運び屋のレビュー・感想・評価
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ん?これって、凄いのかな?
外面が大切と信じて生きて来た爺さんの老後の話。自分の好きな百合の栽培という仕事とその品評会に時間の全てを注ぎ、家族を全くないがしろにしてきた爺さんが、ネット販売が広がる中で売れなくなり借金で農場を差し押さえれて無職になる。ふとしたことから紹介された運転する仕事を始めて大金を得る。遅からず「麻薬運んでんだな」と気づくが、関係なく運び続けると、成功率100%の運び屋に。…以下は観てくださいってわけだが…
以下についてもあらすじを書いてみようかと思ったのだが、実はうまく書けなかった。いったいこの映画の焦点はどこなんだろう。
「7文字にまとめなさい」という問いに答えるとしたら、「いろいろあった」という映画なのか?
教訓は「俺のようになるな」なのか?
それとも教訓とかこの映画から得られることとか考えずに、ただ淡々と爺さんの人生を見つめてみろなのか?
こんなことがあったよ、という映画。いいのか悪いのかはあなたが考えることで、映画はそれを主張しないよ。自分で考えな。という映画なのだろうか。
自分は、こういう生き方をしないようにしよう。
アメリカ、そしてイーストウッドの回顧と贖罪か、という評もみたが、ヤク運んでるおっさんに諭されてもなあ。本人は、その金で不義理してきた家族に少なからず愛を?返してるって、どんな話やねん!
…という不思議な実話なのでしょう。やはり、自分の中では全く消化できない。
実話
バリー・シールと同じ話なのにこっちの方が
イーストウッドさんは上手い!
面白い
テキトーじじいのバイタリティに、関わる人がみんな魅了されてしまうのが面白い。そうなんだよね。こういう人にみんな騙されて好きになっちゃうんだよ。
ちょっとでも逆らったら即殺されそうなアイツまで「奥さん死んだっていうし、、、」てんだから面白い。
ただ、ギャグが効いてる分、サスペンス部分があっさりしていて、そこだけ残念だった。
ラストシーンに涙!心臓の医者を呼んでくれ〜(笑)
家庭を顧みず自分勝手に生きた男が、犯罪組織の連中と関わるなかで、自分の人生を見直し、最後には《本当の幸せ》とは何か?を見つけていく…
設定だけ見れば、ありきたりなストーリーのようだけど、これを90歳のイーストウッドが主演するのだから面白い!!
しかも、イーストウッドの人生(映画人としての人生と実人生の両方)を踏襲したような設定。
娘役に実の娘が出ているし、ダーティーハリー的な頑固者だし。
齢90で、「心臓の医者を呼んでくれ〜」と叫ぶシーンとか、もう、パワフル過ぎるだろ!! でも、イーストウッドならやりかねない(笑)
スーパースターのイーストウッドと重ねる事で、様々な妄想をしながら、いろいろな角度から楽しむ事ができる。
グラン・トリノが映画人イーストウッドの集大成なら、本作『運び屋』は、人間イーストウッドの集大成か?
最高に楽しめました。
老いと楽天的
人生の時間の大切さを改めて感じさせてくれる
人生の時間の大切さを改めて感じさせてくれる。どう行きて何を大切にするのか。時間は瞬く間に過ぎて行く。当たり前の、過ぎた時間は取り返せないという事をリアルに感じさせてくれる。
生まれてきた子供や妻との時間を丁寧に積み重ねて生きなければいけないと、改めて思う。
ピエール
今回のイーストウッドの役は、この時期のタイミングで
なんだかなぁと思ってしまう、コカインの運び屋で、想像を
絶する量のコカインを運びます。ピエール逮捕でこれだけ
騒がれている中で、直接関係ないとはいえ、イーストウッド
演じる90歳の老人は、それほど罪の意思は見られず
家族をないがしろにしてきた人生を大金で挽回しようと
運び屋にはまっていくのが、少し違和感。
全体的なストーリー展開は、犯罪ものにしては高齢者が
主人公のせいか飄々・淡々としており、雰囲気は寅さんの
映画を思い出すような場面もあります。
イーストウッドを追う麻薬捜査官もなんだか
追跡がぬるぬるです。
バイオレンスシーンはないですが、イーストウッドが
もらったお金で女性と楽しく遊ぶシーンがあるので
R指定となっています。
イーストウッドは実年齢は88歳で、見た目は昔のマッチョから
ガリガリとなり、動きもよたよたしていて、ダーティハリーの
時代のかっこよさは見えません。
しょうがないのですが、少しがっかりして、あとから
映画本の解説を見たところ、よたよたの姿はあくまでも演技で
いつもは背筋も伸びて動きもかくしゃくとしているそうです。
※どおりで、最近20歳代の映画プロデューサーの女性と
結婚しただけあります(同じ年代の孫がたくさんいます。)
※先般観た、『グリーンブック』もそうですが
ハリウッドはネタ不足で、実話や日本の漫画原作などに
さらに手を出してきています。
※今作に出ている娘とは、30年前に猟奇殺人映画で
やはり娘役で競演しています(当時娘は8歳で、猟奇殺人者に
殺されてしまう役です。倒錯的。)。
※ブラックレインやゴッドファーザーpart3では精悍な
青年だったアンディガルシアがでぶのおじさんになっていました。
どんな強面もクセのある老人と仲良く
イーストウッドらしい
切ない
重厚な人間ドラマ。孤独な主人公の生き様が問いかける、幸せの意味とは。
【賛否両論チェック】
賛:お金で愛情や名誉を取り戻そうと、運び屋を繰り返していく老人の姿を通して、幸せの本当の意味を考えさせられる。サスペンスとしての緊迫感も楽しめる。
否:展開は思いのほか淡々と進み、似たようなシーンも多いので、惹かれないと眠くなってしまいそう。
仕事に没頭して家族をないがしろにした結果、孤独な老後を迎えてしまった主人公。物語の前半では、そんな彼が軽い気持ちで始めた運び屋の仕事で大金を入手し、それによって家族との絆や名声を取り戻そうとしていく姿が印象的で、果たしてお金で幸せを得ることが出来るのか、思わず考えさせられてしまいます。
そして後半は、運び屋の仕事から抜け出せなくなってしまい、それでもお金のために運び屋を続ける主人公が、家族のために選択を迫られる様や、核心に近づいてくる捜査官との想いの交錯等、サスペンス特有のハラハラに胸が熱くなるようです。
展開そのものはかなり淡々としていて、ラストも非常に呆気ない感がありますが、1人の男の生き様が投げかける「幸せとは?」という問いかけが重厚な、そんな作品です。
おじいちゃん!
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