう作品の上映ができたことに驚いています。
この国の民主主義は、形だけでいい。
全てのキモだと思いました。それが今の国民に対する態度の全て。これは、フィクションの世界ではなく現実だと感じました。
明日を変えるために、今できることはなにか。自分の範疇でやれることはなにか。強く思わせる作品でした。
フィクションとノンフィクションの絶妙な狭間
体制寄りの人が最初から拒否しそうな舞台設定で、商業的にはかなりの冒険だったのではないか。
実際、出だしから話題の方々が実名出演していて「そっちに行くのか?」と心配になったが、全体を通じてみればしっかりとしたエンターテイメントに仕上がっていた。
日本でこの種のテーマを取り扱った映画が作られ、それなりの規模で公開されたことには少しばかり安心。
反面、物語として割り切って見ることもできず、あらためての恐怖感もあった。
役者さんたちもある種の覚悟があったのだろうか、皆さん良かった。
まだ、“表現の自由”は守られている
昨年、公開された「検察側の罪人」は、ジャニーズタレントの二大主演と、当初、様々なマスコミが・メディアが取り上げたが、ストーリーの背景が現政権への批判だと分かると、途端に露出が減っていった。この作品に至っては、殆んどマス・メディアが取り上げていないが、日本では珍しい、ポリティカルサスペンスの傑作だった。多少、映画的に強引な展開だった印象だが、観客にどうなったのかを考えさせる、ラストシーンは秀逸だった。「空母いぶき」と同様、こうした作品が製作され、公開されている現状に、まだ、この国の“表現の自由”は守られていると感じる。
今年のベスト
今年観た映画の中でベスト。グサリと突き刺さる内容でした。見終わった後、官庁の改ざんや隠蔽でググってみると、まあ出るわ出るわ。今の内閣で財務省の公文書改ざん、文科省の文書隠蔽、厚労省のデータ変更、法務省の誤データ作成、等々てんこ盛り状態。
逆にそうしたニュースに、慣れてしまっていた自分が恐ろしい。
またもし自分が、そうした役人の立場であったら、どうしたか。出世の道をあきらめてまで己を貫けるか、と考えるとはなはだ自信がありません。しかし未来の子供たちのことを考えると、自分もそうですし、この日本を変えないといけない瀬戸際に来ていると感じました。
この映画は、変革のきっかけを与えてくれる映画です。
保身の殻を破る
国、組織、人が保身にまわろうとするとき何が起こるかを描き、「その殻をあなたは破れるか」と鑑賞者に問う作品。蔓延する閉塞感は「自分さえよければ」という考えを見直すことで取っ払えるかもしれない。本田翼の役どころがポイントだと感じた。#新聞記者みた
信じるか信じないかは…
羊の描かれた紙と内閣府による大学新設計画書が届きそれを追う女性新聞記者と、政府に不都合な出来事を隠匿すべく情報操作をする内閣情報調査室に務める男の話。
ここ数年で実際に起きたいくつかの出来事をオマージュしていたり、その出来事の数々に別の情報を被せてきたりとリアルなのかリアル風なのか、陰謀ドロドロでなかなか良い感じ。
日本人は情報に踊らされたり流されたり、確かにそんなものだよねという思いも過ぎるけど、報道のあり方についての疑問や葛藤は個人的には白々しく感じる部分が多く、もっと圧倒的に報道の力を発揮してくれたらねという感じ。
リアリティがなさすぎる
朝日新聞の評論記事を読んですぐに観に行ったが、リアリティがなさすぎて、政権を批判する側が政権と同じフェイクニュース的手法を使うように思われるのではないかととても心配になった。新聞記者という仕事への応援は現状では特に大切だと思うし、その意図には強く賛同するが、シナリオにもう少し現実味がないとエンターテイメントとしても見る人に受け入れてもらえないだろうし、心を揺さぶることはできないと思う。なぜ新聞記者が日本語のたどたどしい外国人俳優なのかというキャスティングへの疑問も映画を見ながら頭から離れなかった。現政権を含む右派の人たちに笑われそうで辛い。このテーマで本当に社会派と呼べるような脚本の映画を見たい、と思った。
ネトウヨ=内調?!
今週は観たい映画が多くてX-MENかファブルか迷ったけれど結局「新聞記者」を選んだ。早く観ておかないと速攻で打ち切られるかなと思ったので東京新聞を愛読している私としては避けて通ることができなかった。安倍晋三が結果的に腹心の友である加計孝太郎の獣医学部新設を国家戦略特区制度を使って認可したことは厳然たる事実であるが、それは友達だから融通したのでは無いということであるし認可される2017年の1月まで知らなかった!というのはまさか嘘ではなかろう。(もし嘘であったなら立派な犯罪である)本作における医学系の新設大学は加計よりもっとやばい目的を孕んでおり、そこが映画ならではの現政権への挑発であろう…つまり挑発に乗って反撃するようなことがあっては加計疑惑を再燃させるだけでありそれは参院選挙を控えたこのタイミングであまり好ましいことでは無いであろうから今この映画を内閣府は潰すことができない。SNSでのネトウヨの書き込みがウザいとは感じていたが、もし内調の職員が業務として皆んなでお国のために懸命に打ち込んでいたのだとしたら笑えるし、かなり優しい気持ちにさえなりました。仕方ないとは思うが只々暗い映画である。もうちょっと明るい部分が欲しかった。なんのカタルシスも無い、それがこの映画の失敗である。
邦画史上稀にみる問題作
フィクションなのにフィクションだとは思えない!
