劇場公開日 2020年3月6日

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「教訓としてのドキュメンタリー」Fukushima 50 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0教訓としてのドキュメンタリー

2020年3月8日
iPhoneアプリから投稿

あの時から9年の年月が過ぎましたが、今もなお悲しみを背負って生きている人はたくさんいると思います。福島原発事故においては、特に放射能の処理は、今後も大きな課題です。

なんであんな事故になったのか?東電はあの時何してたのか?…とこれまでの国民意識としては、東電は悪者としての批判が大きかったと思いますし、自分もその1人でした。

しかし、見えなかった福島の現場で職員が、死を覚悟した壮絶な対応をしていたこと、第二建屋が爆発していたら、日本の半分を失うことになっていたこと等、改めて知ることができ、気持ちも大きく揺らぎました。

確かに、映画だから美談としての演出はあるにせよ、これは私たちにとって、忘れてはならない自然に対する教訓ドキュメンタリー作品だと感じた。

それにしても、日本のトップと東電のトップの無能さには呆れかえってしまう。作品を見る限り、あの爆発は、現場を知らないトップ達が引き起こした人災ではないかと、思えて来る。

レビューを見ると、賛否両論ありますが、私としては、あの日、あの時を絶対に風化させない為にも、この作品は、多くの人に見て欲しいし、必死で食い止めた、東電の現場の人々に感謝の気持ちを伝えたいと思いました。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2020年3月10日

琥珀さん(^^)
その通りですね。自分も経営を任せられている立場ではあるので、そこは部下を裏切らないようにしなければならないと思います。この作品は、これからの日本への教訓をいくつも投げかけていると思います。

bunmei21
グレシャムの法則さんのコメント
2020年3月10日

想像ですが、現場のあの朴訥で真面目な方々の中には、背負う必要のない無能なトップの責任まで自分のことのように感じ、命がけで頑張ったことすら誇るどころか、後ろめたさを感じている人がいるかも知れません。そう思うと、やはりこの作品はあって良かったと、そして、なるべく多くの方に知って欲しいと切に思います。

グレシャムの法則