WALKING MANのレビュー・感想・評価
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タイ焼きのあんこがない感じの映画
以前観て、これだけの駄作はなかなかないなと衝撃を受けた作品
☆1つつけるのも難しい
これだけ評価が高いのは、ラップがいいから?監督の力なのか?
劇中、何度も繰り返されるので、「自己責任」をテーマにしたいんだろうけど、企画した人は一体その何を描きたいのか疑問だし、何したい映画なの???という思いでいっぱい。ラストまで誰にも感情移入できない。大体、誰一人キャラクターに一貫性がなくて、こんな人いる???という人ばかり。もしかしてこれはファンタジーだったのか?
肝心の、野村周平君が本当に成長していく流れは「1年後」とかで飛ばしちゃってるし、自己責任と逆のベクトルを描くのが、お金をくれるギャグみたいに怪しい商売をしている非日常の世界の人たちだったり…何にしても説得力というか現実味がなさすぎる。
「自己責任」だけ現実的なのに笑
テレビドラマの1話と最終話だけ見せられた感じ?
ダメな映画の見本としては参考にしたいと思った。
ラップの世界
こんな世界があるんだなぁって。
現実にもあるんだと思うけど
自分が行ったことのない空間。
アナーキーさん監修とのことで
ヒップホップ界の方々の見たことある人が
多数出演しておりました。
ストーリーも面白かったです。
ですが主人公のアトムのラップバトルもっと見たかったです。
どうやってのしあがったのかを見たかった。
なんだか突然、3話くらい飛んだ?ってほど、話が飛んだ直後に終わります。
ラスト急にステージで1人ライブしてて、お客さんいて
完全にワンマンライブやってて、そこに行き着くまでのストーリーをもっと細かく見たかったです。
行き着くまでのストーリーが見れなくて残念だったというより、もっと知りたくなったって方がしっくりきます。
もうちょい入れ込んであればなぁって思いました。
過酷な人生の少年がラップに救われて突き進んでく感じの映画でした。
最後野村周平さんの歌い方がなんだか
アナーキーさんぽくて、あえてそうしたのか、自然になのかいなか。
ラッパーになるまでの少年を見る映画でした。
悪くないと思います。
どこにでもある平凡な母子家庭
全く期待していなかったけど
自己責任論をぶっ壊せ!!
日本人のラップはあまり好きではなかったのですが、ここまで過酷な生活の中からにじみ出てくる言葉で歌われると、さすがにグサリと心に響いてくる。貧困母子家庭で育ったアトムだったが、母親が事故で入院してしまい、医療費すら払えない状況に追い込まれた。妹ウランは高校をやめたいと言い出すのだが・・・
不用品回収業者“猫の手スマイル川崎”という小さな会社。光代(渡辺真紀子)が仕切っているけど、彼女は謎の中国人(石橋蓮司)の妻役との二役。ある時、遺品整理に訪れた家でラップと知り合い、リズムに乗せると上手く喋れるようになる事実に気づいたアトム。ひょんなことからラップバトルにも参加するようになるが、何も口に出せなかった・・・そして自宅は電気も止められてしまう。
職場の先輩山本も借金まみれのいい加減な男だけど、「自己責任」という言葉に対してはしっかりとした信念を持っていた。吃音は自己責任じゃない、母子家庭だって自己責任じゃない。ただ、ラップをやるのは自己責任だぞ!と。世の中の矛盾、不満を爆発させたくてしょうがないアトムだったが、カウンターでリズムを取りながらバトルに再チャレンジするまでになった。
社会の底辺に生きていても自由はある。たまに不用品やその他を拝借してしまう癖もあったけど、自由は履き違えてないないはずだ。上手く喋れない状態から、憤りや世間に向けてのメッセージを伝えるようになるまでが美しいまでに輝きを見せるアトム。身を削ってまで妹を助けるシーンもそうだし、伝えることができれば正しいことだけが残ることを教えてくれた。
カッコだけの音楽、韻を踏むだけのラップ、そんな形式的なものは要らない。心からの叫びが必要なんだ。今まで日本のラップに興味を持てなかったのもそうしたカッコだけのものが多かったから。働いていても生活苦。そんな中からしか魂の叫びは聴けないのかもしれませんね。
自分好みの作品でした!
ラップ初心者でも楽しめる
ヒップホップを題材にした作品ですが曲の時間が短く軽い感じに仕上がっているのでラップ初心者でも違和感なく楽しめる。
野村周平と優希美青も役作りも上手くピッタリな印象でエンディングも大変満足。
2019-260
突き刺さる言葉
ラッパーANARCHYと漫画家高橋ツトムが「映画作りたい!」を実現させた真っ当なG指定作品
ギャングスタ成り上がり系の派手なムービーをつくるのかと思ったら、底辺を生きる子供若者を描く正統派の映画を作ってきた。さすが京都り上がり系の派手なムービーをつくるのかと思ったら、底辺を生きる子供若者を描く正統派の映画を作ってきた。さすが京都向島団地の育ち。
上からモノ言う「貧困は自己責任」論者達を映し出す。
生まれた場所や家庭環境、吃音症は「自己責任」じゃない。ラップをするのは自己責任だぞ。という先輩の言葉が沁みる。
先輩が借金返済滞りしばかれるシーンがヌルかったのだけが惜しい。
ゲロ吐くのは良かった
石垣佑磨をキャスティングしてくるとは!
