トリプル・フロンティア

アクション映画と思いきや、そういったシーンは以外と少ない。
前半の「見せ場」である強奪シーンはアッサリ成功するし、
中盤は「メンバーとの対立」がメイン。
後半にアクションがあるも、観客側に、「アクションを楽しもう」、というテンションは残っていない。

配役については、豪華キャスト。
だが、ベン・アフレックである必要はあったのかな？
主演のオスカー・アイザックはスゴイ良かっただけに、アフレックはそれを「生かす」というか「持ち上げる」ポジションだったのかも。

元特殊部隊の精鋭が集まって、ブラジルのカルテルボスから現金強奪するストーリー。男性は皆好きなカテゴリーかも。
作戦が何人か帰らぬ人となったりするが無事成功するパターン。あるいは失敗するが守るべきものは守るパターン。があると思うが、冷静なリーダーが目の前の現金を見て、冷静な判断が狂ってしまう展開や、結局はその小さな判断ミスが、作戦そのものを水泡に期してしまうなど、微妙なプロットの違いはあった。

ただOBたちが、退職後の不具合がイマイチ伝わらないのと、その結束の硬さを象徴するような過去シーンなどもなかったのは残念。でも総じて最後まで面白く見られる作品に仕上がっていると思います。

全くノーチェックだったけど、
とても面白かった。

オスカーアイザックの渋い戦闘シーンから始まり、
少年漫画のような仲間集め、
その仲間も燻っている男たち。

男なら好きな展開てんこ盛り。

時間がない中、練った作戦には綻びが出来
どんどん追い込まれて行く。
それぞれの生活もフリとなって、
欲が出て来て、仲間の中にも不協和音が生まれ
混乱して行く様もリアリティーがあった、

展開力もあって最後まで息もつかせぬと言う感で
ドキドキしました。

欲張ったらダメと言う教訓も得られました。

オチも素晴らしかった。

　民間軍事会社でコロンビア警察と協力して麻薬王を追っているポープ（オスカー・アイザック）は、組織の情報提供者から麻薬王が住む隠れ家の情報を得ます。その家には大金が隠されているというのです。
　この大金強奪を計画し、元米軍陸軍特殊部隊に所属していた仲間４人と共に現地へ乗り込み、予想以上の大金強奪に成功します。しかし、欲張りすぎて、札束を積み込みすぎたヘリコプターがその重みに耐えきれず山中に墜落してしまいます。何とか人力で運ぼうとするも険しい山中では思うにまかせず、大半を置き去りにせざるを得ませんでした。

　欲に目がくらむにしても、限度というものがあるでしょう。現金というものは結局荷物でしかありえない。それを運ぶ愚かしさを大真面目に見せる皮肉たっぷりの作品です。金の亡者になると、その愚かしさがわからなくなってしまうのでしょうが、男たちは懲りた様子はまったくありません。
　人の性として、富を手にするとそれを死守しようとするあまり、前後の見境を失くしてしまうようです。金に対する異常なまでの執着心が昂じて、結局その大半を失うか、下手をすれば命すら失うことになるということになりそうです。
　それにしてもセコイ退役米軍人連中です。