「意外だったエンディング」運び屋 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
意外だったエンディング
この主人公のキャラクター、すごく好きですね。ブツを運ぶ途中、本来ならすごく緊張してるところなのに、モーテルでは二人の女といちゃついたり、レストランでは警官にお説教したり等、好き勝手やっているが、人情味溢れて憎めない人柄が惹きつける。
中盤までは実に良い雰囲気で進んでいく。なんとなくコメディタッチの展開だ。運び屋で得た報酬で、差し押さえられた家屋や農園を取り戻したり、退役軍人のパーティーを再開させたりと、実に充実した生活ができるようになったところも面白い、
でも、結局警察に捕まるであろうことは、簡単に想像できるストーリーだ。特に、麻薬売人たちの仲間割れで、2名が殺されるあたりから、主人公の悲劇的結末が頭をよぎってしまった。麻薬組織のリーダー格の人物から、寄り道をしたら殺すと言われていたのに、危篤の妻が住んでる家に寄り道してしまった。殺されることよりも、妻との最後の別れを優先した彼の人間性に感動した。この寄り道によって、彼と彼の家族との和解が生じる結果となった。特に 彼と彼の妻との会話が心に染みる。
でも、寄り道をしてしまったので、実際に最後は殺されてしまうのか?あるいは、麻薬組織と警察との銃撃戦か何かで、流れ弾に当たって死んでしまうのか?そんなことを考えているうちに、結局警察が 彼の車に追いついてしまい、前方には車のバリケードで絶体絶命のピンチになっていた。もしかしたら、「バニシング・ポイント」(ちょっと古いかな?)のように体当たりして自滅するのか?
しかし、結果は意外な展開だった(私にとって)。クリント・イーストウッド監督作品としては、数少ない後味が悪くないほうの映画だった。俳優としても、いぶし銀のような演技で、素晴らしかった。
コメントに今、気が付いて(^^ゞ
失礼しました。
ありがとうございます。
イースト・ウッドさん
いぶし銀のカッコ良さですよね(´▽`)
「荒野の用心棒」のガンマンから
月日は流れて・・・
「運び屋」にヾ(≧▽≦)ノ