最後に主人公がハーレムで披露する「promise」は流石に泣いてしもた。
一声目がANARCHYに聞こえる(野村君自身が誰よりも真似するのが上手いというてる)。
川崎工業地帯を舞台に(川崎でも北と南ではえらい格差があるみたい)
母子家庭、母親は頸椎損傷
キラキラネームの名付け親の祖母は借金だけ残して死亡
JKの妹は制服のシャツ1枚しか持たずスマホなど夢のまた夢
長男は吃音症で上手く笑う事すらできず友達もおらず
免許を取る金もなく何でも屋の助手のバイトで家計を支える
底辺の生活に偶然現れたラップに夢を持つ
川崎を舞台にしたからかT-Pablowの登場にBADHOPの曲がアガる
全編HIPHOPにしない劇伴も好感
大三元は川崎ではなく新小岩にある中華料理屋
主人公にラップをさせるきっかけになった酔っ払いラッパーは十影
渡辺真起子は日本で初めての女性ラッパーらしい
こういうのじゃなくてアナーキーの半生記がみたいっていう人がおるけど、もっと全然前に「DANCHI NO YUME」て米製作のドキュメンタリーが撮られている。
神奈川あ?
ラップと任侠の良くできた映画❗
良く描かれている
野村周平、優希美青、渡辺真起子と好きな俳優さんが出てるから、観るしかないのね。
野村周平うまかった。人生に目的がなくてぼーっとしてるときは、イケメンなのにイケてない人に観えるからね。優希美青もさすが。少しイラつくJKをきちんとやり切ってるの。
野村周平は吃音があってそんなに良い仕事につけなくて、家もお父さんいなくてお母さん入院しちゃってさあ大変。こんな状況じゃどうしようもないんだよって役なのね。そこは良く描けてるなあと思った。感情移入できたもん。
そこでラップに出会って人生一発逆転ってことになんの。ラップバトルも良かった。ラッパーの人はキツい言葉でバトルするけど「実は良い人なんじゃ?」って感じが良く出てたし。
ラストは一考した方が良いんじゃないかな。「野村周平がラップ初めて、色んなことが好転し始めたぜ」ぐらいで余韻残して終わった方がね。
そして野村周平ラップが下手だという大問題があるんだけど、ここはもう、目を瞑るよ。
苦しみをバネに・・・
どう生きるかは自分が決める
極貧生活、話すことが苦手な主人公アトムが、ラップと出会い、自己表現を身につける。心優しい青年の、成長の物語。
野村周平さんの繊細な演技がすばらしい。生まれる場所は選べないが、生き方は自分で決められる。大人が発する自己責任という言葉が、物語の前半では冷たく、後半では温かく響く。生き方は自分のもの。最後のシーンでは泣かされた。少年少女、大人にも薦めたい作品。
最後に泣いた
かっこいい
【野村周平の抑制した演技に魅せられる、気持ちがどんどん高揚していくラップムービー】
予想では、もっとストレートに吃音をラップに載せて、一気に突き進む物語かと思いきや、予想以上に前半の重いシーンが長く、”野村周平、個性派俳優へ一直線か? と近作、「純平、考え直せ」(快作)を思い起こしていたら、後半、気持ち良い程に見事にやられた。
<印象的なシーンも数々あり>
・アトムが交通量を図るバイトでカウンターをカチカチしながら、言葉を紡ぐシーン(このバイト、今でもあるんだとも思った・・)
・伊藤ゆみさんの拙い日本語を話す美しく心優しき在日韓国女性としての演技。美しく魅力的な女優さんである。
・アトムが心優しき先輩(柏原収史:良い)に”お前はこの町で終わる人間じゃない”という言葉を掛けられ、堤防を歩んでいくシーン。
・自分の境遇を嘆き、自暴自棄になっていたウランに対するアトムの兄としての献身的な優しさに絆されるシーン・・・。
前半は、俯きがちで、吃音を気にして余り喋らないアトムが、徐々に背筋を伸ばして歩む姿を野村周平が抑制した演技で見せる。
ボディーブローのように前半シーンが徐々に効き始め、物語に引き込まれていく。
あるテロップが出た後の、アトムのステージ上の姿とそれを涙を流しながら見つめる母娘、そしてアトムが口にするラップの素晴らしさに瞠目し、心が大いに揺さぶられた作品である。
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