権力の闇を描く物語だとは聞いていましたが、想像以上にエグかったです…!
話の内容は、シム・ウンギョン演じる主人公記者が務めている新聞社にとある謎のFAXが送られる所から物語が始まります。
内容や演出からして去年で言うとスピルバーグの「ペンタゴンペーパーズ」を思い出すのですが...
正直これは「ペンタゴンペーパーズ」よりもエグい内容です!
と言うのも、この映画はノンフィクションとは違ってフィクションなので、物語がどう転ぶか解らないというのが怖かったです…
現実の情報操作に目が行きがちですが、この映画はミステリーやスリラーとしてもよく出来た話だと思っています。
文章ではない「絵」のFAXメッセージの謎を解いていくのも面白いし、内調との攻防は本当に緊迫感があります。
また、この映画は新聞記者が主人公だけあって観る前は記者が一方的に正義ぶってる内容になってるのではないかと懸念していたのですが、けっしてそんな事は無かったです。
あまり詳しくは話しませんが、記者達に対して普段みんなが不満に思っている悪い部分も描かれています。
なので、記者をステレオタイプ的に描かずに粗悪な部分も描いていたのは感心しました!
そしてキャストについてですが、
日韓ハーフのアメリカ出身の記者吉岡を「サニー 永遠の仲間たち」のシム・ウンギョンが演じています。
最初はたどたどしい日本語に違和感を覚えたのですが、彼女は表情が良いんです!
記者のように目の力がたまに強くなる感じも良く、中盤の泣きの演技は本当に凄かったです。
ただ、アメリカ出身の設定は要らなかったと思います。
やはり韓国訛りの日本語なので、アメリカンぽくないので、普通に日韓ハーフで韓国出身とした方が良かったかと。
そして、内調の杉原を演じた松坂桃李はまたしても素晴らしい演技でした!
先月の「居眠り磐音」でも良かったのですが、この映画は本当に度肝を抜かれました!
内調でありながら真実と圧力の狭間で揺れる葛藤を見事に表現されていて、一人の人間として非常に引き込まれました。
また、終盤の表情は暗くて静かなものながら鬼気迫るものがあり、圧倒されました。
今のところ邦画の中で今年1位の演技ですね!
その他、松坂桃李の上司役の田中哲司は静かながらゾクッとするほど恐怖を感じましたし、記者クラブのリーダーの北村有起哉も良かったです。
撮影も独特でした。
内調の仕事場では得体の知れない闇を表しているかのように暗めの証明であったり、逆に新聞社のシーンはドキュメンタリーっぽく見せるかのようにハンドカメラが多かったです。
と言うように、映像のどこが良かったとかは他にも出てくるのですが、やはり僕のなかで印象的だったのは"現実"でした。
自分は普段、SNSで政治や社会情勢の事に全くと言っていいほど触れないのですが、それでもニュース自体はチェックしているのでモデルになったと思われる2つの事件は当然知っていました。
しかし、これらの事件は結局真相はウヤムヤにされたままなので「あれは何だったんだろう」と僕は非常にモヤモヤしたのを覚えています。
そして、この映画ではそれらが内閣情報捜査室(内調)の陰謀という風に描いていました。
何度も言うように映画自体はフィクションです!
