「なぜダメかを書いて見た」トリプル・フロンティア hero surveyさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜダメかを書いて見た
なんか微妙な映画だった。
それぞれのバックグラウンドにあまり興味を持たされないし、それぞれのキャラがミッションをするモチベーションみたいなものがそこまで明らかになるわけではない。
それ ぞれ現実世界の生活があって、それなのにそのミッションをしなくてはいけないという理由みたいなものがない気がする。そこでちょっとした葛藤があってもいいんだけど、後々聞いてくるわけでもないし。何個かいいアイディアというか、新しい感覚を観客に感じさせるようなところがあって。ていうのは割と前半でお金を大量にゲットするんだけど、割とあっさりとゲットするんだよね。多くの映画ではここにカタルシスと持ってくることが多いんだけど。
お金をいかに国外に持ち出すかという戦いがそこからは始まるんだけど、その過程で沢山のお金をどんどん失っていくんだけど、その感覚がすごい嫌というか、お金がもったいないと気分にさせられる。この感覚が結構珍しくて、最終的には全てのお金を失うことになってしまう。ひさびさに自分自身がお金に目が眩んだ感覚を味わってとても懐かしい気分になった。お金に対する欲が少な区なってるなぁって改めて思った。でもやっぱり人間は何かを失うネガティブなことってすごい影響を受けやすいんだなーって思った。この映画では別に最後にお金を失ったけど、何かが残ったってことも別にないんだよね。
動画でもまとめた
https://youtu.be/p6TiDyNV61M
親が子供に残すものとは?
あと、十代の子供が敵のメキシコギャングにいたり、逃走経路の一つの農村で殺してしまったまだ若い子供達に対する主人公たちの思いとか、それによって最後にどういう意味を持たせたいのかっというあたりの脚本の完成度が低くい。結局お金あげるだけしか解決策はないんじゃんって思ってしまう。親を殺された敵のボスの息子とかの未来を想像させるストーリーとかもあれば、メキシコの十代の男子達がギャングの一員になるしか家族を支えられない現状だったり、その子供達を殺すことさえもギャングを潰すことになるのかという、受け継がれてしまう悪いかにたつかというテーマが浮かび上がってくるのにもったいない。
最後の方で死んでしまうメインにキャラがいるんだけど、その子供を紹介してる割にはそこの悲しさがあんまりない。自業自得やんという感じにまとめられているから、本人の後悔している姿を見せるわけでもないし。でも、残された子供達という映画全体で伝えられている共通項はあるが、少し味が薄いというか絵描写が少ない。
最初に見せられるけいさつの行動とかもあとでその残虐性を使うわけでもなく、ただ情報を得て終わりという、なんとも普通すぎる。まー別に気にしないけど。
割と戦いに行く前の時点で退屈だったんだけど、それは情報量が少なさすぎるというか、もっとバックグラウンド出してもいいんじゃないかって思う。というか、もう少し手際よく説明できる脚本を作るべきだったと思う。
あと一個一個の主人公たちに起こる危機の味が薄い。もう乗り越えちゃったよって感じ。一人打たれたのにもう大丈夫なんだとか。
ゴツゴツした岩の上での戦闘シーンがかっこよかった。
動画でもまとめてみた
https://youtu.be/p6TiDyNV61M