「ひどい政治状況の今この映画を作ったことに敬意を表したい。」新聞記者 たこ姫さんの映画レビュー(感想・評価)
ひどい政治状況の今この映画を作ったことに敬意を表したい。
この映画が日本アカデミー賞を取ったので初めて見ました。
新聞広告は見ていたのですが、読みもしないで写真だけ見て、西山事件?ずいぶん古い話をやるな~と思っただけでスルーしていました。
真面目に考えれば沖縄返還の頃の政府の密約を新聞記者がすっぱ抜いた話なんか今頃やるわけないのに、迂闊でした。
明らかに現政権を批判していて、映画としても見応えがありました。全体的に押さえたトーンで、大声でわざとらしく騒ぎ立てることもなく、静かに、でもドラマは深く進んでいくのが良かったです。それが役柄のリアリティを増していたと思います。
そして、この映画に今年のアカデミー賞を贈った日本映画界にも敬意を表したいと思います。こんな映画がきちんと評価されて良かったです。
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