「一部の映画評論家から酷評を受けている?」Fukushima 50 ugougoさんの映画レビュー(感想・評価)
一部の映画評論家から酷評を受けている?
本日、鑑賞してまいりました。
一部の映画評論家から酷評を受けている?
とのレビューを観て、ちょっとだけ調べてみましたが、なるほど。
真実の姿からは乖離があったり、演出掛かったところが受け入れられない、といったところでしょうか。
フィクションともノンフィクションとも言ってない「真実に基づく物語」と冒頭に出ましたからね。
紛らわしいですが、額面通り「真実に基づく物語」として、自身の過去の情報と照らして、大変心を揺さぶられながら観ることができました が、評論家さん何か? です。
原発について、推進してるとは特に感じませんでした。
以前(3,4年前?)、小泉元総理の反原発登壇(2時間)を偶然聞いたのですが、このころから反原発に心が寄っていて、何を見ても原発に賛同できないのかもしれません。特に小泉信者でもありませんでしたが、為になる話を聞いた、と当時とても得をした気分になりました。
できればコントロールできないものはコントロールできないままに使ってほしくない、のです。
戦後の日本の復興の折に、とある欧米のエネルギー専門家は「日本はその勾配を生かした水力こそがとびぬけた資産だ、これを利用する形で発展してゆくと良い」とアドバイスしていたようです。何故、水力発電はあまり自然エネルギーの議題に上がらないのでしょう?何か水力にも問題があるのなら、勉強不足ですみません。
半端なく横道にそれましたが、映画自体はストーリーも臨場感もキャストも素晴らしく感じました。特に、手を挙げるシーン、仕方なく引き返すシーン、絵文字のシーン、この辺りは目を潤ませながら鑑賞しました(ネタバレを避けてわかりづらい表現でスミマセン)。
基本、涙を流すことができる映画は好きです。「泣け」「泣け」と押し付けられる映画では泣けませんので、個人差はあるのでしょうが日本人として泣けました。
よくぞ原発事故を題材に作ったものです。当時の覚悟や努力、今回の企画・制作に関わる覚悟や努力、これらを非常に感じることのできる骨太な映画でした。
高得点でおススメしたいと思います。
東京電力さんがこの映画に協賛などで関わっていないところに、今後の不安を抱えて終わります。現状の全体評価が低いと感じましたので上方修正の意味で投稿してみました。