劇場公開日 2020年3月6日

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「この作品は評価が難しい」Fukushima 50 わら太3世さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この作品は評価が難しい

2020年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

エンターテイメント作品として観るなら大変申し訳ないが凡作~クソ映画となる。ただし命を懸けて原発事故と対峙した人々の功績を映像として世に残す意味は大きいし、大げさではなく日本国民全員が見るべきだと思う。ただ、それだけにところどころ大雑把な描写が気になった。特に何もしていない(描写されていない)のに気圧が下がってみんなで大げさに喜ぶハリウッドのB級作品みたいなシーンは全く興ざめで、この安易な描写が重要な記録映画を一気にクソ映画に貶めている。もし福島原発の職員が武漢ウイルス騒動に乗じてマスクを高額で転売するような利己主義者ばかりだったら、もう東日本は人が住めなくなっていただろう。行き過ぎた個人主義がもたらす未来について考えるきっかけとしても価値があるし、当時の無能総理大臣が復旧支援どころか妨害していた事実を描いたのも大きい。それだけに、映画として凡作にとどまったのは極めて残念。

わら太3世