運び屋のレビュー・感想・評価
全490件中、41~60件目を表示
「一緒にいるのにお金はいらない」
そうだよね。痺れる。一番は家族でなければ、それをクリントイーストウッドが言う。こんなじいさん、いるかも。そう思える。ユーモアがあって、肝が据わったじいさん。面白かったです。何度か涙しました。
イースドウッド監督の覚悟を感じる作品
やはりイーストウッド監督作品は一味違う。年老いた麻薬の運び屋の話しに、仕事命の男と家族の話を巧みに織り込み、男の生き方を問う人間ドラマに仕上げているのはお見事。全編、淡々と進んでいくストーリー、イーストウッドを筆頭にした演者達の表情で、リアルな作品に仕上がっている。
本作の主人公は、退役軍人であるアール・ストーン(クリント・イーストウッド)。彼は、家族より仕事を優先して生きてきた。彼は、園芸業で成功を収めるが、インターネットの波に飲まれ、窮地に追い込まれる。そんな時、運び屋の仕事が舞い込む。彼は引き受けるが、やがて、運ぶものが何かに気付く。そんな彼に過酷な試練が訪れる・・・。
メインテーマは、運び屋ではなく、仕事と家庭。普遍的というか日本人には身近過ぎるテーマである。家庭を顧みず仕事を優先する主人公の姿は、イースドウッド自身の過去を重ね合わせたものだろうし、日本男性にとっては、リアル過ぎる問題である。但し、イーストウッド演じる主人公は仕事に追われるのではなく、脚光を浴びたいタイプである。彼は、家庭での幸せより、外の社会での脚光を求める。当然、家族には理解されず、家庭に居場所はなくなる。
主人公は生真面目ではない。老いを受け入れず、自分らしくあろうとする。特に、スーツを着たときは、色気すら感じる。彼は、運び屋としての旅をエンジョイしている。危ないところは、人生経験に培われた機転で上手に免れる。老いを楽しんでいる雰囲気がある。彼の心情はラストソングの歌詞に如実に現れている。歳を重ねても、自分らしく生きることの大切さを表現している。
そんな彼も、ラストは、人間らしい選択をする。遅きに失した感はあるが、本当に大切なものに気付く。
イーストウッド監督は、80歳を超えて監督と主役を熟している。映画に賭ける並々ならぬ情熱を感じる。達観せず次を意識させるラストソングに命ある限り映画を作り続けるのだという覚悟を感じた。
人気者になるのにお金はいらなかった
仕事に明け暮れ家庭をかえりみず90歳を迎えたアール。家族からは見放されどんどんと孤独が押し寄せてくる。ある日ひょんな事から運び屋の仕事を頼まれた。運べば多額の金が。その金で家族に振り向いてもらおと奮発するアールだが、、それでも娘は振り向いてくれない。娘が振り向いてくれたのは、アールの妻が危篤の状態に陥った時、くしくも運び屋の仕事の最中命がけで仕事を投げ打って妻の元へ家族の元へ駆けて行った時である。「仕事なんかどうでもいい、家族を大切にしろ」アールはこの言葉を残し最後に捕まるのである。これは実話である。
人生で大切なもの
この作品の前に観た
人生の特等席でも父娘の愛を描いていましたが
この作品も家族の愛を描いているのだと思います
一番に大切にしなければならないのは…家族だと
二作品しか観てませんが家族に対する思いが
大きいのでしょうか
たくさんの映画に携わってきて仕事だけの
人生だったのかと思ったりします
クリントイーストウッド自身の
メッセージの様に感じました
イーストウッドの人間味あるところに惹かれます
うーん。好きだけど毎回同じ中身
老境に入ってからのイーストウッド監督の作品しか見てないのですが、パッケージは変えても中身のメッセージ性的なものは変わらない。
それを作品全体を通した一貫した主張と捉えて楽しめているのですが、もうそろそろ満足してきています。
定年退職したOBの昔話も始めの頃は、面白いと感じるのですが、繰り返し聴くと飽き飽きしちゃうじゃないですか…
クライマッチョ見るべきか…
時間
なんと、実在した『伝説の運び屋』を演じるクリント・イーストウッド氏を
スクリーンで観られるとは・・・・映画ってすごいですね。
監督&主演というのもかっこいい。
仕事や、仲間を最優先し家族と疎遠になった孤独な90歳のアール
運ぶものは、大量の麻薬。
インターネット(通販)の普及で
農園の経営が困難となり 自宅も差し押さえられたアールは
孫娘に会いに行った時、出会った男に仕事を紹介され
一度きりと引き受けたが、運転するだけで多額の報酬が手に入り
壊れかけた家族との関係を修復する為
何度も「運び屋」をしてしまう。
危険な仕事だと 知った後も運んでいる車内で
カーラジオから流れるカントリーを口ずさんだり
ルート変更も頻繁にと 勝手きまま振りがまた凄いです。
そのアールを追う麻薬取締局の
ベイツ捜査官(ブラッドリー・クーパー)も
家族より仕事を優先してきたという接点があったり
娘アイリス役は、実の娘アリソンさんが演じられていて
父と娘の共演も嬉しいところです。
年老いた役ですが、気持ちは、若く ぞの存在感がステキ。
クリント・イーストウッドのリップクリームをつけるシーンも
見られますよ(≧▽≦)
最後に奥様との会話で
「大切な家族との時間を作る事ができなかった人生」と
潔く認め 後悔した気持ちが印象的でした。
絶対にありえないけど謎の現実味がある
おじいいさんが運び屋。家族からも嫌われ者で誰にも求められないおじいさんを唯一求める犯罪集団。警察に見つかるかもしれないというドキドキがありアクションとは違うハラハラを味わえる。家族と喧嘩しているひとやキマコンがいるひとにおすすめしたい。
アール、いいね!
