機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのレビュー・感想・評価
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拝啓 ハサウェイ・ノア様
わたしは、12年前あなたが厨二病を拗らせてチェーン・アギを葬ったことを許せておりません。
だからどんな崇高な思想と大義を掲げても、あなたのやっていることはテロ以外のなにものでもないと思います。暴力による粛清などあってはいけません。
しかしながら、25歳という大人な男性に成長したマフティー・ナビーユ・エリンの行く末を
あと2回見届けたいと思います。
あの忌まわしい経験を跳ね除け、すべてに贖罪されることを望みます。
マランビジーとなって人々の希望となりますように。
ガンダム40年の映像の進化
逆襲のシャアから12年後の宇宙世紀105年のマフティーの動乱を描く3部作の1本目。
現在の映像技術で作られた巨大兵器「モビルスーツ」の戦闘の迫力は圧巻!
全長20mを超える人型兵器が人々の頭上で戦うことで巻き起こる被害の大きさが肌で感じられます!(゚д゚;)
主人公ハサウェイが謎の少女ギギ・アンダルシア、そして敵対する連邦軍のケネス大佐と偶然にも同じ飛行機に乗り合わせ、テロ組織にハイジャックされたことから物語は始まる…。
3人の微妙な関係がこの戦いの運命を左右していく絶妙なストーリーにも興味をそそられる。
3部作の1本目だが見所は充分。
1作品目から40年の時を経て大きく進化したガンダムの映像をぜひ劇場で堪能してもらいたい。
やっとだね〜
脱富野、脱二次創作、そして新時代へ
サンライズが閃光のハサウェイに注いだ熱量からは、脱富野、脱二次創作、そして新時代へという強い意志が感じられます。その影響は、以下の3つの点に集約されるでしょう。
新規ファンを歓迎する姿勢: 初心者でも物語に入れるよう、丁寧に描かれている。
世界観の重視への回帰: 細かい設定よりも、作品全体の雰囲気やメッセージを重視している。
先進的な映像表現への挑戦: これまでのガンダム作品にはなかった、斬新な映像体験を提供している。
ガンダムシリーズは作品ごとに独自のメッセージを持っていますが、本作は映画としての表現に徹底的に振り切っているため、そのメッセージは非常に鋭く、見る人によって賛否が分かれるかもしれません。
現代において、ハサウェイのように確固たる当事者意識と主体性を持って行動に移す人間は稀です。そんな彼が与えられた役割を全うしようと奮闘しながらも、人間らしい葛藤の中に生きる姿を現代の私たちがどう評価するのかは非常に興味深いテーマです。三部作の第一部である本作は、まるで一瞬の閃光の間に心に深い傷を残されるような予感を抱かせました。実際、鑑賞後は恐怖に満たされていたのを覚えています。
内面描写に深く踏み込む邦画が多い中で、悩み傷つきながらも歯を食いしばって戦い抜くテーマを描いたのは非常に果敢な挑戦です。そしてこの「未来を見通す」視点こそが、ガンダムの長年の魅力でした。本作が素晴らしい作品であったことは間違いありません。
本作について、*映像の暗さと三部作構成が評価を下げる要因として挙げられることがあるようです。これについて私の考えを述べたいと思います。
映像の暗さは、本作が現象をリアルに描くことに注力している結果です。真夜中、実弾が飛び交い街に着弾して火花が散るシーンは細部に至るまで緻密に演出されています。これにより、MS戦がどれほど恐ろしいものか、そしてテロリズムと市民生活の間に横たわるギャップが鮮明に表現されています。
この暗さは映画館の設備によっては見えにくい場合もあるでしょう。製作側の高い技術力とそれを十全に再現できる上映環境との間にギャップが生じているのかもしれません。最高の体験を得るためには設備の良い映画館で観ることを強くお勧めします。
三部作構成については個人的には全く問題視していません。この点は好みが分かれるところですが、本作の演出の細かさとその効果の高さは、重厚なドラマを構成する上で非常にバランスが取れています。次回作の公開がいつになるかは不明ですが、一度にまとめて何十回も観ないと理解できない作品にするよりも、じっくりと物語を紡ぐことを製作側が選択したのだと感じています。
