キャプテン・マーベルのレビュー・感想・評価
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ドカバキ系アクションではなくビームで爽快系。
掴みは悪いかもしれないが、テーマもハッキリしていて、ところどころにディズニーお得意のギャグも差し挟まれ、中盤からはテンポも良く、全体を通してみるととても良かったと思う。 女性が主人公だと、どうもポリコレだのフェミニストだのとケチをつける輩が出てくるようだが、そもそも今までが白人男性のゴリ押し、押し売りだっただけとは考えないのだろうか… 社会の中で「弱者でいるべき」「従順でいるべき」と抑圧されてきた女性に向けて、それを振り払え!というメッセージが込められている。そういう意味ではフェミニズムなのだろうが、それの何が悪いのか? 障害者に勇気を与える映画、闘病中の人を元気づける映画、遠い国の問題を知らしめるために作られた映画等、そもそも映画はそういうもので、時代に合ったテーマで誰かを元気づけたり問題を広く知らせるツール。ただの娯楽であってほしいというのは見る側の一つの意見でしかない(確かにただの娯楽を見たい時もある)。 更に言えば、「女性」というのは別に極少数派というわけでもないし、アクションが好きな女性もごまんといる。なのに、製作側はどうしてもアクション映画で女性を主人公にはしたくないらしい。 マーベルのトップは、『キャプテン・マーベル』を製作したいと直談判した監督に、「女が主人公のヒーロー映画なんぞ売れるわけがない」と猛反対したそうだ。 ちなみに、『ブラックパンサー』の製作前も同様に反対されたそうで、製作陣は全員黒人だったそう。結果は見ての通りどちらも高評価だったわけだが、マーベルのお偉方は未だに差別的な人間が揃ってるんだなあと驚いた。 まず女優というと、マリリン・モンローの死後は「できれば既に名の売れた、若いガリ痩せの白人美女」というお決まりがあるようで、それに当てはまった女性の中から更にアクションができる体力と、強さに説得力を持たせる見た目にこだわるとなると、それだけで選択肢はかなり狭まる。 でも、アクションをするのに美人である必要があるか?若くて痩せてる必要もないし、まして白人である必要もないわけだが、どうしても製作側は、それらの条件が揃っていないと「売れない」と思い込むらしい。口コミで広まって爆発的に売れる作品もあるが、リスクは最小限にしたいためにとにかく「昔売れた作品の真似をしろ!」でここまできているようだ。 女性が主役を演じるには、努力だけではどうしようもない分厚い壁があるのは間違いない。 本作の主人公、キャロル役のブリー・ラーソンは、黙ってると別に可愛くも美人でもない、普通の女性。でも笑うと愛嬌がある。でもほとんど笑わない。そこが良い。 これでブリーがただのガリ細正当派美人だったら、男性にはウケたかもしれないが、女性の支持は得られなかったのではないかと思う。「彼女は完璧だから上手くいった。でも私は…」と思われて終わりだからだ。 どこにでもいそうな普通の女性で、でもどこかで目を引く魅力がないと作品にならない。ブリーは最適だったと思う。笑うと親しみのある顔になり、恐らく男女共に「人として」共感できる。 逆に言えば、そのシーンまで耐えられない人は退屈と思うかもしれない。開始から30分ほどは、全く「大興奮!」とは程遠い。キャロルが記憶を失っており、自分が何者なのかもわからず、ただ漫然と人に言われた通り生きているだけだからだ。序盤はほとんど記憶に残らないようなシーンばかり。 中盤くらいで漸くキャロルが自分の過去を知り、そこからはスピーディに進むが、それまではとてもスロー。「何やってたんだっけ?」「何でこんなことしてるんだっけ?」というレベル。ここらでギブアップする人が恐らく多いと思う。が、ここを「キャロルが訳も分からず他人に言われるまま漫然と生きているシーン」と思って見ると、なるほど納得だ(自分の人生を映画にしたら、こういう退屈な内容になるだろう)。 変装が得意な宇宙人や公開前から噂の的だった宇宙猫(?)、普通の人間と、色んな生き物が出てくるが、どれも愛嬌があって可愛い。 ヒーローものなんだから格好良いヤツらをたくさん見たい!という人もいるかもしれないが、個人的に、可愛い人と格好良い人の割合は現実にはこんなもんだと思う。そういう意味ではちょっと現実的ではある。そうそう格好良いヤツなんていないんだって。 アベンジャーズシリーズのフューリーは融通が利かなそうな雰囲気を醸し出していたが、本作では違う。何故かチャーミング(とギャグ)に全振りしてきたフューリーに最初は困惑するも、割とすぐに見慣れたし、もう何か別に良いや状態に。 宇宙猫は前評判通り、可愛いだけじゃなかった…本作のVIPは実はこいつなんでは…? 宇宙人も見た目はアレだけど愛嬌があり、日本人なら多分すぐ可愛く見えてくると思う。 