3.5から4の間で迷った。
雰囲気より全然重くない。
とてもリズミカルで思ってた以上に見やすい。
アールは最高の主人公。魅力的すぎる。
お仲間たちも、キャラ立ちしているし、本当の悪人がいないので、
余計見やすいし、楽しくなる。
このあたりが、逆に評価の分かれ目か。
これでいいと思う。でもこれだと、少しばかり軽い。
その軽さを、どう評価するか。
ただ見て、あー、おもしろかった!という映画になっている。
もう少し感動もさせて欲しかった。
最後の最期に。
好き勝手やったし、後悔も反省ある。
新たに希望を見つけるも、そう上手くいくはずもなく‥
それでも最後に、別れた妻との最期に正しい判断をした。
その一つの選択で家族が戻ってきた。
彼はこれでもう何も寂しくないだろう。
日本風に言うところの「終わりければすべてよし」
小道具の絶妙
パーティー会場でふらふらと歩むアールが女性の塊の横を通る時に掛ける言葉にこの映画のすべてがある。
映画の主題となんの関係もないと思われるような、このセリフに、人生の重み、経験の価値が溢れている。
退役軍人の
肝の据わり方、にじみ出てたなあ。刑事に遭って、びびって避けるのご普通。逆に、翌朝、カフェで会ったとき、人生を説く…
酸いも甘いも、経験し尽くした、人生の先輩。
でも、家族を幸せにできるかは別。
妻のメアリーご、最期にアールに感謝…
よかった。
時間を返して欲しい
クリント・イーストウッド主演監督というだけで高評価にしすぎでは?泣ける要素は1ミリもないです。
導入や途中のやり取りなど所々に面白い箇所はありましたが結末は…ですね。
仕事に生きた男が人生の最後に自分を嫌っている家族に奉仕をして仲直りをするという内容。その奉仕の内容も薄っぺらい上に家族が1番側にいて欲しい時に家におらず、普通に考えて仲直りできないです。仕事に生きた男の自己陶酔、自己満足の映画でしかありません。
結局何が伝えたかったのでしょうか。家族は大切にするべきだとか心を込めて接すれば相手はわかってくれるとか、ありきたりなことが伝えたかったのでしょうか。
家族、夫婦はこんなに単純ではありません。
だからこそ、皆さん悩み、苦しんでいるのです。
この映画を絶賛している方はまだ結婚、子育てをしたことが無い方なのでしょうね。
本当に見る価値なしです。
自分の居場所を失ったとき、自分もこうなるのかな?
初めての鑑賞
主人公は時代の流れに乗れず、農園の経営に失敗
それまでも農園の仕事優先で、今では家族と不仲になってしまった
借金で農園を失い居場所がなくなった主人公が
事実を知らないまま覚せい剤の輸送の片棒を担いでしまう
一旦やめようと考えるが
「農場を取り戻したい」とか「火災で経営難の退役軍人施設の運転資金」とかで
運び屋家業を続けてしまう
帰る家庭と、家族がいればこんなことしなかったんじゃないかと思ってしまう
深いんだよなぁ、メッセージが…
今までクリント・イーストウッド作品は何本か観てますが、どれからも感じられる人間愛に、観客の一人として心を鷲掴みされるんですよ。
決して薄っぺらいエンタメに終始することなく、長く生きた者の責任や矜持や、誇り高い魂を感じる。
90近くても、これだけのヒット作を重ねることができて、どんなに幸せな人生だろう。私はいつもイーストウッド作品を観るたびに、深い感動を覚えずにはいられない。
アメリカ人であれだけ長生きして現役バリバリでいられるのは、よっぽど節制しているんだろうな。そういうストイックさで、いつまでも神々しいグランパ、次の作品も楽しみにしています。
老人の後悔
相変わらずと言っていいのか深い映画をイーストウッドは作りますね。
老人がお金のために運び屋になるというストーリーで、大きな起伏はないものの渋くて味のある映画でした。
時間は大切にしたいし、家族も大事にしたいと思わせる映画でした。
全490件中、41~60件目を表示