「ゴールの先にあるものは」サムライマラソン 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴールの先にあるものは
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彼らが走るその先には
武家社会の終末へと続いている
彼らが走り去ったあとには
海外からの新しい風が吹き込む
塚本晋也 監督作品 『斬、』を観て以来
時代劇を以前のような「チャンバラ劇」みたいに
気軽な気持ちで観れなくなったわたしには
ちょうどいい、斬新かつ面白い切り口の作品でした。
本作『サムライマラソン』は確かに
きたる東京オリンピック開催にあたり
外国人監督がメガホンを取った
海外に向けたプロモーションフィルムの類かも知れません。
ですので、生粋の日本人の手による時代劇を見慣れた方は
「?」となってしまうかもしれませんが
この作品を通して、従順なサムライ精神だったり
日本人が本来持っている美意識だったりなんかを
海外の方に汲み取ってもらうには
十分な内容だったと思う。
いや、思いたい!
そういう意味では、やはりバーナード・ローズという
外国人監督が制作したことに意義があると思いました。
海外に紹介しても恥ずかしくない!豪華キャスト陣!
佐藤健さん、青木崇高さんによる
「るろけん対決」に胸アツ!
悪意にも似た野心と、藩への忠誠心との
振り幅の広さはさすが!森山未來さん。
麗しすぎて男性に扮していることを
溜飲しづらかった小松菜奈さんの華麗さよ!
本作におけるバランサーであり
遠足でのアンカーでもあった
一服の清涼剤、竹中直人さん。
言い出したらキリがない程の
厚みのある俳優陣たちに
現代の映画戦国時代にサムライの姿を見た!!
2019年/3月5日 劇場にて鑑賞
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