殺さない彼と死なない彼女のレビュー・感想・評価
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不器用同士のやりとりが好き
個性豊かな登場人物たちで、コミカルで時にシリアスながらに心温まる映画だった。小坂と鹿野の少しずつ距離が縮まっていくところや、不器用な二人のやり取りがとても好きだった。なでしこちゃんと八千代くんのやりとりはすごくかわいらしかったし、地味子ときゃぴ子の二人の互いを知り尽くしたような関係性もいいなあと思った。
さ、さらに・・・な、なんですかこれ????
この監督は天才ですか???過去に少女の心の移ろいを描いてきた監督は数多くいます・・大林に始まり、相米信二、岩井俊二・・・でもやっぱいずれも男目線です。この小林監督、もう少女そのものとしか言いようがありません・・・。特に今作品、小林作品3作目ですが出だしは一番ストレスフルで、見てて絶対評価これで下げると思いました・・でも周りの評価は高い・・ありがちありがちと思いながら見ていくと後半・・・・大号泣が待っていました!!!
それも一回ではないのです!!何回も何回も大号泣の波が来るのです。そしてそして最後に回収ではない、本当の意味の収斂がカタルシスとしてやってきます。。。。5点満点なら7点やってもいい作品です!!!
🎦シン・ウルトラマンも🎦トップガン・マーヴェリックも控える今年のラインナップで、🎦恋は光がそれを凌ぐ出来と思っていましたが、なんとそれをもしのぐ出来なのがこの🎦殺さない彼と死なない彼女・・・・もう凄すぎる。見た中でナンバーワン!!!。未見な方いましたら・・出来れば🎦恋は光を見てからこれを見て貰えたら、この監督の凄さが肌身に沁みること間違いなし。
とにかくこの作品の最初がか、なりストレスフルな展開でしたし、最後まで見れるか不安であったがそれに騙されてはいけない。その不快だったやり取りがいつの間にかじわりじわりと効いて来るための仕掛けだったと気が付いた時にはもう遅いのである。
気が付いた時にはもう完全に物語の虜に・・・・しかも押しては返す感情の海の渦に飲み込まれ、大号泣に溺れてしまう・・しかも何故こうなったのか・・・?客観的な評価が出来なくなる程飲み込まれてしまい心地よさから抜けれなくなる。
この監督の一連の映像思想はメチャクチャ哲学的でプラトン主義やネオプラトニズムにも通じる内容を持っている。まずはその辺を解明したいところだ。エロスにタナトス。光と偶像。母なる光・・・全てプラトニズムに見られるファクターである。少女たちのしゃべりがすべて舞台がかっていると思ったら実はそれは母が子に諭して言う時の口調である。ここにこの小林監督の思想の原点があるのかもしれない。
でもなぜ明治の政経出身のこの監督が、こんな哲学的表現スタイルを身に着けるまでにに至ったのか・・・庵野監督のようにルーツが見えない。とにかく今後もメチャクチャ楽しみな監督である。
間宮―――――――――――――――――――!(凄くネタバレあり)
死ぬな―――――――――――――――――――!!!!!!
原作若干知っていて、彼氏君が死ぬのも知ってたけど
無理でした。
あの、、二人が関係を深め合っていく描写を丁寧に描きすぎです。最高か?
何故好きになったのかいまいち伝わらない作品も多い中
この作品は凄いダイレクトにお互いがお互いじゃないといけない意味が伝わってきました。
日奈子ちゃんに感情移入しまくりました。
イカ焼きのエピソードは最高。
だからこそ、途中から怖かったです。こんなに幸せそうなのに彼氏君殺されちゃうんか...?と、ずっと涙目でしたし、実際に死んだときは大号泣。彼氏君が彼女ちゃんの写真見て微笑むところで、嗚咽。
めっちゃ喉痛いのに。嗚咽が止まらない。
間宮君最初は高校生役無理ないか?と思ってましたが
すーぐどうでもよくなりました。凄く引き込まれた。
浮いてる感じもある意味役と合ってたし。
本当に、忘れられない映画のうちの一本になりました。観てよかった。
因みに、後日間宮君が出てる作品を見るたびに、い、生きてる....!と泣きそうになるので注意が必要です。(私だけ?)
