「語り継ぐのが使命」Fukushima 50 重さんの映画レビュー(感想・評価)
語り継ぐのが使命
東日本大震災から10年。実話に基づいた日本を守った50人の物語。佐藤浩市扮する現場の最前線で指揮をとった当直長伊崎利夫や渡辺謙扮する吉田所長は地震の後の津波に備えたが原発の非常用電源が落ちた。メルトダウンの危機に際し吉田所長はすぐに消防車の手配をした。住民を避難させた上で現場では決死の覚悟で危険を犯して原子炉へ突入しに出向いたが、東電の会長、社長はふたりとも出張で留守だった。必死の現地に佐野史郎扮する総理が向かうため現場の作業も止められた。
強調されているだろうが、何も分からずどなりまくる総理の無能さと総理対応の全く無駄な時間に対し、吉田所長の切迫した気持ちがやるせないね。現場で起きた事を語り継ぐのが使命。頑固に頑張った吉田所長や伊崎当直長、結果はともかく死を覚悟し仲間を信じて戦った東電社員と協力企業、辛い過去をリアルに映画化した事に敬意を払わねばならない。
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