「The woman with the Crown. やっぱり重かった」ふたりの女王 メアリーとエリザベス アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The woman with the Crown. やっぱり重かった
一人で勝手にやってる「シアーシャ・ローナン強化月間」の第六回は「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」です。ふたりというわりにはエリザベスの出番少ないなぁっと思ってたら原題は「Mary Queen of Scots」でした。納得。
シアーシャがメアリー・スチュワート役って不幸になる結末しかありえんやんっと思いつつ観に行ったのですが、やっぱり最後は重かったです。分かってたんですけどね。それにしてもメアリーの周りの男どもロクなヤツがいない!皆さん野望抱きすぎでしょう。確かにメアリーも自分の血筋とか王座にメッチャ固執してましたけど、あの王宮の男どもときたら。メアリーがホント可哀想でした。
対するエリザベスは少なくとも周りに信頼できる人がいましたしね。女王が孤独と言ってもメアリーの方が本当に孤独だった気がします。ふたりの女王の対決劇かと思いきや、女王vs周りの男どもといった感じでした。女王同士はシンパシー感じあってたように見受けられます。それこそ女性差別が今よりもっと酷かった時代、女王であることは大変だったんだろうなぁ。
そんなメアリー女王をシアーシャが熱演しています。やっぱり上手いですよね。ともすればワガママで嫌な人間にしかならないメアリー女王なのに観ている側が肩入れしたくなるのはシアーシャの魅力に他なりません。そして目力が強い!でも惜しい所でアイルランド人なんですよね。スコットランドはお隣さん!
エリザベス女王には今をときめくマーゴット・ロビー。本作ではその美しさを隠して天然痘の後遺症のある弱さを持った悩める女王を演じています。そして、こちらはオーストラリア人!
先日観た「女王陛下のお気に入り」もそうだったんですが、英国王室ってドロドロした話の宝庫ですね。重いストーリーでも主演ふたりに魅せられる、そんな作品でした。