変装してた人間の「青い目が気に入ってた」と言う宇宙人に、黒人の女の子が「そのままが良いよ」と言うシーンも良かった。黒人は言わずもがな、白人の中にも階級(差別)があり、やはり金髪碧眼は一番「格上」なのだそうだ。 こういうところで女性だけではなく、アメリカで誰もが直面している差別にも触れている。 ちなみに、こういうテーマにも関わらず、本作では「女だから無理」「女だからできない」というような言葉があまり出てこない。 2015年の『エージェント・カーター』では、「女の割にはやるなぁ」とか「女には無理」とかいう言葉がバシバシ出てきたらしく、この作品は全く売れなかったそうだ(単に内容もつまらなかったのかもしれないが)。 現実で惨めな思いをしている女性達を勇気づけるという名目ならば、わざわざ自分を余計に惨めにさせる映画やドラマなんて見たくないのではないか…と正直CMを見た時、言いたいことはわかるが露骨すぎて不快度が高く、これはあまり女性達に響かないのではと思った。 『キャプテン・マーベル』は2019年なので、あまりに露骨だとメインターゲットを逃すと『エージェント・カーター』から学んだのかもしれない。 見る前に「女が白人男性をボコボコにしたいだけの映画、女が男に仕返しをしてるだけに見える」という内容のレビューを見掛け、エェ…そんなクソつまらん映画なの…と思って暫く敬遠していたが、最近『インフィニティ・ウォー』を見たので、やっぱりついでにこちらも見ようと思い立った。 ……いや、待て。敵には黒人男性も白人女性もいるじゃん。どちらかというとボコボコにした(というか多分死んだ)のは黒人男性と白人女性で、白人男性はボコボコにはしたけど一番軽い。これが「女が男に仕返ししてるだけ」に見えるんじゃ、女のヒーローが戦う時は敵も絶対女じゃないといけないのか? 『インフィニティ・ウォー』では女性が戦ってるシーンはほとんどが敵も女性で、しかもサポートに集まってくる味方も皆女性で、こちらの方がよほど違和感があった。真剣勝負してる時に「女は女同士で戦うぞー!」とはならないだろ… ちなみに『ワンダヴィジョン』では敵も女性だったが、こちらはこちらで「MCUって女性キャラは敵か精神的に不安定だったり未熟だったりするキャラ多いな」と書かれていた。ダメだこりゃ。 新たな挑戦をすると、過剰反応で叩かれるのはよくあることではあるが、映画の評価自体は高いからぜひこのまま切り開いていってほしい。 結論、多少構えていたがポリコレポリコレと騒ぐほどポリコレしておらず、アクションは殴る蹴るのドカバキ系はあまりなく、比較的ユルめ。アクションシーンと日常のほのぼのしたシーンの切り替わりがうまく、ちょっと間の抜けた会話から真剣なアクションシーンへ自然に移っていく撮り方が素晴らしかった。 主役がモロ男性ヒーローを女性に変えただけのゴリゴリゴリラみたいなのかと思いきや、意外とお茶目でナチュラル(そこらにいそう)。ビーム出してきたり、宇宙船が出てきたりして、SF好きな人に向いてるかも。映像的にはディズニーランドのスターツアーズを思い出した。 テーマがブレずにハッキリしていてわかりやすく、CGが違和感なく綺麗だったこと、ドカバキ系アクションと勝手に思っていたが意外とユル系、にも関わらずキャロルの強さが最終兵器レベルだときちんと伝わったこと、序盤を除けばかなりテンポが良かったこと、でこの評価。 猫とフューリーが予想以上に可愛く、日常パートの緩さが好みドストライクだった。猫好きの人は、宇宙猫にメロメロのフューリーが拝めるので「同志!!!」と叫ぶご準備を。 最後に、キャロルが「縛られていた」もの、女性に限らず現代人にも色々あるのでは。 本作を「メインターゲットは女性だろう」とは言ったものの、「女性だけのための映画」とは思わない。それでは勿体ない。 過干渉や虐待親、イジメなど、他人の自信を失わせるような言動を繰り返し、自分より格下に引っ張り下ろし、自分の都合の良いように操ろうとする人間はたくさんいる。 何かに縛られていると感じることは誰しもあるだろうが、縛っているものは何なのか?何故いつまでも縛られていなければならないのか? 当然のように「こいつは自分の言ったルールに従って戦うだろう」「お前の実力を自分が認めてやろう」と何故か上から目線の発言をしてた奴が、話してる最中にキャロルにぶっ飛ばされるのだが、「いつまでもお前のルールに合わせてやると思うなよ!」とでも言うような彼女の一撃は、何かに縛られている人には爽快のはず。 エンドロールの最中(アベンジャーズ)と最後(宇宙猫)にオマケ映像あり。
強すぎて笑う
エンドゲームを観ようとしたらポスターにキャプテンマーベルの存在に気付き、今作を視聴。 エネルギー缶みたいのをぶっ壊して近くにいて体に浴びただけでMCU系列で最強の力を手に入れているのに笑います。 宇宙空間でもフツーに浮いて、ビーム撃ったり強すぎます。
ハリーポッター観てるような層とか鈍感な層、高感度だと思っちゃってる...
