「日本型組織の病理を描き切った傑作」Fukushima 50 F-35BJさんの映画レビュー(感想・評価)
日本型組織の病理を描き切った傑作
サラッと描写しているが、原子力保安委員長が文学部出身というシーンがある。これは、適材適所に人材を配置出来ない日本型官僚組織の欠点を描写している。
全体の構図としては、無能な上層部に振り回されながら現場組織が奮闘するシンゴジラとも共通するリアリティ溢れる脚本だった。原作の良さなのだろう。
俳優陣も素晴らしい。渡辺謙の吉田所長が出色の演技で、某いぶきで政治的偏向を晒した佐藤浩市もまあまあの演技。
菅直人役の佐野史郎は名演技。人間としては苛立ちが理解できるけど「有事に政治家にしてはいけない人物」という事がよく分かる。
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