「太宰の何を描きたかったのか」人間失格 太宰治と3人の女たち NO_misさんの映画レビュー(感想・評価)
太宰の何を描きたかったのか
酒・煙草・女遊び・薬物中毒・自殺未遂…晩年の太宰のダメ人間っぷりが主立って描かれている映画。太宰が何に苦悩して、その中どんな思いで晩年の作品を書き上げたのか、何も伝わってこなかった。
そもそもが、太宰の恋と堕落と自己満足の映像美のために撮られた映画なのだとしたら、なんの文句も言えないのだけど、それなら坂口安吾や三島由紀夫の登場はほとんど必要無いはず。(高良健吾の三島由紀夫はとても良かった(;_;))
太宰を取り巻く3人の女性はとても美しく撮られていたけれど、戦後文壇の仄暗い賑わいを描くには少し色彩が強すぎるな、と感じた。
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