劇場公開日 2021年7月2日

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「1ヶ月経ったら多分忘れる」ゴジラvsコング さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.51ヶ月経ったら多分忘れる

2021年7月19日
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ゴジラとキングコングの単体映画を含めたモンスターバース・シリーズ4作目であり、遂にゴジラとコングが巡りあって戦う集大成的作品。

日米を代表するモンスター2体の戦いをメインに映しただけあって、ゴジラとコングのバトルシーンは圧巻の一言!
特に今回は昼間の対決も多く観られるので前作のゴジラよりも観やすかったです。それに加えて夜の対決は夜景の映える香港を舞台にしただけあってネオンで明るいので、これまた観やすくなっていました。
そして、2体の対決は人間アクションのように自身の体格を生かした戦い方が多かったので、二人の攻撃の仕方も比較して観るとまた面白いです。

なおかつ、香港の夜景も含めてCG映像も比較的綺麗でした。
特に、キングコングが住んでる自然の場所はCGゲーム感はあるものの、観ていて美しいです。

それと、キングコングに関しては前作以上に表情が豊かになっていたのも好きなポイントでした。
コング自体も登場シーンが多いですし、コング自身の心情が表情から伝わってきました。
表情が豊かになると、人間じゃなくてもキャラクターとして感情移入しやすいです。

以上が好きだった点です。

バトルシーンは迫力あったものの、人間サイドの場面は前作のゴジラ以上に問題が多いです。

まず、小栗旬が演じた芹沢Jr。
渡辺謙が今まで演じてた芹沢博士の息子という設定でしたが、息子である必要性が全く解りません。
ゴジラの研究をしていた芹沢博士とはまるで違う行動を取っているし、そもそも芹沢博士との親子関係も全く描写されてなかったので、彼が単なるマッドサイエンティストにしか見えないです。

小栗旬自身も頑張って演じてたのは伝わってきますが、英語の発音が渡辺謙と比べてまだまだ課題が残るものがあったので今後海外映画出るときはもっと自然な発音にした方が良いかと思います。
(トランスポーターのスー・チーよりは増しかもしれないですが)
彼の白目に関してもいただけないですね。というより、白目向かせ過ぎ(笑)

それも含めて、人間キャラのストーリーに特化しないのは理解しつつも一人くらいは興味深いキャラクターいるかな、と思った自分が馬鹿でした。
強いて言うならコングと話せる子供くらいです。
基本的に主要人物の頭が良くないです。
エイペックスの施設は侵入者に気付かれないくらいセキュリティが甘々だし、エイペックスにスパイとして潜入してたと主張してる黒人は陰謀論ばっかで胡散臭いし、おまけに凄く馬鹿な形で敵に捕まっちゃうし、色々と気になる所が多いです。

あとモナークはどうやって髑髏島にコングを収容する巨大な施設建てたんだよ?
コングに気付かれないようにするにしたって、長い期間眠らせる事なんて出来ないはずだし...

そして、肝心なゴジラの目的も最初と最後でブレてる気がするし、終盤であいつが暴走したのも意味が解らないです。

まぁでも突っ込みどころは多くても何だかんだ微妙とは思わなかったです。
やはり、ゴジラとコングのバトルシーンが凄かったからかと。

よくよく考えてみると、ハリウッドが生み出したモンスターであるキングコングと大作規模でバトルする映画が作れる日本のゴジラってやはり凄いですね。

さうすぽー。