運び屋のレビュー・感想・評価
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人生や老いと向き合うイーストウッドの姿
公開当時、88歳?
映画に身を捧げたイーストウッドの姿が沁みる。
家庭を顧みなかった男が
仕事を奪われた後にお金も家族もなく
ありついた運び屋の仕事
歳をとってから得たお金で
彼は何を手に入れ
何を手に入れられなかったのか
老人特有の時代錯誤な人種差別や
頑固でマイペースな姿が愛おしくもあり
ハラハラさせる。
グラントリノでもおじいちゃんだったけど
さらにおじいちゃんなイーストウッド
彼の思う歳のとりかたや
人生観が沁みる
運び屋が運んだものは・・・。
クリントイーストウッド。
おじいちゃんの役上手になったなぁ
なんて思ってしまった。失礼。
この人は、思ったことは言うし、
気付いたことはやる人なんだね。
思ったんだからしょうがない。
気付いたんだからしょうがない。
だからそこにウソがないんだね。
ウソがないから人を惹きつけるんだ。
麻薬組織のイカツイ奴でさえも。
・・・残念ながら家族以外は。
「大金があっても時間だけは買えない」
そんなありきたりな教訓も、
91歳のアールに言われると重みが全然違う。
今日、私は思ったことを素直に言えただろうか。
先回りして考えて「どうせ・・・」って、
やってないことはないだろうか。
自分の人生にウソはつかない。
そんな90歳になれるように。
がんばろう。
って思った。
実話のリアルとスリル!
イースドウッド監督の覚悟を感じる作品
やはりイーストウッド監督作品は一味違う。年老いた麻薬の運び屋の話しに、仕事命の男と家族の話を巧みに織り込み、男の生き方を問う人間ドラマに仕上げているのはお見事。全編、淡々と進んでいくストーリー、イーストウッドを筆頭にした演者達の表情で、リアルな作品に仕上がっている。
本作の主人公は、退役軍人であるアール・ストーン(クリント・イーストウッド)。彼は、家族より仕事を優先して生きてきた。彼は、園芸業で成功を収めるが、インターネットの波に飲まれ、窮地に追い込まれる。そんな時、運び屋の仕事が舞い込む。彼は引き受けるが、やがて、運ぶものが何かに気付く。そんな彼に過酷な試練が訪れる・・・。
メインテーマは、運び屋ではなく、仕事と家庭。普遍的というか日本人には身近過ぎるテーマである。家庭を顧みず仕事を優先する主人公の姿は、イースドウッド自身の過去を重ね合わせたものだろうし、日本男性にとっては、リアル過ぎる問題である。但し、イーストウッド演じる主人公は仕事に追われるのではなく、脚光を浴びたいタイプである。彼は、家庭での幸せより、外の社会での脚光を求める。当然、家族には理解されず、家庭に居場所はなくなる。
主人公は生真面目ではない。老いを受け入れず、自分らしくあろうとする。特に、スーツを着たときは、色気すら感じる。彼は、運び屋としての旅をエンジョイしている。危ないところは、人生経験に培われた機転で上手に免れる。老いを楽しんでいる雰囲気がある。彼の心情はラストソングの歌詞に如実に現れている。歳を重ねても、自分らしく生きることの大切さを表現している。
そんな彼も、ラストは、人間らしい選択をする。遅きに失した感はあるが、本当に大切なものに気付く。
イーストウッド監督は、80歳を超えて監督と主役を熟している。映画に賭ける並々ならぬ情熱を感じる。達観せず次を意識させるラストソングに命ある限り映画を作り続けるのだという覚悟を感じた。
人気者になるのにお金はいらなかった
人生で大切なもの
うーん。好きだけど毎回同じ中身
時間
なんと、実在した『伝説の運び屋』を演じるクリント・イーストウッド氏を
スクリーンで観られるとは・・・・映画ってすごいですね。
監督&主演というのもかっこいい。
仕事や、仲間を最優先し家族と疎遠になった孤独な90歳のアール
運ぶものは、大量の麻薬。
インターネット(通販)の普及で
農園の経営が困難となり 自宅も差し押さえられたアールは
孫娘に会いに行った時、出会った男に仕事を紹介され
一度きりと引き受けたが、運転するだけで多額の報酬が手に入り
壊れかけた家族との関係を修復する為
何度も「運び屋」をしてしまう。
危険な仕事だと 知った後も運んでいる車内で
カーラジオから流れるカントリーを口ずさんだり
ルート変更も頻繁にと 勝手きまま振りがまた凄いです。
そのアールを追う麻薬取締局の
ベイツ捜査官(ブラッドリー・クーパー)も
家族より仕事を優先してきたという接点があったり
娘アイリス役は、実の娘アリソンさんが演じられていて
父と娘の共演も嬉しいところです。
年老いた役ですが、気持ちは、若く ぞの存在感がステキ。
クリント・イーストウッドのリップクリームをつけるシーンも
見られますよ(≧▽≦)
最後に奥様との会話で
「大切な家族との時間を作る事ができなかった人生」と
潔く認め 後悔した気持ちが印象的でした。
絶対にありえないけど謎の現実味がある
アール、いいね!
最後の最期に。
退役軍人の
肝の据わり方、にじみ出てたなあ。刑事に遭って、びびって避けるのご普通。逆に、翌朝、カフェで会ったとき、人生を説く…
酸いも甘いも、経験し尽くした、人生の先輩。
でも、家族を幸せにできるかは別。
妻のメアリーご、最期にアールに感謝…
よかった。
時間を返して欲しい
クリント・イーストウッド主演監督というだけで高評価にしすぎでは?泣ける要素は1ミリもないです。
導入や途中のやり取りなど所々に面白い箇所はありましたが結末は…ですね。
仕事に生きた男が人生の最後に自分を嫌っている家族に奉仕をして仲直りをするという内容。その奉仕の内容も薄っぺらい上に家族が1番側にいて欲しい時に家におらず、普通に考えて仲直りできないです。仕事に生きた男の自己陶酔、自己満足の映画でしかありません。
結局何が伝えたかったのでしょうか。家族は大切にするべきだとか心を込めて接すれば相手はわかってくれるとか、ありきたりなことが伝えたかったのでしょうか。
家族、夫婦はこんなに単純ではありません。
だからこそ、皆さん悩み、苦しんでいるのです。
この映画を絶賛している方はまだ結婚、子育てをしたことが無い方なのでしょうね。
本当に見る価値なしです。
自分の居場所を失ったとき、自分もこうなるのかな?
初めての鑑賞
主人公は時代の流れに乗れず、農園の経営に失敗
それまでも農園の仕事優先で、今では家族と不仲になってしまった
借金で農園を失い居場所がなくなった主人公が
事実を知らないまま覚せい剤の輸送の片棒を担いでしまう
一旦やめようと考えるが
「農場を取り戻したい」とか「火災で経営難の退役軍人施設の運転資金」とかで
運び屋家業を続けてしまう
帰る家庭と、家族がいればこんなことしなかったんじゃないかと思ってしまう
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