運び屋のレビュー・感想・評価
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カッコいいイメージ脱皮のイーストウッド
87歳の爺さんはヤバイ物&悪い事と知りつつも運び屋をしていたというドラマ。
10年ぶり監督兼主演ですか。
グラン・トリノ依頼ですかね?あれは好きでした。
自身が老いながらも演じたい役柄なんて、イーストウッドならば何か惹かれてこの作品なんだろうなとは思っていましたが、、、。
正直この登場人物構成とこの脚本では、主役はある程度演技派の爺さんで無ければ魅力的な作品に映らないだろうと思った。
しかし、表向きカッコイイ爺さんでは駄目。
頼りなくて、情けなくても何故か心に残る爺さんでなければ。
それをクリント・イーストウッドは昔ながらのクール、ダンディ、歳老いてもカッコ良いイメージから脱皮し、終始情けなくて切ない爺さんをこの映画にて見事に演じてみせていたと思う。
家族愛溢れていたとは決して言えない元大黒柱の姿。
世間様に悪いと思いながらも運び屋をやる姿。
妻の最後ぐらいは家族と共にしていく姿。
情けないが故に見せれる最後の姿。
それらは切ない爺さん臭を漂わせ、映画に安心感を与えている。
全体的に凄い映画内容では無いのですが、作品自体がクリント・イーストウッドの単独魅力勝ちと言っていい作品だと思います。
日本の一部役者さんも、イーストウッドを見習って頂きたいものです。
老い先短いジジイに怖いもの無し
爺さんが麻薬の「運び屋」をするタイトル通りの映画である。
ただ、それが実話を元にしたものである事とイーストウッドの監督兼主演の映画というだけの理由で観たのだが、それに1984年に劇場で観た「タイト・ロープ」以来の親子共演で娘のアリソンも出演しているというおまけもついていたので嬉しさが倍増した。
私がイーストウッドの映画を初めて劇場鑑賞したのはダーティー・ハリー2からだから40年以上前になる。今作と同じく「タイト・ロープ」で役柄でも親子を演じた、あの可愛い少女が、しっかりおばさんになって今作では年老いた父をなじって役立たず扱いをするのだから驚きである。
クリント・イーストウッドは50年以上第一線で映画に携わり数々のヒット作、名作を生んだ功労者として、また現役の映画俳優としては世界一の大物だと言える。そのイーストウッドの背中の曲がり具合に隔世の感があって、それがストーリーのリアリティを更に強くしていた。イーストウッドは実話となった事件から映画化のアイデアを思いついた時、これはワシが作るべきだと小躍りしたに違いない。それは主演が90歳の老人で麻薬密売組織の犯罪に加担するという前代未聞の内容だから、まさにうってつけなのだった。爺さんがどんな理由で何のために犯罪に手を染めていくのかが見もので、最大の見せ場は捜査官とジジイがニアミスで会話する場面。派手なドンパチは少ないが退役軍人でもある強気の爺さんが強面のギャングに脅されオドオドしながらも、開き直ってヤケクソでマイペースを貫くところは痛快でもある。今年5月で89歳になる彼の最後かも知れない監督兼主演の作品なのだからクリント・イーストウッドのファンのみならず最高の映画人の作品として観ておくべき映画だ。90歳の老人に何百キロも運転させるのは酷だとは思うが、実際に私の93歳になる父親も今だに運転を辞めないのだから車社会のアメリカならなおさらだ。若い頃のイーストウッドの痛快娯楽映画とは一線を画す、怖いもの知らずの現役の爺さんの、やけくそで、しっとりとしたロードムービーである。
面白い!史上最年長の運び屋 実話
渋い!
クリントイーストウッドの名演!
クリントイーストウッドは本当に名優中の名優だなと改めて感じました。ストーリーのテンポも良く彼の名演に見入ってるとあっという間にラスト。娘役を実の娘のアリソンイーストウッドが演じてましたが、実生活での贖罪の気持ちも今作に込めたのかな。監督のファンでもありますが今回の演出もお見事でした!
経験してわかること
ん?これって、凄いのかな?
外面が大切と信じて生きて来た爺さんの老後の話。自分の好きな百合の栽培という仕事とその品評会に時間の全てを注ぎ、家族を全くないがしろにしてきた爺さんが、ネット販売が広がる中で売れなくなり借金で農場を差し押さえれて無職になる。ふとしたことから紹介された運転する仕事を始めて大金を得る。遅からず「麻薬運んでんだな」と気づくが、関係なく運び続けると、成功率100%の運び屋に。…以下は観てくださいってわけだが…
以下についてもあらすじを書いてみようかと思ったのだが、実はうまく書けなかった。いったいこの映画の焦点はどこなんだろう。
「7文字にまとめなさい」という問いに答えるとしたら、「いろいろあった」という映画なのか?
