「甦る現実、2号機も危なかったのかという発見」Fukushima 50 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)
甦る現実、2号機も危なかったのかという発見
いまだに収束しない東京電力福島第一原子力発電所の事故当時を如実に思い出させ、その影響の大きさを9年たった今に改めて認識させるには十分な迫力がある。
当時は、放射性物質の半減期とか公表が遅れたSPEEDIとか、放射能の影響に関係することの報道は多かったが、原子炉建屋内は線量が高いから当然としても現場で何が起きていたかの報道はほとんどなかった気がする。
東日本大震災の犠牲者とか避難者とかの目線ではなく、事故現場の前線にいる作業員や東電社員目線での作りが、この映画の肝と感じた。原発事故を2時間でまとめるのは無理があり、あまり知られていない現場サイドに焦点を絞ったのは良かったし、爆発した1号機と3号機だけでなく2号機も危なかったというのは新たな発見だった。
ただ、首相の視察で現場が混乱したという話は聞いたことがあるが、映画であそこまで個人攻撃するのは本人もきついだろうね。今の自民を見ると民主でなくても変わらなかったかもしれないけどね。
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