ハリーポッター観てるような層とか鈍感な層、高感度だと思っちゃってるような層にぴったりの大傑作 ゲームで言うところのチートコード使って満足!みたいなmcu史上最高の作品
エンドゲーム
前最後のマーベル作品 単体でももちろん面白いですがエンドゲームの前に観とくと尚いいと思います 初女性主人公でアベンジャーズ結成前の物語です ジュードロウかっこいい! フューリーの眼帯はこれが原因だったのか…笑
最終兵器彼女
惑星「クリー」の特殊部隊「スターフォース」に属するヴァースは超人的な特殊能力を得て、敵対するスクラル人打倒を目的とし、特殊任務に就いていた。 そこで明かされる自身の記憶の断片と迷い込んだ惑星C-53こと地球での戦略国土調停補強配備局、通称『S.H.I.E.L.D.』との出会い。 アベンジャーズ設立の秘話とキャプテンマーベル誕生の物語を綴った新シリーズ1作目にしてMCUシリーズ21作目の作品。 大作アベンジャーズエンドゲーム前に公開された今作。 かねてより噂のあったサノスをワンパンで仕留められる力を持ったヒーローがいよいよMCU参戦とあって、MCU集大成に向けて大詰めの展開になってきた感と突然の新ヒーローの参入で打倒サノスへの急ピッチなテコ入れ感もあって、つなぎ感のある作品にも若干感じた。 しかしそのストーリーに20年前の90年代という設定を加え、当時『S.H.I.E.L.D.』の一捜査官であったニックフューリーとキャプテンマーベルとの間に関わりを持たせ、アベンジャーズが設立された経緯を描く内容でシリーズ全体を補完する作品として意味合いを持たせたのは上手い演出だと思った。 またそんな細かいことはどうでもいいほどにキャロルダンヴァースことキャプテンマーベルが強い。問答無用に強い笑。 超人的な力を得たのは6年前のことのようで師匠であるはずのヨンロッグを冒頭5分で吹っ飛ばす、変身能力で老婆に化けたスクラル人を勘でぶん殴る、覚醒した彼女の本当の力でクリーの軍隊を殴る蹴る当たるで蹴散らしジャイアンも真っ青の拳合わせで退散させるなどメンタル以外の弱点ほぼゼロの活躍を見せる笑。 キャプテンマーベルを務めたブリーラーソンはあまりこういうエンタメ作品で見かけることの少ない実力派の女優と思っていたが、常に機嫌の悪そうな表情を浮かべながらも時に優しく、基本容赦なく、どんなことにも物怖じせず向かっていく女性を力強く演じていて、自身の人生を取り戻し数々の挫折から立ち上がってきた過去のプレイバックとともに力を覚醒させるシーンがとてもクールでカッコ良かった。 力の源がインフィニティストーンの一つ、スペースストーンに起因してることもあり、対サノスへの力の証明は既に十分。 恒例のエンドクレジットシーンで現代のアベンジャーズと合流し、いざ役者は揃った感で送る怒涛のフィナーレ、エンドゲームへと続くラスト。 彼女のアベンジャーズでの活躍がとても楽しみ! 2019年03月15日(金)1回目@TOHO日比谷IMAX 2019年04月25日(木)2回目@TOHO上野
強すぎるヒロイン
2019年4月18日 #キャプテン・マーベル 鑑賞 キャプテン・マーベルがラストで異常に強くなった。ほぼほぼスーパーマンなみの強さ。あれでは他のアベンジャーズの皆さんとパワーの桁が違うような気がする。#サミュエル・L・ジャクソン の若作りCGがすごかった。
she is marvel
女性の地位向上という世界的な流れの中で生まれたアメリカンヒロイン キャプテンマーベルは負けない どんな強敵にも負けない 彼女は個人で圧倒的な兵器である。 そう、世の中のすべての女性と同じである
ニック・フューリーのこと、マーベル、アベンジャーズ の事、すべて、...
ニック・フューリーのこと、マーベル、アベンジャーズ の事、すべて、んまぁすべてか すごい頭が働いた😉👍🏾👍🏾👍🏾 最高すぎる グース(猫)が1番気になるわっ! そして、また1からみたいアベンジャーズ である☺️🌼
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