劇場公開日 2020年3月6日

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「「放射能」は専門家内では「放射性物質」の意味でつかわれる」Fukushima 50 Laneさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「放射能」は専門家内では「放射性物質」の意味でつかわれる

2020年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

コメントを見ていて、よく「放射能を放射性物質の意味で使うのは間違い」と言うのがある。
アレはマスコミが近年取り上げて叩き始めたことで、昔から現場では放射性物質の意味で同語を利用している。
刑事ドラマで、「ホシ」と言う単語を言う刑事に「容疑者と正しく言わぬとはなんたることだ」とねじ込む様だと考えると判りやすい。
現場での通称で皆、ホウシャノーとホウシャセイブッシツが区別出来ていないわけでも知識がないのでもないのに困った物だ。

あの事件後、にわかに盛り上がった素人が学者に向けて「正しく語を使わぬのはどういう事だ!」と凸って来るようになって、言葉狩りを始める物だから仕事が増えて大層迷惑した記憶がある。

拝見したが、必要な事は端的にまとまっていてエンターテインメントとしても及第だと思う。
伝えなくてはならない事は理屈ではない。
まずは楽しさと共に現場にいた「人」の事を想像してほしい。
そして出来るなら、自分達が其処にいたらどうしたろうかと想像してくれたなら、世論は少しだけ現場を踏まえたものになり、戦う人々の助けにならないかと期待するものである。

Lane