「優生保護」特捜部Q カルテ番号64 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
優生保護
アサドの異動話から始まった。5年も経てば署内の異動だってあり得る。と、カールは軽く考えていたけど、なかなか後任が決まらない。そんな中、元看護師元看護師ギデ・チャールズが借りていたアパートの隠し部屋に3人のミイラ化した遺体が発見された。身元はニーデ、リタ、フィリップと見られたが、古くからあるスプロー島の福祉厚生施設に絡んでいるとわかり、特捜部Qが調査に臨む。
島の管理人ブラントに話をつけ、情報を得るロセ。クアト・ヴァズ医師による強制不妊手術が秘密裏に行われていたと疑う。名前を聞いたとき、アサドの友人女性ヌールが中絶手術を受けた医師と同じだと気づき心配になっていく・・・
優生保護の観点で行われていた不妊手術。もう悪魔的!ハンセン病患者に行われた史実や、ヒトラーの思想に近いものがある。元々精神病患者などが対象だったのに、増え続ける移民へと対象が移っていた。ヴァズだけじゃなく「寒い冬」という組織的なものがあった。もうこれは「デンマークファースト」なわけね。こうなりゃアサドは黙っちゃいない。徹底した追求を始めるのだ。しかし、決め手となる証拠がない・・・
ミイラ化させた犯人は彼らに復讐しようと計画したものだったが、ヴァズに対する憤りのほうがメインで、現行犯逮捕したい。そしてアサドが果敢にも研究所に乗り込む。スリル満点、社会派要素満点。いつもカールが襲われて大怪我をするのに、今回はアサドとロセ。大切な相棒を失いたくない!と、異動させない結果になった。だけど、ファレス・ファレスは最後なんですよね・・・
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