殺さない彼と死なない彼女のレビュー・感想・評価
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タイトルの本当の意味。
Twitterで世紀末さんの4コマ漫画を少し拝見していて
気になっていた映画。やーっとレンタルしました。
4コマ漫画なのでテンポよく物語が進みますが、
それほど急展開というものはありません。
高校生の日常生活を見せられている感じ。
しかし、終盤になるにつれいままで別場面で
登場していたキャラクターとの関係性が
現れてきます。
正直、4コマ漫画が原作の映画でここまで
泣くとは思わなかった…。
学生でも大人でもじゅうぶん楽しめる映画だと思います。
良い意味で裏切られた〜
口癖のように「殺す」と口にする男と、「死にたい」と口にする女。毎日、「好き」という女と、好きが分からない男。派手な女と地味な女の3つの物語が進む。
出てくる高校生達は、表に出す態度や言葉とは裏腹に、様々な思いや悩みを抱えている。
自分の事で精一杯だった若者達が、相手の事や未来を考える事で、少しづつ大人になっていく様子が、とてもかわいくて微笑ましい。
演技や、セリフ回し、演出が物語毎に違っているのも面白くて、単純な青春ラブコメだろうと思って観だしたが、良い意味で裏切られた。
意外な繋ぎ会わせ
主題歌が気になり観賞しました。皆に言えますが他の映画とは別人になっています。堀田真由さんは『あの日のオルガン』では保母さんでまあまあしっかりしていたイメージですがこちらではメンヘラかまってちゃんを上手く演じていました。あと3つの話を時間差で描きちゃんと伏せんとかもあり上手く仕上がっていました。
泣かせに来てるのを凄く感じる
映画タイトルからあーってことはこうでこうなるのかな。なんて軽く予想を立てながら見ていたら、ほぼその通りのストーリーで予告映像に対して「思いがけずじゃねぇじゃねぇか!」と思わず突っ込みたくなってしまいました笑
”思いがけず!”と言う点では君の膵臓をたべたいに近いものを感じました
自然光で撮影しているらしく、映像のこだわりを感じるのですが、如何せん私が普段見る大抵の映画がライトを使っているので目がなかなか”自然光の映像”に慣れず見にくかったです。これは本当に個人的な感想なので、あんまり参考にしなくていいと思います。
でも何より残念なのが中身に隙があることです。なぜ彼女はそんなにも死にたいのか、何か大きい理由はあるの?彼はどうしてそんなに構う?きゃぴ子はそんなに愛を求めて地味子はきゃぴ子に構うのはなぜ?幼馴染って理由だけで?キャラクターのそういう所にもう少しスポットライトを当てて欲しかった。そしたらもっと感情移入できたなーと思いました。
でも役者さんはみんな演技が上手で、高校生に違和感がなかったです。すごい。
予告でも「91%の観客が泣いた!」と謳っているだけあってとても泣かせに来ているのを感じながら見ていました。
でもこんな偉そうなこと言いつつ、嫌いになれなくて、むしろもう1回最初から見たい。そう思える不思議な映画です。
愛から学ぶこと
やはり、映画を観るにあたって先入観や偏見を持ってはいけないとつくづく感じた作品だった。SNSコミック原作、キャストなどでイメージを作ってしまうのはよくなかった。もっと、本当に早く観とけばよかったと思った。
3組のストーリーから物語は始まる。共通のテーマはそれぞれが人を好きになることだ。人を愛することで、人は変わることができる。愛には喜怒哀楽の全てが詰まっているのだ。
コミック原作だからこその、きゃぴ子と地味子という名前の設定。でもそれを普通にニックネームとかではなく、自分の名前として使ってることに驚いた。
八千代くんと撫子の関係性もなかなか特殊だけど、なんだかほんわかしててステキな2人だった。撫子の言葉使いがとても上品なところも好感が持てた。
そして、れいとななの2人。「殺すぞ」「死ね」「死にたい」が口癖。かなりのネガティブでリスカ常習のなな、留年して1つ年上の全ての物事に冷め切ったれい。そのれいがはじめて唯一興味が持てたのがななだった。
「私が死んでも世界は何も変わらないよね」と言うななに、れいは「少なくともお前が死んだらオレは変わる」と言った。大切な人の死は突然と思いがけずに訪れる。亡くなった本人だって、未来の話をしたばかりなのに、これからも一緒に生きていこうと思っていたのに、運命は切ない。生きることと死ぬことは隣り合わせだ。命は儚く、そして尊い。
ななはれいと出会ったことで、今までの自分を変えることができたのだ。れいがいなくなることが運命だったとしても、ななは今まで知らなかったたくさんの事を知ることができたのだ。
きっと、人が生きていくことに無駄なことは何もないのだと思えた。
アイス奢ってやるから!!
