運び屋のレビュー・感想・評価
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間違いない名優達による間違いない映画
90歳近いヨボヨボの老人が主役の映画。
日本ならまず考えられません。
アクションスターだったその老人が監督までやっちゃうんですから。
でもその彼の一挙手一投足に目がいく。
ヨボヨボ歩く姿が心にしみる。
ブラッドリー・クーパーとの何気ない会話が素晴らしい。
期待した通りの名優達の共演です。
じんわりと心に沁みる
90歳を間近に控えたクリント・イーストウッド監督作品。
正直、終盤に至るまでの時間は淡々としていてとても長く感じた。
イーストウッドだからって期待して見すぎていたかも…と思ってましたが、最後にはやっぱり泣いてしまいました。
今まで大切なものに気づかず生きていた主人公アールを通して、90歳を間近に控えるイーストウッドだからこそ伝えられること、をこの映画では描いています。
イーストウッド作品はじんわりと沁みるような良さがある作品が多いですが、これもそのひとつ。
映画のメッセージ性自体はとてもシンプルなのに、イーストウッドが監督、主演をすることによってぐっと深みのある作品になっていました。
クリントイーストウッドの渋い演技
彼の出る映画にハズレは無いと思っていますが、今回も燻銀の演技は期待を裏切りません。実年齢とほとんど同じ役、本当の娘と親子関係を演じるなど、ホンモノらしさも作品の質を高めているようです。ストーリーもある程度実話に基づいているとか?
奥様との関係も、一本筋が通っていてジーンとしました。私達夫婦にも、必ず別れが来ますが、あんな感じだったらいいなぁと思いました。
クリントイーストウッド、流石に年老いたなぁと思いますが、彼にしかできない役所で永く活躍して欲しいです。
映画に浸った
カーラジオから流れる音楽、そして先を見据える老人の眼。これらの外側で起きる出来事が、穏やかな時間を狂わせていく…
多くを語らない映画だけど、これぞ映画だよなって。
自分が歳を取るたびに見ることになる映画です。面白かった。
観るべき時ってある。
チャーリーチャップリンを彷彿させるような作品。必要な素材を監督のロジックで組み合わせれば、このような作品が出来上がるんだろう。
昨今の娯楽は、過剰なトッピングサービスが多過ぎるから、観ている私もつい、派手な展開を期待してしまいがちだけど、全般通して落ち着いて流れるストーリーに、感情移入しやすかった。
善悪からすれば、主人公は悪だ。そこに足りうる観客の善が感情移入するからこそ、こういった映画はサイレントの時代から続いているのでしょう。
何と言ってもイーストウッド
いい味出してます
第一印象は、こんなに老いぼれたのか・・・
でしたが、それからの人生の物語
どこまで本気か分からない運び屋さん
大きな盛り上がりはありませんが、釘づけでした
<16>
流石のイーストウッド節
流石のイーストウッド節、炸裂だ。
CGやスローモーションなどの技法は極力使わず、淡々と撮っている。
フランスの古典劇の三単一の法則即ち
時 場 筋の一致を守っている。クラッシックフィルムの趣きだ。
それでいて面白いのだから、イーストウッドは
生きるレジェンドだ。
前作では素人を突然主演に据えた。興行を考慮したら、あり得ない事だ。
しかし、そんなことが出来るのがイーストウッドだ。
西部劇、スポーツ、音楽、戦争、恋愛、作る映画は多岐だ。しかしそれらのテーマが縦糸だとすれば横糸は全て一緒だ。
家族の再生
今作でも自分の実の娘を娘役で起用している。
イーストウッドも色々有ったが実生活を彷彿させる。観客もバイアスをかけて観てしまうが
むしろそれが狙いかもしれない。
劇中で若い娘と戯れるアール、観たくはないが
観てしまう。
イーストウッドをやっているのも大変なんだよ
ファキン、レジェンド
そんな声が聞こえてきた。
あと10年は現役でいて欲しい。
2019-28
90代にして何時間も運転するじーさん、
20代なのに映画館に2時間座ってるだけでも腰にくるんですけど、どーしたら。
肉体的にも90でこの仕事を請け負うというのは大変なはずです。
