劇場公開日 2019年6月28日

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「怖さと重さ」新聞記者 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0怖さと重さ

2019年7月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読で鑑賞。

内閣情報調査室に勤めるエリート官僚と、真実を追い求める女性新聞記者の葛藤を描く硬派な社会派サスペンス。

新聞記者を描いた映画で思い出す一本に「クライマーズ・ハイ」があるが、あちらが強烈な熱を感じる作品であったのに対して、こちらはあり得そうな怖さとそれに抗う選択の重さを感じました。

信頼し慕っている元上司、神崎の不可解な死をきっかけに、組織に疑問を抱いた内閣情報調査室の杉原。

新聞社に送られてきた差出人不明のリーク資料の調査を始めるうちに、神崎にたどり着いた東都新聞の吉岡。

同じ事件の真相を求めた二人の主人公の選択は二人の将来をどう変えていくのか。

家族を持つ主人公のラストカットの絶望の表情は何を描いたのか?事件の終着点がどうなったのか気になるのと同時に、現在の日本でこういうことが起こっていても何らおかしくないと思ってしまう一本でした。

ケイ