運び屋のレビュー・感想・評価
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ピエール
今回のイーストウッドの役は、この時期のタイミングで
なんだかなぁと思ってしまう、コカインの運び屋で、想像を
絶する量のコカインを運びます。ピエール逮捕でこれだけ
騒がれている中で、直接関係ないとはいえ、イーストウッド
演じる90歳の老人は、それほど罪の意思は見られず
家族をないがしろにしてきた人生を大金で挽回しようと
運び屋にはまっていくのが、少し違和感。
全体的なストーリー展開は、犯罪ものにしては高齢者が
主人公のせいか飄々・淡々としており、雰囲気は寅さんの
映画を思い出すような場面もあります。
イーストウッドを追う麻薬捜査官もなんだか
追跡がぬるぬるです。
バイオレンスシーンはないですが、イーストウッドが
もらったお金で女性と楽しく遊ぶシーンがあるので
R指定となっています。
イーストウッドは実年齢は88歳で、見た目は昔のマッチョから
ガリガリとなり、動きもよたよたしていて、ダーティハリーの
時代のかっこよさは見えません。
しょうがないのですが、少しがっかりして、あとから
映画本の解説を見たところ、よたよたの姿はあくまでも演技で
いつもは背筋も伸びて動きもかくしゃくとしているそうです。
※どおりで、最近20歳代の映画プロデューサーの女性と
結婚しただけあります(同じ年代の孫がたくさんいます。)
※先般観た、『グリーンブック』もそうですが
ハリウッドはネタ不足で、実話や日本の漫画原作などに
さらに手を出してきています。
※今作に出ている娘とは、30年前に猟奇殺人映画で
やはり娘役で競演しています(当時娘は8歳で、猟奇殺人者に
殺されてしまう役です。倒錯的。)。
※ブラックレインやゴッドファーザーpart3では精悍な
青年だったアンディガルシアがでぶのおじさんになっていました。
どんな強面もクセのある老人と仲良く
イーストウッドらしい
切ない
重厚な人間ドラマ。孤独な主人公の生き様が問いかける、幸せの意味とは。
【賛否両論チェック】
賛:お金で愛情や名誉を取り戻そうと、運び屋を繰り返していく老人の姿を通して、幸せの本当の意味を考えさせられる。サスペンスとしての緊迫感も楽しめる。
否:展開は思いのほか淡々と進み、似たようなシーンも多いので、惹かれないと眠くなってしまいそう。
仕事に没頭して家族をないがしろにした結果、孤独な老後を迎えてしまった主人公。物語の前半では、そんな彼が軽い気持ちで始めた運び屋の仕事で大金を入手し、それによって家族との絆や名声を取り戻そうとしていく姿が印象的で、果たしてお金で幸せを得ることが出来るのか、思わず考えさせられてしまいます。
そして後半は、運び屋の仕事から抜け出せなくなってしまい、それでもお金のために運び屋を続ける主人公が、家族のために選択を迫られる様や、核心に近づいてくる捜査官との想いの交錯等、サスペンス特有のハラハラに胸が熱くなるようです。
展開そのものはかなり淡々としていて、ラストも非常に呆気ない感がありますが、1人の男の生き様が投げかける「幸せとは?」という問いかけが重厚な、そんな作品です。
おじいちゃん!
クリント・イーストウッドが見せる“人生の残照”。
イーストウッド作品らしい
滋味深い作品
辞世の句
どおにも出来すぎた話だった。
今までの作品とは一線を画すというか…異質な感じがする。
コカインの運び屋っていう、かなりセンセーショナルな主人公なわけだけども、彼を取り巻く職場環境は実に平和だ。
皆、友好的で冗談が飛び交う。
逆に家庭では最早排除されていると言っても過言ではない。
この「家庭」に帰属するっていうのが物語の結末なのだけれど…どおにも大団円すぎて。
そおいうものなのかもしれないが、妻が最大の理解者なのである。
どおしようもないこの俺の良さを発見してくれた第一人者、その俺に家族を与えてくれた立役者、のような解釈だろうか。
後半はガッツリその辺りの事が語られる。
物語は12年前から始まり、若干若いイーストウッドに特殊メークの威力に感嘆とする。
脚本も順を追って構成されていて、見やすい。展開も至極簡潔。
というか、まっしぐらだ。
齢90歳、棺桶に両足突っ込んで後は横たわるだけぐらいの爺さんが、落ちるとこまで落ちた自分を唯一必要としてくれる人がいる。
罵り合いもしたし、拒絶も拒否もした。
それでもやっぱり、命か尽きるその間際には、人生かけて「愛している」と告げたあなたの傍がいい。
なんか珍しくホームドラマ寄りな作品に拍子抜け。分母が大きい作品とでも言おうか、彼の境遇に共感する人は多いと思う。
それ故に、犯罪に加担して得た金の用途への言及はほぼない。
コカインを流通させて得た金で開かれた結婚パーティーや、卒業とか、結構わだかまりが深そうに思うんだが、アメリカはそうでもないのだろうか?
大団円にもっていく強引さが、珍しく目立ったとも言える。日本ほど世間体に頓着しないお国柄なのかもね。
それと今回はシーンの〆のカットが随分と緩かったような気がする。
引き絵だったり、風景だったり、移動してたり…そのせいなのか、若干ダレた印象がのこる。
イーストウッドの顔が、とても優しくて…いや、驚くほど柔和で印象深かった。
老いを迎え入れるな。
ラスト ラン?
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