SNSの原作、映画の予告も一切見ずに鑑賞。
キービジュの雰囲気からも普通の青春恋愛映画かなと思っていた。
まず最初の一時間は、
これって主演は間宮くん&桜井ちゃんだったよね?と思うくらい3つのストーリーが均等に描かれていて、
且つ話が割とスローテンポで進んでいくのは
ちょっと退屈かなとも感じた。
ただ、同時進行のように見えて、実は小坂×鹿野ペアのストーリーのみが過去のもので時間軸が異なっていたと分かった瞬間、
それまでいくつも伏線があったことにも気づき
結構衝撃を受けた。そっからの展開は目が離せなかったなー。
恋愛映画でもよくある主人公が死んで悲しみを誘う
お決まりのパターンとは違って、
切ないんだけど前向きな気持ちになる話の作り方は
個人的にすごく良いと感じた。
そして何よりも、
アイス奢ってやるからと言って、
相手から肉まんが良いと返されても、
素直に肉まんを奢ってあげれるような人間でいたいと思えた作品だった。
この映画はぜひ、
何も事前情報などを持たずに観てもらいたい。
悪くはないけど、流れがイマイチ捉えきれない‥‥‥‥
君の隣で、世界が変わる
死にたいけど死なない彼女と、「殺すぞ」が口癖なのに殺さない彼
地味な見た目の地味子ちゃん、自分が可愛いと自賛するキャピ子ちゃん
好きと言い続ける女の子と人を好きになれない男の子
不器用で純粋な少年少女たちの物語
この作品の良さとしては、
意外なところに伏線が絡んでいたり、
自殺少女と無気力彼がお互いに意識しているが、それを中々言えない部分にヤキモキしたりして、純粋な男女の恋愛模様を見いて楽しめた
惜しい部分として、
上の男女と真ん中の女子たちの絡みがあまり見られなかったところ
葬式の時の声しか、絡んでいなかったので、未来を変えるような絡みがあってもいいなじゃないかなって思った(きちんと全部見れてないので、間違えてたらすみません)
若手俳優の起用した作品なので、若干演技している感が出てきて最初らへんは退屈な気分になってしまう
「好き」と言う重さ
全編にわたって、写真集か、MVかと思うようなやたらにエモい、美しい映像。
最初はいまどきの高校生がこんな「あなたが〜」とか「キミが〜」とか「〜だわ」「〜わよね」みたいな喋り方しないでしょ、、とひっかかっていたけど、だんだん、これはリアリティを追求してる話じゃなくて、ファンタジーなんだと思えてきた。
人を好きになる楽しさやもどかしさを、現代の高校生風の、ちょっとデフォルメしたキャラクターで描いてる。そういう普遍的なテーマを持ったファンタジー。でもキャラクターはみんなものすごくひねくれててこじらせている。
とにかくみんな、相手を好きすぎて、拒否されるのが嫌すぎて、なかなか好きと言えない。「好き」って言葉は重いんですね。。小坂くんなんて死んでからやっとななちゃんに優しい言葉をかけるという…。
その中で、何度も何度も、なんの照れもなく「好き」と言えちゃう撫子ちゃんの存在が光っていた。
衝撃的なラスト30分と、タイトルの真意。予想外の感動を生む群像劇。
【賛否両論チェック】
