新聞記者のレビュー・感想・評価
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ちゃんとエンターテインメントに昇華したリアルタイムな社会派ドラマ
東都新聞に送りつけられた医療系大学新設計画に関する極秘資料。情報提供者は不明で奇妙な羊のイラストが添えられているのみ。記者の吉岡エリカは取材に乗り出すがなかなか情報が得られない。一方外務省から内閣調査室に出向している官僚の杉原は現政権に都合の悪い人物に関するネガティブな噂を流布したりして世論をコントロールする作業に従事していたがかつての上司、神崎が謎の投身自殺を遂げたことから自身の立場に疑念を抱き始める。
ドラマの中でネタにされる事件はどれも聞き馴染みのあるものばかり。これだけ突っ込んだネタをタイムリーに映画化したこと自体が画期的ですが、それよりもそんなネタをうまく織り交ぜながらもしっかりとしたドラマに仕上げた演出手腕が素晴らしいです。本作に出演した演技陣はその演技力もさることながら、忖度に屈しなかった態度をも観客の目に焼きつけたと思います。
主演の松坂桃李とシム・ウンギョンの二人の演技ももちろん見事でしたが、個人的には神経をすり減らして帰宅する杉原を待つ身重の妻を慎ましやかに演じた本田翼が印象的。トーンは異なるものの結構骨太の社会派ドラマだった『空母いぶき』でも素晴らしい演技を披露していたので今後も様々な邦画で活躍して欲しいなと思います。
シネコンの予告以外ではほとんど宣伝展開もしていないのに客席が8割埋まっていたのも嬉しかった。こういう社会派の作品でも全然客を呼べることを示した本作の意義は非常に大きいと思います。
結局何を言いたいのか?
つまらん
フィクションでも反アベ、ダサすぎ。
モリカケは事実だったんです!アベがこの映画みたいにかき消したんです!とでも言いたげでしたね。決定的な証拠も見つけずに騒いだ野党とマスコミの情けなさがあまり描けていませんでした。
事実に沿って物語をつくったというふれこみで売り出した作品なんですから、そのへんもキチンと描写していただかないと、一方に与する偏った映画になってしまいますよ(もうすでにすごい偏ってると思いますけどね。)
大手新聞社が取材してたら安心する!っていうシーンが、日本のマスコミの限界をうっかり表してしまっているように思いました。
自分たちをカッコよく見せたい映画なんでしょう?自然すぎてうっかりボロでちゃってますよ。もうちょっと頭悪そうなところを隠しましょうよ。
進化した松坂桃李
少なくとも一歩進んだ
息を吐くようにウソをつく民族が真実と誤認
ひどくつまらない映画でした。
へぇ・・・いまになると毒ガス開発の件も全て、ある一定の病理に犯されるとノン・フィクションになっちゃうんだ?
何の証拠もなしにあの政権ならやりかねんとして決めつけて事実だ!!!とできてしまう奴しか褒めてないね、この映画。
客層の偏り方、やばいんじゃないかな。知性をみじんも感じられない。
この時点で判断すると、映画でのことはすべて事実らしい
素晴らしい映画でした。しかも2019年8月の時点で判断すると、映画がノンフィクションなことがはっきりわかる。内閣府が官僚の人事権を持ったことも、セクハラを訴えた女性へのネットでのひどい攻撃も起きている。それに選挙近くになると、執拗な野党への攻撃、
ネガキャンペーンなど、思い当たることばかり。
それにしても、東大出て、上級試験を合格して官僚になって、ニートと同じようなことをしている人はほんとお気の毒です。ニートは無給で、官僚は高額の給料を税金から得ているところが違うね。
어중간한 정권 비판
相当の期待値も持って見に行ったのだが、結果としては・・・。
やはり最大の「肝」はシム・ウンギョンの起用だろう。
何かある・・何かある・・と後半に続くものと期待させてはくれたものの・・・。何もなかった。
帰国子女の設定とはいえ、この日本語力で「新聞記者」の筆記能力があるとは到底思えない。本当に記事になるのか、というよりも、話の流れが、展開が寸断されてしまう・・・。
また、ノンフィクションに近い形でこの映画を作成しようとしていたのなら、それぞれの感情は抑制すべきだっただろう。全体が、情動傾向に流れすぎた。このようになってしまうと、この映画の本質はどこにあるのか探らなければならず、これはこれで大変だ。
吉岡の過去と杉原の過去をクロスさせて、最終版を描きたかったのなら、そういう映画にすればよかった。そうではなく、「巨悪」に対峙出来ない無力さを全面に押し出したいのなら、その社会全体を丁寧に描ききればよかった。
だから、この映画で本来の「肝」は田中哲司演じる多田を徹底的にビューロクラティックに凡庸化させることにあったと思う。
しかし、どの立ち位置もとらないこの映画は、単なる感情的な「中途半端な政権批判」でしかなく、どのような政治スタンスを持っている者でも食いたりない。-中途半端なら、徹底したカリカチュアの方がまだマシだ。日本にマイケル・ムーアはいないのだろうか。
政権批判したい人たちが造るフィクション
この映画を朝日新聞がべた褒めしている記事を拝読し、私も見に行ってきた。
荒れに荒れた森友・加計問題をベースにしたゴタゴタをフィクションで再現したような作品だが、あの時大量に飛び交っていた野党のブーメランについては全く描写がなかった。
あれ?当時最大野党だった特定の政党に随分都合のいい造りだな。どういう勢力が造ったのか、ものすごく分かりやすい。朝日新聞が絶賛したのも、この点で納得がいった。
まあ、フィクションなんだから、これを政権批判につなげようというのも無理な話のはずなのだが...「政府は腐っている!ひどい!」と思わせようとする印象操作があちこちに見られ、その通りに怒る声が多く起こってて笑える。
この手の映画にあてられて政権批判しようとする輩が出るのは不思議でならない。
映像「相棒」でも政府が重大なミスを隠匿したなんて話はよく出ますが、あれでは政権批判は起こらなかったんですけどねぇ...
