人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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色鮮やかで色っぽい作品
なんといっても芸術的な映像美に目を奪われました。風景はもちろんインテリアや衣装など細部に渡り色彩と配色に拘り抜いた蜷川監督の意図がみえ、色っぽさを演出しています。これは映像の美しさだけでも観る価値あり。
ストーリーも「人間失格」の誕生秘話ということで興味深く観ることができました。3人の女たちがみんな魅力的すぎて、こりゃ男性は迷っちゃっても仕方ないですよね(笑)。
いつもながらに宮沢りえさんの演技力は流石でしたが、そんな中でも今作は二階堂ふみさんの熱演が光ってました。
色彩豊か
太宰治と3人の女の物語。
実話と言うのだからいかに太宰治が女にだらし無く、そして優柔不断なダメ男だったかがわかる。
心中と言う名の自殺未遂や薬物中毒、終いには結核…酒タバコ女どれで太宰は命を落とすのか賭けのネタにされるほどの自堕落な生活。
色鮮やかな花に囲まれる映像はまるで写真集。
赤い彼岸花に桃色の梅畑、紫陽花の紫とブルー、藤の花の白、菖蒲の紫、真っ白な雪、ワンシーンワンシーンが綺麗。
キャストが豪華。
ちょい役だけど時の文豪、坂口安吾や三島由紀夫が登場する。2人ともピッタリ!
太宰は静子の日記見たさに関係を持ち、静子に言われるがまま子供を認知。
静子の日記を参考に書いた【斜陽】がヒットし注目を集めた。
静子から遠去かり富栄の元に転がり込んだ太宰。
富栄の一途な愛情に雁字搦めになるが、妻と娘に浮気現場を見られ妻から見放され、編集者からも人間失格と告げられた。
多額の税金の請求や静子から斜陽の共同作者としての連名出版を迫られるなど先が見えない状況。自殺願望が強い富栄と共に太宰は心中する。
遺作の【人間失格】と妻宛の遺書。
妻を1番愛していたと今更言われても…
太宰亡き後、妻は子供達と日常を過ごす。
雨上がりの空と庭の菖蒲の紫が清々しい。
3人の女は、皆それぞれの強さがある。
愛人の静子が1番ちゃっかりしていると思った。
斜陽をよんでみたくなりました。
監督失格
生涯で初めて、映画を見て、時間と金を返せと思った。
ダイナーは、まだB級映画として楽しめたし、色合いにも納得できた。
これは、一体どのような心持ちで見ればいいのか。
むしろ、この映画はティザーを見てから本当に楽しみにしていたので、裏切られたようで悲しい。
小栗旬さん、二階堂ふみさんら、役者の鬼気迫る演技は良かった。
なのに、なぜこんな映画になってしまうのか。
監督は、恥を感じてほしい。
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