しかし、内調の行動があまりにもリアル過ぎて、フィクションであることをどうしても疑ってしまうのです。
ただ自分は、その内調の田中哲司の言動や行動にも少し理解出来る自分もいたりして、その辺も複雑な心境でした。
要は正義VS悪ではなく、
真実VS正義なのではないでしょうか。
だからこそ、この映画を観て怖くもなりましたし、同時に"怒り"と"やるせなさ"を覚えました。
この映画を観た後2,3時間はそれらを悶々と考えている自分がいました。
この映画はまさに"今"観てほしい映画です。
一人一人がこの映画を観て、今のこの世の中についていろいろと考えるきっかけになってほしいと願っています。
ペンは剣よりも強し→ペンは権よりも弱し
鑑賞中、「印象操作はやめてください!」と某首相が連呼する姿を思い出したのですが、その代わりに内調が情報操作をしている皮肉。本作には官房長官どころか総理の姿さえ一切登場せず、新聞記者側と内閣情報調査室のみがクローズアップされていました。前半部分ではあまりにも現実に起こった疑惑をそのまま使っている・・・元文科省官僚に対するスキャンダルや性暴力被害に遭った女性、さらにそれが不起訴となった件。いいのか?ここまでそっくりにして!と思ったものの、後半になると加〇学園の問題を取り上げるかと見せかけて、生物化学兵器というとんでもない方向に行ってしまった。
元となった望月衣塑子著「新聞記者」とはちょっとかけ離れていったみたいですが、実際の彼女や前川喜平氏、マーティン・ファクラー氏、南彰氏の討論VTRを織り交ぜることで整合性を保っていたのかな。ただ、期待していた官邸記者会見での勇気ある質問の姿を期待していたため、その辺りは少々マイナスだった。
記者が中心となる、権力と立ち向かう社会派映画作品は60~70年代は全盛だったような気がするのですが、それを現代に蘇らせたような映画でした。当時はまだ活字を拾い上げて印刷していた新聞。夜中の最終チェックに引っかかって、原稿が無駄になってしまうなんてのがよく描かれていました。ちなみに好きなのは『野性の証明』です。
今の世の中、公安と内調がタッグを組んで、不都合な真実をもみ消しにする。それは実力行使ではなく、ネットサポーターによってツイッターや掲示板でいかにもこれが真実だとばかり、隠蔽工作を謀るもの。野党や反対勢力に対してだけでなく、ちょっとデモに参加しただけで公安の調査が入ってしまう恐ろしい図式になっている。かつては暴力団を使っての実力行使が描かれたものだが、現代ではちょっとしたことで左遷、解雇、この映画では記者の“誤報”に当たるのだろう。そしてネットで炎上させ、何も言えなくなる仕組み。あの偽情報、謀略報道なんてのは内調の人間本人がやってるのかもしれないし、いざとなったら共謀罪で摘発しようなどとも企んでいるのかもしれません。ハリウッド映画のように衛星や監視カメラなど高度なコンピュータ技術を使ったりせず、かなりアナログな雰囲気でじわじわと恐怖を感じさせるのも上手かった。
日本の民主主義はこんな程度だ
政権安定が国民の安定なのか?
輸入品の民主主義
これらが映画の核心か?
映画化しなければならぬ現状とは?
この国のマスコミは、戦時下と変わらな状況なのか?
いつの時代も自分を守るのは自分とは言え、
余りにもバカな君主に身を委ねたく無いのも現状だ。
問題提起
毎日、読んでる新聞が誰かの熱意と良心と権力の間で作られている。真実を伝えるはずの新聞が政府によって操作されていたら、私は何を信じたら良いんだろう。
役者も演出も脚本も全てが良い。
松坂桃李ファンが観に行って、若い人達が政治に興味をもつきっかけになれば、日本は変わるかもしれない。
という希望。
誰のための人生なんだろうか?
人間というのはつくづくひとりでは自由に生きられないことを痛感した。一度生を受けてから絶えず人と関わり、屡々煩わされ、幾度となく敗北感を味わい、悔し涙を流し、時には心が折れそうになり、それでも大切な何かを守ろうともがき苦しむ、そこにあるものは「何故?」「どうして?」・・・
それを消化できないことに対して心が痛む。
攻めている
攻めてますね。平成になって以降で観た日本映画の中では一番攻めているかも。
現政権にまつわる数々の説明されていない疑惑を散りばめ、もしもこんな真相だったらどうする?とメディアや政治のありように異議を唱える映画。正直、現政権はそんな大それたことなどとても考えられないただの汚職政権で、もっとみみっちい内幕だとは思うけど、だから見過ごしてよいかというと、万一こんな事があったらと空恐ろしくなる…
それにしても、原案は東京新聞の望月記者だったり、前川喜平さん出演のテレビ映像をかなり使ったり、主演に韓国のシム・ウンギョンを持ってきたりと、ネトウヨが噛みつきそうなネタをぶち込んできてるのは何故?と思ってたけど、どうやらそれも含めて議論になるように、ということですかね?
見て見ぬ振りをするのが一番よくない。どんどん語ってまいりましょう。
シム・ウンギョンのあの演技を、あの目を、出来る女優がいなかっただけかも、この役を受ける女優がいなかっただけかもしれないけど…
確かにノンフィクション
内調が自民党ネットサポーターに依頼して、ネットに一般市民を装い多量の意見を掲示させて政権に都合のいいように世論操作していること、首相の友人の大学ではそもそも細菌兵器を開発する予定で作られていること、政権に都合の悪い人物は社会的に、また実際に抹殺し、それで家庭持ちの弱みに付け込むこと、警察組織も政権側であること、これまでに見聞きした情報どおりで、やはりすべて事実だと確認できた。
内調の脅し、賄賂は証拠にはならないように巧妙に行なっていることもリアルだった。
これが現実の日本だからこそ芸能人は相当恐怖を感じ、日本人女優はこわくて出演できなかったのだろう。
有権者がこれまで通り内調に操作された情報を信じ、操作され、選挙などで行動を変えないなら今後もこれが続くということ。それが作者の思いと理解した。
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