「残酷な時代を強く生き抜く女王を描く」ふたりの女王　メアリーとエリザベス　いけいさんの映画レビュー（感想・評価）

第91回アカデミー賞2部門ノミネート作品ということと、マーゴット・ロビー目当てで鑑賞。
うーん、これは好みが分かれる。
中世ものにて重い内容は当然予想していたが、それにもましてやはり重い。そして女性がこれでもかというほどの苦境にたたされ責め立てられる姿は、どうにも残酷で観ていられなくなってしまう。
推しのマーゴット・ロビーもかなり複雑な役どころを見事に演じきっているのだが、その苦悩に喘ぐ姿はあまり適役とは感じられない。
全体を通して良く創りこまれた作品だと思うのだが、個人的にはあまり馴染めない作風だ。