「国家という大きな闇」新聞記者 lemonbeckさんの映画レビュー(感想・評価)
国家という大きな闇
日本アカデミー賞の主要な賞を総なめした作品なので期待していましたが、正直なところはまりませんでした。
主演の2人はそれぞれの立場での葛藤を見事に演じきっていたと思います。主演賞で納得。
では、何が足りなかったのか。主人公2人のそれぞれ大切な人である、父、上司が大きな国という組織の犠牲になり、その真相を追い詰めるストーリーだからこそ、後半から終盤にむけての盛り上げと緊迫感がもっと欲しかったです。
官僚側で圧力をかける人間はほぼ田中哲司さんだけで、しかも部屋も質素。見えなくても、もっと闇の部分を大きく圧倒的な力を見せつけるような何か演出があればさらによかったのではと思います。本当に逆らえない世界なのだと。
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