賛:高校生達が織り成す青春模様の数々が、観ていて感慨深い。そして油断していると、ラスト30分の思わぬ展開に、ショックと感動が押し寄せる。タイトルの真意も印象に残る。
否:セリフの言い回しなんかが結構小説チックで、現実感はあまりないかも。
「殺す」が口癖でも心優しいれいと、そんなれいに出逢って変わっていく死にたがり・なな。全人類から愛されようと懸命なきゃぴ子と、そんな彼女を近くで見守る地味子。そして告白が日課の撫子と、彼女からの告白に戸惑う八千代。そんな6人がそれぞれの生活の中で織り成していく人間模様・恋模様に、観ていてどこか心温まったり、逆にちょっぴり切ない気持ちになったりします。
そして何といっても特筆すべきは、ラスト30分の衝撃的すぎる展開でしょう。完全に予想外といいますか、油断していると、思いもよらないショックと感動に、不覚にも心が激しく揺さぶられてしまいます。同時に、本作の特徴的なタイトルが持つ本当の意味に気づかされ、それもまた感動を深いものにさせているようです。
登場人物達のセリフの言い回しなんかがやや小説チックで、どことなく説教臭く聞こえてしまう部分もありますが、「生きるいうこと」や「本当の愛」について、不思議な角度から思わず考えさせられるような深い作品ですので、是非チェックしてみて下さい。
ジミ子ちゃん達のエピは好き
評価が高かったので本命のついでに観てみました。
終盤の構成は面白かったけど、全てが円環状に大円団で納得…って感じではなかったかも。ジミ子ちゃん達のターンは第三者的に関わってるだけですよね。一番苦手だったのはヒロインがメンヘラすぎな所。一列前のJKは号泣していたが、共感するには私は余りに老いすぎた。
あと音声が割れてた。音楽いらんから、その金使っていい機材使って欲しかった。
原作が大好きで、一度は鑑賞のチャンスを逃したものの、高速バスに乗っ...
原作が大好きで、一度は鑑賞のチャンスを逃したものの、高速バスに乗って再上映を観に行くことができた。
観て良かった。
大好きって伝えようね
今この瞬間から未来。未来を生きようね
原作のパワーが映画になっても衰えていなかった。
時系列はすぐ気づいたが、なるほどそうやってまとめるのか、と。
マンガの世界だったことが、現実世界ではこうなるのか!と納得の行く演出で、自分の中に落とし込めた。
大学生女同士2人で鑑賞。
若い女の私たちだから面白いのかもしれない部分はあると思う。
女心恋心がよく表現されているから。
しかし女も人それぞれなわけだし、カップルや男性1人の方もいた。
○中心キャラクター
・なな 小坂に時々みせる笑顔、ちゃんとかわいいよ。桜井日奈子さん、原作の雰囲気そのまんま。
・小坂 ちょっと大人びすぎイケてすぎのルックスと思うも良かった。
・きゃぴ子 とろんとした目、虚な表情がきゃぴ子のそれだった。もちろん有無を言わさぬかわいさ。けど原作と違っていつも男たちの取り巻きがいる感じではなく、地味子しかいない。
・地味子ちゃん 眉間にしわを寄せた表情が似てて驚き。かわいい
・撫子ちゃん 声がかわいくてドキドキした
・八千代くん 原作まんま!
