「何度も立ち上がるキャロル・ダンヴァース」キャプテン・マーベル REXさんの映画レビュー(感想・評価)
何度も立ち上がるキャロル・ダンヴァース
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このヒーローはあまりに力が強大すぎて、荒唐無稽になるだろうなと期待していなかったが、意外とよかった。
キャロル・ダンバースが女だからと男社会でこけにされながらも、何度も立ち上がってきた描写がいい。
彼女が鬱屈した性格ではなく、ちょっとむこうみずな負けん気の強い性格なのが幸いして、最近ありがちな女性賛美物としてではなく、あくまで個人の物語として楽しめた。
戦争の一面的な捉え方の危険性も描きつつ、あまり謀略を張り巡らさず、すっきりとした対立構図なのがわかりやすい。
平和を求めている宇宙の移民スクラル人、敵と決めつけて排除しようとするクリー人。闘いを継続させている黒幕がAIなのかどうかは気になるところではある。
それにしてもキャプテン・マーベルのパワーがちとチートなので、サノス戦に最初から絡ませなかったのも頷ける。
(のちにドラマ「ワンダビジョン」でのランボーの娘の台詞から、制作陣も同様に思っていることが窺える)
ドラマ「エージェント・シールズ」を観てきたファンにとっては、コールソンの登場が嬉しい。彼が直感を信じるタイプ、理屈ではなく人の善良な部分を見ようとする性格がきちんとここでも発揮されている。
猫のグースの登場にもニヤニヤしてしまう。
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