面白いし、日本映画上位
多分、日本映画のトップ3には入ると思う。
見せ場という見せ場を作りすぎないものとなっていて、物語がうまく最後絡み合っているのがわかってすごい。
これ、実際にあった話などの噂もよく聞きます。最後は泣かずにはいられない、そんな素敵な物語でした。
カメラ、編集を含めた見やすさ、日本にありがちな見せ場をあまり作らず物語が見やすく本当に素敵
死ね 殺すぞ ブス
私は普段から本当に口が悪く、特に慣れ親しんだ仲だとバカヤロウったりめーよなべらんめえ言葉がついつい口をついてしまう。
私の大学は差別的なものに対してかなりセンシティブな空気があり、もちそんそれは素晴らしいことなんだけど、私が誰かに「バカかてめえ」なんて言おうものなら「そういうのよくないよ」と怒られる。バカとかてめえとか死ねとかブスとか、まあ罷り間違っても「正しい」言葉ではないわけだから何も言い返せない。
だけど一方で言葉が正不正の範疇を超えた輝きを宿す瞬間が、「死ね」が「愛してる」に勝る瞬間が、この世界には確かに存在していると思う。
言うまでもないけどこれは相手に本心から死んでほしい気持ちが相手を思い慕う気持ちを凌駕しているということではない。ここでいう「死ね」も「愛してる」もその意味内容は同じだ。「死ね」でも相手への愛を表明することはできるはずだし、というかそうすることによってしか表明できない愛もある、ということ。
れいはななに「死ね」「殺すぞ」「ブス」といった罵言を浴びせかけるし、ななもそれに口汚く応戦するけど、それらは文字通りの意味を意味しない。むしろ2人の間でのみ密かに交わされている合言葉、とでもいうべきか。いじらしい微笑ましさがある。愛の言葉が「好き」「愛してる」「可愛い」しか存在しない世界だったなら、2人の関係はそもそも成立さえしていなかったと思う。
言葉のコレクトネスを何よりも優先させようとする人たちは、ある意味で怠慢なんじゃないかと私は思うことがある。言葉の多義性を否定し、字義通りの意味だけを持つものとして簡略化する。そしてそれらをシチュエーションに応じて組み替えることで、あらゆるコミュニケーションを数理的に攻略する。
だけどこういうやり方に甘んじていると、本当に重要なものごとを見落としてしまう。撫子は「好き」という言葉の有無をそのまま愛情の有無と認識していたせいで、「好き」という形を取らない八千代の好意に最後まで気がつくことができなかったんじゃないかと思う。
私が「バカかてめえ」と言ったとき、君はそれを「正しくない」と言った。それは確かに正しい指摘だけど、この「正しさ」っていうのは、社会とか国家とかいった、要するに何か巨大で漠然としたシステムが与えてくれたものだ。
そうじゃなくて、俺はお前に言ったんだ。
お前だけに向けて、お前だけに言った。
次の日目腫れた
なんて、登場人物が全員愛おしいのでしょう。
まず、ひなこちゃん。素晴らしい演技。難しい演技の数々なのにナチュラルに人物を生きていて、彼女の出ている作品で間違いなく一番好き。
間宮くんもさすが。
ゆうたろうくんもこんなに素晴らしいんですね。
もう一度みたい。あの頃の青春を一緒に生きているような感覚にもなる。
号泣必至、なめたらあかん
つい先程観て、感動のあまり勢いでレビューします。
もともと間宮祥太朗が好きでずっと見ようと思っていた映画で、原作ファンでもありました。ただ、高校生の恋愛もので漫画原作というと割と駄作が多いため、なかなか手が伸びず、現在に至っておりました…。
しかし!!原作と同レベルか!!それ以上に!!良い!!登場人物がみんな身も心も美しい!!ハマり役!!