教訓は「俺のようになるな」なのか?
それとも教訓とかこの映画から得られることとか考えずに、ただ淡々と爺さんの人生を見つめてみろなのか?
こんなことがあったよ、という映画。いいのか悪いのかはあなたが考えることで、映画はそれを主張しないよ。自分で考えな。という映画なのだろうか。
自分は、こういう生き方をしないようにしよう。
アメリカ、そしてイーストウッドの回顧と贖罪か、という評もみたが、ヤク運んでるおっさんに諭されてもなあ。本人は、その金で不義理してきた家族に少なからず愛を?返してるって、どんな話やねん!
…という不思議な実話なのでしょう。やはり、自分の中では全く消化できない。
実話
バリー・シールと同じ話なのにこっちの方が
イーストウッドさんは上手い!
面白い
テキトーじじいのバイタリティに、関わる人がみんな魅了されてしまうのが面白い。そうなんだよね。こういう人にみんな騙されて好きになっちゃうんだよ。
ちょっとでも逆らったら即殺されそうなアイツまで「奥さん死んだっていうし、、、」てんだから面白い。
ただ、ギャグが効いてる分、サスペンス部分があっさりしていて、そこだけ残念だった。
ラストシーンに涙!心臓の医者を呼んでくれ〜(笑)
家庭を顧みず自分勝手に生きた男が、犯罪組織の連中と関わるなかで、自分の人生を見直し、最後には《本当の幸せ》とは何か?を見つけていく…
設定だけ見れば、ありきたりなストーリーのようだけど、これを90歳のイーストウッドが主演するのだから面白い!!
しかも、イーストウッドの人生(映画人としての人生と実人生の両方)を踏襲したような設定。
娘役に実の娘が出ているし、ダーティーハリー的な頑固者だし。
齢90で、「心臓の医者を呼んでくれ〜」と叫ぶシーンとか、もう、パワフル過ぎるだろ!! でも、イーストウッドならやりかねない(笑)
スーパースターのイーストウッドと重ねる事で、様々な妄想をしながら、いろいろな角度から楽しむ事ができる。
グラン・トリノが映画人イーストウッドの集大成なら、本作『運び屋』は、人間イーストウッドの集大成か?
最高に楽しめました。
老いと楽天的
人生の時間の大切さを改めて感じさせてくれる
人生の時間の大切さを改めて感じさせてくれる。どう行きて何を大切にするのか。時間は瞬く間に過ぎて行く。当たり前の、過ぎた時間は取り返せないという事をリアルに感じさせてくれる。
生まれてきた子供や妻との時間を丁寧に積み重ねて生きなければいけないと、改めて思う。
ピエール
今回のイーストウッドの役は、この時期のタイミングで
なんだかなぁと思ってしまう、コカインの運び屋で、想像を
絶する量のコカインを運びます。ピエール逮捕でこれだけ
騒がれている中で、直接関係ないとはいえ、イーストウッド
演じる90歳の老人は、それほど罪の意思は見られず
家族をないがしろにしてきた人生を大金で挽回しようと
運び屋にはまっていくのが、少し違和感。
全体的なストーリー展開は、犯罪ものにしては高齢者が
主人公のせいか飄々・淡々としており、雰囲気は寅さんの
映画を思い出すような場面もあります。
イーストウッドを追う麻薬捜査官もなんだか
追跡がぬるぬるです。
バイオレンスシーンはないですが、イーストウッドが
もらったお金で女性と楽しく遊ぶシーンがあるので
R指定となっています。
イーストウッドは実年齢は88歳で、見た目は昔のマッチョから
ガリガリとなり、動きもよたよたしていて、ダーティハリーの
時代のかっこよさは見えません。
しょうがないのですが、少しがっかりして、あとから
映画本の解説を見たところ、よたよたの姿はあくまでも演技で
いつもは背筋も伸びて動きもかくしゃくとしているそうです。
※どおりで、最近20歳代の映画プロデューサーの女性と
結婚しただけあります(同じ年代の孫がたくさんいます。)
※先般観た、『グリーンブック』もそうですが
ハリウッドはネタ不足で、実話や日本の漫画原作などに
さらに手を出してきています。
※今作に出ている娘とは、30年前に猟奇殺人映画で
やはり娘役で競演しています(当時娘は8歳で、猟奇殺人者に
殺されてしまう役です。倒錯的。)。
※ブラックレインやゴッドファーザーpart3では精悍な
青年だったアンディガルシアがでぶのおじさんになっていました。
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