見ちゃいけないブツなんて大概想像がつくし。
人生の吸いも甘いも知っていて、戦争も経験した人が、なぜ二つ返事でこの仕事に乗ってしまうのかが🧐
逆に人生経験豊富だと、大船に乗った気持ちになるんかな。
まぁそこは個人個人違うので、深くは掘り下げませんが、もうちょっと描写があれば私の場合、のれたかも。
90歳になっても素直になれないんですから、いかに素直になるのが難しいのかってことですよね。
わかってるのに、出来ないというもどかしさ。
それをイーストウッドが深い皺の向こうから見える瞳の悲しさで表現していたのが印象的。
とか言いつつ、途中少し寝てしまいました。
イーストウッド監督の映画は嫌いじゃないのですが。結構しとしとと進む感じなので、アホにドンピシャな作品にまだ巡り会えたことがありません。
俳優オンリーの頃のを見てみたいと思います。
やっぱりモーフィアスはいい上司で、ほっとしました。モーフィアスはそうであってほしい←
うちのおじいちゃんと同じ
悪気なく差別用語使う感じとか(あのニグロはくろんぼと訳すとよいと思った)、外面よく軽口叩く感じとかおじいちゃんと同じだー。そういう時代で周りがそれを求めたのもあるし、あまり責めてもなとも思う。
家族が許してくれたのも良い思い出もあったからでしょう。
ハイウェイで運び屋だけ押さえてもただひとつのルートがなくなっただけじゃない?
組織(会社)は家族じゃないんだよね。フリオともうひとドラマあってもいいのに。
タイトルなし
仕事に失敗し、家族にも見放され、なんとなーく運び屋を始めて抜けられなくなっていく。
でも最終的には運び屋をやったことで家族の絆も取り戻せよかったんやーん。おまけに刑事の心まで諭してたではないですか。
ロードムービー的な所もよかったです(その辺同日に見たグリーンブックとちょっと混じり気味...)。
言葉にならない思いが込み上げる
クリント・イーストウッド監督作品で、主演も務めた作品。
僕自身、イーストウッドは映画監督としての側面しかあまり知らなくて、俳優として出てる作品は「ミリオンダラー・ベイビー」しか観てないので、俳優としての彼を劇場で観るのは今回が初めてです。
なので、改めて観ると彼は俳優でありスターなんだと感じました。
確かに立派なお爺さんではありますが、周りから好かれる点がスターらしさを感じました。
話は実在した麻薬の運び屋であった老人を描いた話だと聞いていて、予告編を観た感じ重くシリアスな話なのかなと思っていたのですが、意外とそうでもなくて寧ろコミカルでクスッとするシーンも多いです。
だからこそ観ててあまり疲れなかったし、それでいて彼の家族背景や犯罪にはまっていく姿をしっかりと描いていました。
イーストウッドが演じてるお爺さんは、家族よりも仕事が大事で、尚且つ女好きだし、それでいて知り合いに勧められた怪しすぎる仕事を難なく引き受けてしまうダメなお爺さんです。
でも、困ってる人を放っておけなくて一緒にいると楽しくなるという、何か憎めないんですよね!
ブラッドリー・クーパー演じる刑事も良かったです!
クーパーは「アリー/スター誕生」では酒とドラッグに溺れるフォークシンガーを演じていたのですが、一転して今回はエリートで優秀な刑事を演じていて、やはりこの人は幅広く演じられると感じました。
またイーストウッドとクーパーとのやり取りも良いんですよね。
詳しく話すとネタバレになってしまいますが、刑事と犯罪者という関係なのに、とてもそうだとは思えない、何とも言えない印象的なシーンでした。
最初の方は少し退屈に感じてしまう部分があったり、終盤の下りで一部引っ掛かる所もありましたが、この映画は僕の心に沁みるような映画であったことは間違いはありません。
ふとした場面を思い出してうるっとさせられます。
イーストウッドの作品は数本しか観たことはありませんが、この映画を観て再び興味を持つようになりました。
まだ観てない「許されざる者」や「グラントリノ」も是非とも観てみたいです。
非常に良かったとまでは言えませんが、良い映画だと思います。
まだ観てない方も是非とも観てほしいです。
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