中高生の頃に感じていたこと、見ていた世界を思い出させてくれます。キュンと共感と号泣であっという間に2時間2分終わってしまいました。四コマ漫画なので上手く繋げられるのかと思っていましたが、監督・脚本が天才です。伏線がいくつもあり、ちゃんとひとつの物語になっていました。
他の方のレビューでカメラワークが良くないというものがありましたが、素人目に見ると風景は綺麗だし、とても良かったです。あくまで、素人意見ですが。
高校生恋愛ものと思ってなめてる人、是非、一度観てみてください。
若い子の心境ってこうなのかな…
自分の娘が小学生の頃、クラスの気の強い女の子から「死んで」って言われた〜と聞いた時には物凄くショックを受けたものだが、それ以来、ちょっと気に食わないことがあると「死にたい」とか「死ねばいいのに」とか、こうして文章にするだけでも昭和のBBAがビビるような強い言葉を、若い子が口にする場面にちょくちょく出くわす。
この映画の主人公の女の子は自分を殺してほしいのであって、人を殺したいのではないけれど、それでも親が聞いたら、すごくビックリして悲しむと思う。
結局、本当にそうならないと思っているから、言っているんだな、死ぬということがどういうことかが想像できない世界線に生きている子達が言っているんだな、と、この作品を見て思った。だから、それが分かると、死にたいとは言わなくなるのだね。
本当は誰だっていつ死ぬかなんて分からないってことが、見た若い人達に伝わるといいな。
主演の二人、特に桜井さんの演技力が高かった。
「殺す」が口癖の彼×「死にたい」が口癖の彼女
正直言うと、青春映画は苦手な部類で、(どうせ数か月したら別れてしまうようなカップルの恋愛を)見るのが嫌いなのですが。この映画は単なるくさい恋愛映画ではありません。
確かに、前半30分は少し退屈に感じますが、段々と鹿野と小坂の距離が縮まっていく様子に引き込まれました。(所々挟まれる、二組の恋愛模様も面白かった。)
好きだからこそ、直接言えない感じがうまく表現されています。二人とも口は悪いけど、お互いに好きなんだよなっていうのが伝わる。めんどくせーなっていいながらクレープ買いに出かけてくれるところとか、
あと思ったのは本当に好きな人からもらったものは何でも嬉しいということ。
(どこの時代でも一緒だけど)特に今の時代は、誕生日などの記念日には写真映えする場所へ行って祝ったり、高い物を渡したりするが、そんなもので繋がれている友情や恋愛はしょうもないってことを感じた。
あの猫のストラップだって、知らない人にもらったらただのストラップだけど、特別な感情がある人にもらうと「自分に似てるとか思ってるのかな」とか色々思い巡らすし、買ってくれたことがなにより
も嬉しい。
物の値段に価値があるのではなく、その人が買ってくれたという価値が物に与えられているんだな…と。
自分が物の値段を気にしてしまうのは本当にその人のことが好きではないってことか~と気づいてしまいました(笑)
特に良かったのは間宮祥太朗さんの役。
寝ている鹿野にキスをして、「今起きたら殺す」と言ってしまうツンデレ感に思わずキュンと来てしまいました。
間宮ァァァーーーーーーー!!!!!!
思わず叫びそうになった展開。
私も匂いとか嗅いだらきっと泣いちゃうし、
私は追いかけちゃう。
きっと彼のいない世界を生きていけないけど
私は死ねない彼女。
肉まん食べたいアイスも食べたい
あんまり面白くはないけど心になぜかくる。
彼氏がいる時にみてるからかなあ。
もう少し時間経ってからみようかな(多分みない)
人生で1番好きな映画
こんなに、涙が止まらない作品は初めてで衝撃的でした。
私は間宮祥太朗さんが好きなので、間宮祥太朗さんの顔が拝めればいいぐらいの気持ちで見に行ったのですが、こんなに感動した映画は生まれて初めてでした。
初めて見たその週に3回見ました。その後間宮祥太朗さん、監督、ゆうたろうさんのコメンタリー上映にも行ったし、その後も何回か映画館に足を運び、BluRayも迷わず購入しました。10回ぐらい見ているし、展開もセリフも覚えていますが、毎回号泣しています。
この作品を知らない人が私は羨ましい。この作品を知らない状態でもう1回見て衝撃を受けたい。
まだこの作品を見た事ない人は是非見て欲しいです。絶対に後悔はしません。
脚本(原作?)の妙に嗚咽止まらず
シネクイントさん企画の小林監督祭りで鑑賞です。最後の一本。祭り最終日に鑑賞間に合ってよかったー!って思える一本でした。最高じゃないか、号泣じゃないか。
原作未読です。未読でよかったのかも?と思える見事な脚本。いや、原作通りなのかな?あくまで推測ですが、きゃぴ子、地味子、撫子ちゃんのエピソードはオリジナルでもあるのかもしれませんが、この構成が脚本オリジナルなんじゃぁないのかな?って。あくまで推測です。原作者の方、間違ってたら本当にごめんなさい。