正直、期待していませんでしたが…。
正直、期待していませんでしたが、音楽、映像としてはクオリティが予想以上の相乗効果を出してました。
夜間戦闘のリアルさもですが、市街戦における建物の崩壊シーンなどはすごくリアリティーがありましたね、直ぐに崩壊しないとか…。
また、従来の作品には無かった重力下の戦闘でのクスィーの横の鋭い動きは斬新でしたね。
敢えて☆を減らしたのは、
①ハサウェイに挑発されたレーンが捕虜を解放しハサウェイがクスィーのコックピットに直接回収するシーンですが、ストーリー上、仕方ない演出なのでしょうが、重力と自由落下を無視し過ぎていたのと、
②三部作って予備知識が無いと所々のストーリーや終わり方にモヤっと感じる方も居られるかと感じたからですね。
現代と類似する未来
メカとハードはさすがだね。シャトル「ハウンゼン」が大気圏突入するシーンで早くも興奮。TOHO新宿のDOLBY ATOMOの席がなんとか予約できてよかった。
三部作のエピソード1だからガンダムの出番は少ないが、それを補って余りあるきめ細いアニメーションの出来に満足。グラスの中の液体の動きとか、攻撃を受けて崩れ落ちるビルの様子とか唸るよね。
地球連邦政府の腐敗と環境汚染、それに反旗を翻す「マフィティ」。現在の地球がおかれている状況とそう変わりない未来は、人間という生物は忘れることが得意なんだからしょうがないか。
お待ちかねのモビルスーツ同士の戦闘シーンは、興奮が止まらない。後2本見れると思うと幸せ。
今年は、シンエヴァ、シドニアの騎士、そしてガンダムと巨大ロボ揃い踏みでいい年だよね。
3部作だったんですね
アニメとしてのクオリティに驚愕
【告】初めて観る人はレビューは見ないように
なかなかオジサンには難しかった
人物・風景描写優位の"サスティナブル"なガンダム作品
現行アニメーションの最先端を走る作品だと思います。予算的にも他の作品と比べようがないのでは?と感じます。
声優トーク付きの限定版を鑑賞しました。
トークイベントは大した内容ではありませんでした笑。が、諏訪部さんのお話はガンダム愛と共に、直後の本編への期待を十二分に感じさせてくれる内容でした。
本編の感想としては、ガンダムシリーズ最高傑作に近いのではないか、と思います。それこそ『逆襲のシャア』のように、一言も無駄なセリフ、シーンはないと感じさせてくれます。セリフ回しの大人感がハンパないです。只只小難しいという訳ではなく、見た後に何も分からん!という印象は受けませんでした。
人の動きの滑らかさ、性格描写のバランス感、新海誠作品のような自然や人工物の書き込み具合など、MS以外の描き方にこだわりを感じました。
ハサウェイの思想だけではなく作品全体から、地球自然や経済格差への配慮を受け取れます。富野さんのガンダムって最初からこれを描いてたんだと今更思い知りました。
MSシーンは割合少ないですが、コクピットモニターのUIや3Dで動くMSの精細さは圧巻です。
今後のガンダムシリーズの方向性を規定しうる、インパクトを持った作品がついに来たな!という印象です。ガンダム自体の持続可能性がこの作品に溢れているなと感じます。食事描写や服装まで全方位に向けられたこのこだわり具合を三部作の最後までキープして欲しいと思います。村瀬監督以下、スタッフ頑張って!
逆襲のシャアからずっと待ってた
5月7日の公開予定から、ようやく見れました。。!
今年、逆襲のシャアを見て、最後の導入映像を見てからずっと待ちわびていました。
ファーストが一番好きな自分としては、当初見る予定になかったので、まさか公開2日目に入場者特典をもらえるタイミングで見ることになるとは、個人的に感慨深いです。
ブライトさんとミライさんの息子、なかなか良き。
【追記】
入場者特典は、ガンダムという作品の中で
最も尊敬する方、
心の師匠、
大好きなランバ・ラル様でしたーーー!!!!!
嬉しい!!私にこの特典を渡してくださった劇場スタッフさん、ありがとうございました!!!