ともあれ、ある特定の党に与するというのは、プロパガンダの定義に当てはまる。
この映画の絶賛は、フィクションにあてられてプロパガンダされるという頭の悪い、ひどく危険なニオイがするように思った。
お話としては面白かった?
新聞記者の眼差しと
話題になっていたので気になって鑑賞しました。
シムウンギョンさんの日本語の旨さと、演技力の高さにとても驚きました。松坂桃李さんもこちらも背筋が凍るようなそんな深い表情から姿勢とかすごく良かったです。
物語については深く触れるのが怖くなるくらいでした。
最後の口元、私にはわかりませんでした。DVDになればしっかり鑑賞して確かめたいなと思います。
私達庶民は所詮抗う為の真相のかけらも分からず、操られた人間の先に何も知らずそして死んでいくのかと思いました。
リアルタイムで、ある人が演説で北海道を訪れたとき「増税反対」と叫んだ学生が道警にすぐ囲まれ付け回されたニュースがバズっています。そして、そのヤジも言えないなんて!とデモをした人を道警が撮影したとの呟きもありました。何のための撮影なのか考えたくもないです。
この映画を見てからそんな視点を持て慨深いです。貴重な体験をありがとうございました。
まぁまぁ面白かったが
今週末、地元のTOHOシネマズでは、特に心惹かれる作品がなかったので、ルミエール秋田で予備知識ゼロ、予告編すら観ていないこの作品を観ることに。
この手の社会派サスペンスは嫌いではないし、興味深い設定ではあるが、記憶に新しいネタが続々と出てくるものの、結局は中途半端。
徹底して現政権を批判したいのなら、国政を私物化している独裁者まで登場させたらよかったのに。
どうせフィクションなんだから。
ついでに生コンとか、外国人からの献金とか、おまけに二重国籍の件も描いたらよかったのに。
以下、気になった点。
主人公が、日本人と韓国人のハーフである必然性。
片言の日本語が、どうしてもテンポを悪くしている。
ペン・ウンジョンどうこうではなく、起用した側に問題がありかな。
なにかといえば顔のドアップや、90度傾けたりしてわけのかわらないカメラワーク。
特に新聞社内のシーンは、やたらと映像が揺れまくり、気持ち悪くて仕方がない。
機密文書ともいえる大学設置の資料を簡単に盗み見るとができるセキュリティの甘さ。
しかも大学新設の理由が有り得ない。いつの時代よ。
一番気に入らないのは、原作の望月衣塑子がちょいちょいテレビ(PCの画面)に映し出されること。
だったら本人役で出ればいいのに。
良かったのは役者さんたちの演技。
とくに田中哲司、西田尚美の二人はさすがだ。
北村由起哉もいい味を出していたし、松坂桃李も難しい役どころを、巧くこなしたと思う。
鑑賞後に某映画サイトを覗いたが、あまりにも高評価が多くて驚いた。
これもやはり、ネット民を使ってあれか?w
不気味なストーリー
評価方法:減点方式
・カタコト -0.5点
主演女優さん、美人さんなのだけれど、どうしても日本語のつたなさが気になった。
・ネット工作シーン -1.0点
政府のお偉方がネトウヨのような?韓国名物のような?ネット工作のために人海戦術を使って動くはずがない。下請けに出せる仕事でもないからお偉方たちが直営で工作活動にはげむというトンデモ設定にしたんだろうけど、無理がある。妄想を具現化するとそういう無理が目立つ。結論、醜く見苦しい。
・毒ガスの追加 -1.0点
そうだよね、パンチが弱いからそういうの加点させて話を大きくしなきゃいけないもんね。魂胆が見えるのが激しく萎える。
・爽快感の無さ -1.0点
結果にリアリティ持たせたいから、奇跡的な大逆転などは存在しない。観てて気分が暗くなる。
・政権批判 -1.0点
映画のあちこちに、現政権を現実問題に則して批判するような構図がある。いやいやアナタ謎設定いっぱい足してゴテゴテさせといてそれはズルいでしょう。変にリアリティ持たせたのは、映画をよくするためでなく、ついでに政権批判をしたかったからですか。
わー、なにこれくらーい
すっげぇつまらなかった。リアリティのかけらもないし、粗の目立つ作品だった。
ある新聞記者の日記をもとに作ったときいたけれども、じつは日記ではなく被害者意識と妄想にまみれた厨二病患者の夢ノートだったんじゃないか?と思えるクラスの物語だった。
一生そうやって独り相撲とってな。
マスメディアのテキトーなプロ意識を終始すごいもの!として見せつけられてる気分だった。あざ笑いたくなるような程度の低さだが、制作陣はこれを本気で作り上げているから始末におえない。
世界よ!これが日本のジャーナリストだ!みたいに見せびらかしたら大恥かくタイプの映画なんですが、大絶賛拡散中みたいなのでどうなるか見物です。またカケガーモリトモガーを復活させるつもりなんでしょうかね。
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