劇場公開日 2019年9月13日

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「写真集のような映画」人間失格 太宰治と3人の女たち SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0写真集のような映画

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

蜷川監督特有のアジア的な色彩と花や格子などのモチーフが随所に使われ、常に構図も意識して撮られていると感じた。写真集の動画版のようだった。
宣材写真を見る限り少なからず刺激が強そうでw長いこと見る気がしなかった。でもVODのキャンペーンで無料だったため見てみたところ、全然上品で、心配は杞憂だったw。
脚本は3年かかったそうだが、太宰治や深く関係した3人の女性の描写がすっきりとわかりやすかった。そしてラストがいい。あの終わり方は正解だと思う。
キャストは全員蜷川監督の美意識に叶った役者で構成されていて、自然と美に耽ることができる。
そして音楽が印象的かつ効果的だな、と思って調べたら、リオ五輪や、「9人の翻訳家」の音楽を担当した巨匠と知って納得した。

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SpicaM