周囲から浮いてる「コロス」が口癖の彼と、「死にたい」が口癖の彼女のラブストーリー。
泣きましたよ。完膚なきまでに。久々に嗚咽が。マスクと涙と鼻水で窒息寸前、メガネは曇りまくりのクライマックス。このサイトで、やれ予定調和だ!泣かせるための展開だ!結末のありきの展開じゃん!など、ヤイノヤイノと言うとる私でございますが、このラブストーリーは来ます。
だってさー、まさかのラストだもん。ズルいよ。それはいかんよ。脚本にやられた。いや、原作どおりなんだろうか?にしてもやられました。全部エピソードの意味と二人の気持ちが分かった時に僕の感情が決壊しました。
こんな伏線回収ずるいよ。いや、見事すぎます。見事すぎて腹が立ちます。いろんな「愛情」が紡がれています。いろんな「想い」が錯綜し、行き交い、繋がっていくんです。あぁ、これも一つの人間の世界。鬱々とした世界の映画が好きな僕ですが、いつの間にか「人間なんてくだらない生き物」なんて平気で言ってましたが、、、いや、素晴らしい面もあるんだよと、本作を見たらグググっとベクトルが別方向に向きました。あぁ、単純な影響されやすい僕(笑)
小坂くんと鹿野さんがメインのストーリーですが、その描き方がとても好きです。ちょっとずつ変わっていく関係性が丁寧に丁寧に「二人の佇まい」で見せてくれるところがなんとも好きです。うまいなぁって。そして最初から最後まで発言と行動のギャップが可愛くて可愛くて。さらにサブエピソードも伏線たっぷり(ホント、これを伏線と言いますよ!)ですから、しっかり観て欲しいですね。いやぁサブエピソードも良い話なんだよなぁ。
とにかく愛おしいエピソードと良い演者さんで綴られた見事なラブストーリーでした。今活躍されている若手が多数出演です、豪華です。原作未読、前情報何もなしで鑑賞したことが功を奏したのかもしれません。また、桜井日奈子さんがよかった。もっと演じてほしいなぁ。
傑作です。
明日生きていればいい、噂以上の傑作で涙が止まらず
巷では聞いていたが、こんなに素晴らしい傑作だったとは。バルト9の柱に貼られていたあの頃に観なかったことを悔やむ。でも、映画館だったらこんなに泣けなかったかも。家で良かった。笑
どこから褒めようか考えたとき、やっぱりキャスティングだと思った。小坂を間宮祥太郎、鹿野を桜井日奈子が演じるが、不恰好なくらいが丁度よくてハマっている。殺すぞ、死ぬ、の会話にどこか愛らしさを覚えてしまって、それがまた可笑しくて仕方ない。桜井日奈子が『マイルノビッチ』のような陰キャをやるようになったのもこの作品からではないか。そうした新たな引き出しを開けたような雰囲気が堪らない。また、箭内夢菜とゆうたろう、恒松祐里と堀田真由のコンビも優しい雰囲気に心が暖まる。他にも金子大地や佐藤玲などのキャストも適宜合っていて心地よい。そんな雰囲気から造られるので、序盤からのめり込むように観てしまった。
さらに、この柔らかい雰囲気が作品を際立たせている。木漏れ日のような明るさに、陰陽のバランスの良さ。適宜引き出された美しい画はどこを切っても様になる。そこによく出来た脚本が落とし込まれているので、愛くるしい作風に仕上がっている。もっと早く観ておくべきだった。
釣り合わないような死生感を持って生きていく彼らだが、声高にしないだけで我々にも当てはまるような痛みだったりする。だからこそ、その世界に惹かれ、好きになってしまうのだろう。円盤を買おうか悩むくらいの傑作。こんなに泣いたなら、映画館で観なくて良かったかもしれない。笑
二人の存在感(ネタバレあり
結末は知らないまま、でもたぶん、悲しいだろうなと色々評判から予想していましたが。。
普段、バッドエンドが苦手なので、この手の作品は観ないですが、この作品は特別でした。
本当に最後まで、最後の最後まで間宮さんから目が離せない。幕開け、幕引きまで他の方たちありきではありますが、やはり間宮さんがこの作品を創っている。桜井さんの可愛い子が少し病んでいる(この表現は幼稚なんだろうけど)様が生々しい。
そして、前を向く。でもそこに至るまでが本当に美しいだけではない。
今日、二回目を観ましたが、ひきずってます。でも、たぶんまた観てしまう、泣いてしまうだろう。
バッドエンドなのに、二人の有り様の美しさに何度も観たくなる。
出来れば、二人のしあわせな未来を見たかったです。どこかで、別人で似たようなキャラ設定でも良いから、間宮さんでどこかで演じて欲しいなと切に思いました。
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