エセルとアーネスト ふたりの物語のレビュー・感想・評価
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出会いから二人の歴史がはじまる
ふたりが出会いそして結婚
家を買い家具を少しずつ買い揃えていく
そして…待望の赤ちゃん
子供ができてしあわせな日々…
妻のエセルは息子(レイモンド)
のしあわせを最優先し喜んだり落胆したり
…そして
妻のことをいつも気遣う
優しい夫(アーネスト)
戦争も経験し戦争の苦しみも悲しみも
戦時中のことも描かれている
ふたりの日常を愛情深く
描いているので
最後は涙がこぼれた
何気ない日常の会話がしあわせな
時間なのかもしれません
牛乳を入れたミルクティ
イギリスの人は紅茶なんですね
普通。良い意味でね。
皆さんおっしゃってますが、
本当に普通。これは悪い意味ではなく、本当に、本当に普通のとある夫婦の物語。
ハチャメチャなことは何も起こりません。
でも観た後には、心が温かくなるというか、優しい気持ちになれます。
戦争中の話なので気持ちが分からない部分もありましたが、
こんな夫婦憧れるなぁと何度思ったか。
絵本の絵が動く感じなので、最初は少し違和感があるかも。
英国の片隅に
激動の20世紀、ロンドン大空襲、世界恐慌など劇的に描こうと思えばいくらでも材料にはことかかないでしょう、ところが本作はブリッグズ一家の日常を淡々と描いてゆくだけ、「この世界の片隅に」と比べたら感動作とも言い難いが同時代の英国の片隅の市井の物語としては貴重ですね。
新聞やラジオで報じられる世界の出来事も二人の受け取めを言葉で紡ぐだけ、それでも同時代を経た観客は自身の体験を被せて束の間のタイムトリップに浸れるのでしょう。
資産家でもなく職業も牛乳配達、共稼ぎとしても恵まれた生活ぶりには驚きを禁じ得ない、母親は感情の起伏の激しい人柄で時に辛辣に描かれる反面、父親は息子の良き理解者で明るい性格、たぶんレイモンドさんは父親っ子だったのだろう。相思相愛かと思っていたが認知症になった母親は夫を好きな映画スターに変えていたのには驚いた、悲しいシーンにユーモアを足して和らげる気遣いにはやられます。
レイモンドさんの心のフィルターを通したご両親の歴史、自身の生い立ちの物語、苦労話は省いている感はあるものの、ことさらの美化も誇張も無いのがかえって自然に思えるのもアニメ表現の良いところなのでしょう。ただ歳をとらない黒猫のスージーはミステリアス、イギリスでは黒猫は幸運のシンボルとされているようです、何か含みがあるのでしょうね・・。
日常が積み重なって人生という名のドラマになります。英国のさりげない人生がそこにありました。
外国のアニメーション作品は観る機会がそんなに多くないので、気になったら
できるだけ観るようにしています。これもそういうことで気になり鑑賞。
絵本そのものが作品になったような。
きれいな色彩で描かれた素敵な作品でした。
絵本の世界に迷い込んだような気分です。
家の前をいつも自転車で通る牛乳配達の青年
窓の掃除(のふり)をして青年を目で追うメイドの少女。
ある日思わず
青年に手を振ってしまうのですが…。 そして
これだけの場面なのに
胸に暖かいものを感じさせる、そんな情景。
お話は、この二人の
出会い
結婚
子供の誕生
成長
そして天に召されるまでの
日常を描いた物語です。
英国の 「この世界の片隅」 のお話
色彩豊かな絵で描いたすてきな世界
満足しました。
☆
無知むちな勘違い
「スノーマン」という絵本や作者のこと
表紙の絵くらいしか知りませんでした。 なので
作品紹介をみて
「この牛乳屋さんが作家になるのか」 …。 違うじゃん
本当にどうでもいい余談ですいません…
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
素晴らしい映画です。
Ⅰ 出会
エセルと出会い楽しくも慎ましやかなアーネストに共感を覚えます。高齢出産のすえに産まれたレイモンド、きっと2人の宝物になるはず。だけどエセルは高齢ゆえ2人目を産むのは危険だと医者から諭され喜びの中に無情感を味わう
Ⅱ ふれあい
家族3人の楽しい生活、たわいもない毎日が喜びの積み重ねとなるが戦争が暗い影を落とし平穏を脅かす。一番人殺しの巧みな奴が世界で一番上に位置するなんて生きる上での矛盾を感じる
Ⅲ 巣立ち
息子が一人立ちして、親元を離れていくことに喜びを感じるとともに一抹の寂しさを覚える。息子には息子の人生があり、それを尊重してあげなければならないが、同時に孫を抱く喜びを奪われてしまうことに人知れず涙する
Ⅳ旅立ち
最愛の妻が先に旅立ってしまった。息子も今は別世界で巣を作ってしまい、残された我が身は猫と2人きり、会話相手は猫とテレビだけ。食事も味気ない、ん、苦しい、胸の辺りが苦しい・・どうやら私も旅立つときが来たようだ。
このような淡々とした物語ですが誰がみても暖かい感情が芽生える素晴らしい作品です。岩波ホール単館上映で11月1日まで、是非ご覧あれ。
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