「アマプラで観た」ふたりの女王 メアリーとエリザベス 桜木ひょまゆさんの映画レビュー(感想・評価)
アマプラで観た
残酷な時代、野蛮な時代、苦しみ。
16世紀の西欧は野蛮で辟易する。と共に、魅力を感じてしまうのは、無罪にも関わらず悲愴の死が数多く痕を残しているからだろう。
見終わったあとは胸糞悪くて軽い映画を流し見た。
無実の人間が殺される。有罪の輩共が血を啜る。
この作品は、陰謀蠢くストーリーとともに同性愛を扱っている。この時代における同姓愛が、どれだけ矮小だったことか!!!
最終まで気高く生きた2人の彼女に感服する。
王家に生まれることが幸であるとは限らない。ましてや国を統べる重さなど。
現代には稀な、16世紀の人々の精神の頑丈さは、深く感じずにはいられない。
人間らしさを持った善良な登場人物は皆、哀れな終わりだった…。
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