「この壮大なサバイバル人生が実話だと」パピヨン 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)
この壮大なサバイバル人生が実話だと
壮絶だ。絶対嫌だけど、ちょっと体験してみたいぐらいの冒険の物語。監督は欲張りなのか笑、すごい盛りだくさんで見応えはあるけどちょっと長かったかな。もう少しフォーカスを絞っても良かったかも。(試写会で未公開シーンも観せてもらったが、申し訳ないけどそこまではお腹いっぱいだった苦笑)
その割に、ふたりの友情が深まるストーリーが薄く、流れを追うより人間ドラマをもっと描いてほしかった。
独房での孤独を耐え抜くシーンにハイライトを持ってきていたが、主演のチャーリー・ハラムのどんどん衰弱していく身体と演技に役者魂を感じた。どれくらいの期間で撮ったか分からないが、筋肉質でシックスパックだった肉体が日に日にやせ細っていく姿は鬼気迫るものがあった。
脱獄シーンは『プリズンブレイク』に負けないぐらいドギマギさせてほしかった。あと、地獄島での生活に対するふたりの価値観の違いはもう少し具体的なシーンで伝えた方が最後締まったかも。(これは未公開シーンの農的な暮らしに少し現れていたと思う)
実話を大事に伝えたい気持ちは分かったが、サバイバルかアドベンチャーに振り切って緩急つけた演出も良かったかな。
でもしかし、これが実話とは恐れ入りました!
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