「素晴らしい映画です。」エセルとアーネスト ふたりの物語 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい映画です。
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Ⅰ 出会
エセルと出会い楽しくも慎ましやかなアーネストに共感を覚えます。高齢出産のすえに産まれたレイモンド、きっと2人の宝物になるはず。だけどエセルは高齢ゆえ2人目を産むのは危険だと医者から諭され喜びの中に無情感を味わう
Ⅱ ふれあい
家族3人の楽しい生活、たわいもない毎日が喜びの積み重ねとなるが戦争が暗い影を落とし平穏を脅かす。一番人殺しの巧みな奴が世界で一番上に位置するなんて生きる上での矛盾を感じる
Ⅲ 巣立ち
息子が一人立ちして、親元を離れていくことに喜びを感じるとともに一抹の寂しさを覚える。息子には息子の人生があり、それを尊重してあげなければならないが、同時に孫を抱く喜びを奪われてしまうことに人知れず涙する
Ⅳ旅立ち
最愛の妻が先に旅立ってしまった。息子も今は別世界で巣を作ってしまい、残された我が身は猫と2人きり、会話相手は猫とテレビだけ。食事も味気ない、ん、苦しい、胸の辺りが苦しい・・どうやら私も旅立つときが来たようだ。
このような淡々とした物語ですが誰がみても暖かい感情が芽生える素晴らしい作品です。岩波ホール単館上映で11月1日まで、是非ご覧あれ。
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