「シム・ウンギョンの涙から…そして観て良かった」新聞記者 マロンさんの映画レビュー(感想・評価)
シム・ウンギョンの涙から…そして観て良かった
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日本アカデミー最優秀主演女優賞に選ばれて当惑、そして嗚咽する女優さんに胸を鷲掴みにされた。
この映画なぜノーチェックだったのかな。
物語は淡々とそして段々とスリリングに展開する。演出は暗い映像が多いけれど、アップやスローで役者さんの表情をしっかり捉えて見せる。みなさん凄く上手い。だからリアリティが生まれる。
ここまで情報操作されてるの?日々ネットニュースでさらりと見て、知らないで済ませてたことたくさんありそう。
リークする決意をした杉原(松坂桃李)が
"君なら自分の父親にどっちを選択して欲しい?“と放ったシーンは特に胸にぐっと刺さる。
そしてラストの吉岡(シム・ウンギョン)と対峙したシーン。杉原の声なき声で"ごめん"と言った松坂桃李の表情…エリート官僚で、父親になったばかりの彼の揺れ動く胸の内がぐっと伝わってきた。
主演女優について
聡明で骨太で、なお透明感もあって適役。
韓国の方なので日本人のようにセリフに感情を乗せられない。でもそんなことを飛び越して表情で身体全てでこちらに伝わってくるものが凄かった。
逆にこの役を演じることのできる日本の女優は私には思いつかなかった。
日本アカデミー賞、結果にいつもなんだかなぁって思ってしまうけど見て良かった。
この映画見逃さなくて良かった!!
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