「自分が捨てた故郷は想像以上に「砂漠」だったが、…」ブルーアワーにぶっ飛ばす h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)
自分が捨てた故郷は想像以上に「砂漠」だったが、…
永遠に同じ刻が繰り返されるかと思っていた幼少期の頃の記憶。久しぶりに帰ってきた実家はあまりにも変わり果てていて、そのなかに放りこまれた自分はまるで「浦島太郎」のよう。ほんとうは自分だって同じように歳を重ねているのに。
牛舎につながれたウシたちは、会社や地元というシステムにしばられた私たちのメタファー。
生を重ねることは、先に生きる人の死を見送り続けること。そして自らも死への階段を登り続けること。でもそれは決して絶望ではない。
晩夏のブルーアワー下での幼い頃の自分とのコミュニケーション。喉もとにひっかっていたトゲが、ポロリと落ちる瞬間。
夏帆さんとシム・ウンギョンさんの最強コンビ。伊藤沙莉さん、ちょい役だったけどすごい存在感w
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