劇場公開日 2019年6月28日

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「危機感」新聞記者 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0危機感

2019年7月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

国家権力の不正に対峙する記者と官僚を描いた、王道の社会派サスペンスだと思います。
硬派な抑えたトーンで、俳優陣の多くを語らずとも意志や感情が滲み出るような演技も素晴らしかったです。

ストーリーとしてはフィクションであり、主人公達の共感出来る動機の描写や悪役然とした悪役描写はベタとも言えますが、やはり描かれる事件の既視感が不穏感をかき立てます。
過去の特高警察時代かどこかの独裁政権国家の話かと思わせられますが、モチーフは今の現実の日本ということが、改めてその異様さを突きつけてきます。
今のメディアや国家の在り方への危機感といった強いメッセージが伝わります。

ラストも、現在進行形の出来事として、こういう描き方にしたのかと、考えさせられます。

nakadakan