劇場公開日 2019年9月13日

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「ある意味見応え充分」人間失格 太宰治と3人の女たち ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ある意味見応え充分

2019年9月28日
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あの原作を中島哲也的に、蜷川実花的に、という方法論でのエンタメ。世間一般の観客は知能がないということを前提に考えられてるから、「文学っぽいエロスエンタメ」を創出しようという意図のもと、豪華に華麗にという意図通りの映画にはなっているのではないか。
つまり「太宰治と3人の女たち」でなく、「太宰治的な小栗旬と3人の女優たち」というコンセプト写真集企画。
そんな観客にむけて作られた予告編やポスターから受ける下品で単細胞な印象よりもずっとよかった。中身は薄味の上にからっぽだったけど、ここまでからっぽだといっそ鈴木清順のアクション映画ばりにもっと空疎を目指して欲しかった気さえする。

ONI