○周辺キャラクター
・先生 鹿野を気にかけているが頼りなさげでもあった。原作では全く印象が無いがこうなるのか。鹿野が大学に向かって歩み始めたとき、この先生と関わったかもしれないな。
・さっちゃん 若すぎる(年齢はそうだけど子供いるように見えなさすぎて)と思ったけど、印象に残る
・きゃぴ子ママ こうなるのか
・サイコキラー 似てるなあ
・小坂ママ ああ。似てる。!印象的
気になった点も記す。
・きゃぴ子の彼氏たち 気持ち悪い(マイナス面ではないかもしれない)
・その他JK 演技がイマイチ… 可愛くない(それがいい。彼女らは心の醜さが現れた可愛くなさだから。キャラクターとして作り上げられた可愛くなさを言っているのであって、演じた方へのdisではない)
・小坂に拒否されていた女の子 最後ノートとってあげていた?なぜこういうシーンを入れたのだろう。これがあることで彼女についても表面だけでなくもっと知りたくなった。彼女も多面的な1人の、彼女なりの恋愛をしたかった人間であったということか。
自殺と他殺じゃ行く場所が違うらしいと言った小坂。
夢の中では優しい小坂。
確かにななの作り出した夢だが、小坂はそういう奴で、いつでもななを生かそうとしてくれた。
本当にお互いをわかっていて、大好きだったのにね。
この高校生のリアル感
2020年3本めは小林啓一監督の殺さない彼と死なない彼女。
なんの予備知識もなく飛び込みで鑑賞。あらすじを書くと、不器用な高校生たちの恋愛絵巻になってしまうところが、とにかく演技が自然。如何にもな一昔前の高校演劇部みたいなところはいっさいなく、滑舌も良すぎず、ここまで抑えた演技をさせる監督は逆にすごいなと。なんともリアルに感じました。
これは見るべきです。
涙が止まらない…
何の前知識もなく観に行きましたが、号泣してしまいました。。
高校生たちの物語ですが、大人が観ても、まるで自分のことのように感情移入してしまいます。
きっと年齢に関係のない、普遍的な気持ちが描かれているからだと思います。
人はみんないくつになっても、寂しいし、分かり合えないし、自分だけが変な人間だと、孤独を感じるものではないかと思います。
それでも生きていくことは素晴らしい、ということが伝わってくる作品です。
恋愛もの、青春ものを苦手な人にはお薦めしませんが、私にはかなりガン...
恋愛もの、青春ものを苦手な人にはお薦めしませんが、私にはかなりガンガン響きましたよ~!近年観た高校生もの(あえてくくります)ではいちばんと言ってもいいくらいに楽しめたし観終わったあとの感覚が良かったな。
多くは語れないけど、「今風のよくある展開じゃん!」って言われたくない映画
半分以上意味が分からなかった
突然別のドラマが始まったかのようなぶつ切りとも言える繋ぎはまぁ後から分かるのだろうなと思いながら見ればいいのだが、
登場人物たちの言動の意味がさっぱり分からないまま終盤に突入していくさまは本当に分けがわからない。
それぞれの人物にまったく脈絡がない。
死にたい女はなぜ死にたいのか。
男はなぜ死にたい女にかまうのか。
この二人のやり取りが意味不明。
地味子ちゃんがなぜきゃぴこちゃんの近くにいるのか。
撫子と八千代の関係も意味不明。
殆どが意味不明なのに最後だけ普通の人間のやり方になっている。
なんとなく分かったような気になって泣けるのは分かるが、登場人物に関しては意味が分からない。
でも役者さんはとっても良かった。
みんなこの映画に合ってたし癒やされた。
学生の恋愛ものとかじゃない
鑑賞してからだいぶ日数が経ってしまいましたが、改めて振り返ってしみじみしております。
観る前は「学生の恋愛ものなんて」という気持ちでしたが、進むにつれてそれぞれの物語りが同時進行で進む、ミステリーな様な流れでした。
監督こだわりの自然光も、画角も、まるで写真集をめくっめいるようで、すべてを“鑑賞”しているように思って観ておりました。
後半は畳めかけるような桜井さんと間宮さんの感情合戦がすばらしいです。
桜井さんの後半の涙を流すシーンは圧巻です。
3回鑑賞しましたが、3回ともすべて泣いてしまいました。
ただの恋愛ものではないです。
大人の方も、是非観てもらいたい。
そんな作品でした。
なかなか得がたい体験…
世に数多あるコミック由来の激甘恋愛映画かと思えばそうではない、との評判を聞いていたので、終映前の最後のチャンスに滑り込み。
実に奇妙な味わいながら、ゆるふわに可愛すぎない桜井日奈子と「全員死刑」の不穏さを湛えた間宮祥太朗の画になる存在感もあり、一種得難い魅力がある。
それぞれに進む3組の人間模様が全部必要なのかは正直分からなかったが。
渋谷で観たのですが、終盤グスグス鼻を啜る若い女子たちの中で観る、というのもなかなか得がたいものではあった…
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