アニメを越えている感じ?い
意見が分かれるところ。
UCに於ける宇宙移民についてどれだけの知識量を有するか、伏線となる作品を鑑賞しているかによって印象が全く異なる作品では無いでしょうか。
予備知識も無い人が、頭を空っぽにして楽しめる娯楽作品ではないような気がします。
この作品は思想、哲学、倫理観などをテーマにして、その狭間で揺れ動く主人公の葛藤を描写する事がメインなどで、従来のガンダムのド派手なMS戦を期待してた人は肩透かしを喰らうかもしれません。
更に数少ないMS戦も夜戦なので、スクリーンが暗すぎてどっちが敵か味方か分かりづらいのも難点かも。
なんだかんだ書きましたが、個人的には星5の
素晴らしい昨日だと思います。
ハサウェイが佐々木さんじゃ無くて違和感あるかなぁ?と予想してましたが、全くそんな感じはしませんでした。
ケネスやギギの声優さんもキャラにマッチしていたと思います。
最後に一つ気になったのは、
この閃光のハサウェイは3部作なのですが、次の2作目につながるカットが1カットしか無かった事。
これ、もしかして原作とは結構違う展開になるのかな?って思ったのと、
アレクサンドロスの曲がめちゃくちゃ良かったので、エンドロールをもう少し凝って欲しかったなって言う気持ちはありました。
【余計な独り言。時代背景と考えたこと】
僕は実は「逆襲のシャア」はあまり好きではない。
前にもレビューにも書いたけど、まあ、そうなのだ。
この「閃光のハサウェイ」の公開前のリバイバル上映で再度「逆襲のシャア」をドルビーシネマで観たが、やっぱり好きではなかった。
そして、ハサウェイはテロリストなのだと聞いて、今回、この作品に不安とともに臨んだのだが、少し考えたことがあった。
三部作の第一部で、原作も読んでいないのだから、今の段階で、あれこれ見解を述べるのは、どうかと思うが、どんなふうに、この作品が80年代に作られたのか、少し考えさせられることがあったのだ。
テロリズムと云うと、911の印象が非常に強い。
だが、歴史は長く、19世紀にもテロと位置付けられるものもあったらしい。
70年代の日本の三菱重工ビル爆破事件もテロだが、歴史的にテロが国際紛争の手段として大きく注目されたのは80年代ではないかと思う。
代表的なものとして挙げたいのは、
アイルランド民族主義組織のIRAが、ロンドンのハイドパークなどで起こしたテロ。
次に、キリスト教・イスラム教スンニ派・イスラム教シーア派の対立によるレバノン内戦を背景にしたアメリカ大使館、米仏軍兵舎に対する爆破テロ。
数百人規模の死者が出た。
そして、イスラエル問題絡みのローマ空港とウィーン空港への同時テロだ。
こうしたテロを経験して、80年代には、国際社会はテロには無力だと警鐘を鳴らしたり、冷戦下にあっても、いずれはイスラム勢力が新たな不安定ファクターになると予想する政治学者も多くいたのだ。
そして、「逆襲のシャア」から「閃光のハサウェイ」の根底に流れる、地球の人口爆発による環境汚染で、コロニーへの移住を余儀なくされた人々は、イスラエル建国によって難民とならざるをえなかったパレスチナ人を想起させる気がしたのだ。
ただ、パレスチナ難民はイスラエル建国によって国を追われた人々なのに対して、ハサウェイ達は、地球の環境回復のために、地球人に地球を離れろという立場で、これは決定的な違いであることは間違いない。
そして、もしかしたら、この立ち位置の差が、ハサウェイの苦悩に繋がるのだろうか。
ブライトとミライの、西洋と東洋のアイデンティティで揺れ動く、或いは、アムロとシャアの考え方・価値観のなかで揺れ動くように苦悩するのだろうか。
ただ、テロは、どんな理由・思想があろうと、決して受け入れられるものではない。
原作を読む気はないくせに、今は、そんなことを想像してるところです。
「閃光のハサウェイ」は、モビルスーツが驚くほど迫力があって、スピード感も桁違いだ。
視点も工夫が凝らしてある。
人はいつも同じ立ち位置で蠢いているのに、モビルスーツは少しの間に格段と機能やグレードが高まる。
所詮、制御しなくてはならないのは人なのに。
実は、あれこれ考えながら、残りの二部にやや期待が高まってきている。
作品としては良い!が。。
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