劇場公開日 2020年11月20日

「女優は良かった。が、しかし…」ばるぼら osmtさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5女優は良かった。が、しかし…

2020年12月17日
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二階堂ふみ、予想に違わず良かったのですが、本当は彼女もっと出来たはず。
このような官能系の破滅をテーマにした映画にしては、演出も脚本も振り切った潔さが無く、なんとも中途半端。
稲垣吾郎の方も残念ながら役不足な人物像になっていて、演技以前に脚本と演出の問題。
新宿のアンダーグラウンド文化から影響を受けた頽廃的なオマージュが、これも中途半端に展開されますが、そのような世界観の中において、ファムファタールに翻弄されて似合うのは、そもそも今のところ、大森南朋しか居ないようにも思います。
色々とツッコミ何処を言い出すとキリが無いのですが「二階堂ふみ」のシーンは期待して良いです。
オープニングタイトルが始まった時には傑作の予感が走って、橋本一子の音楽も良かったのですが、まあ色々と残念ではありました。
まだ原作の漫画は読んでませんが、より一層と原作は読みたくなったので、今回のアニバーサリー企画としては成功したのだと思います。

osmt