「書こうか迷ったが....」キャプテン・マーベル マラサイさんの映画レビュー(感想・評価)
書こうか迷ったが....
これでいいの、フェミニズム笑笑?
映画自体は別にこれといった悪い部分はないが、何せ終始見せられる社会メッセージが鼻につく....
"娯楽"である映画で何で男性に向けた説教めいた映画を見なければならないのか?
本来フェミニズムは社会的な男女平等を目指した活動であったはずだ。それが最近どうだろう?
今まで男にされてきた暴力に"復讐"するかの如き描写がやけに目立つと思うのは自分だけか?
この映画は、
フェミニズム視点で見た場合
で考えて問題点があると思う。
主人公のヴァースは"女だからできない"と男性から下に見られる過去が出てくる。勿論女性だからできないというのは差別だし、無くすべき課題であるとは思う(しかし戦闘機って身体的に女性に向いてるのかという話もあるが)
それに対し、彼女らの敵は決まっているかのように"白人の男"(あれ、これスターウォーズでもなかったっけ?こんな描写...)。
まあこれ自体はいいよいいよ。フェミニズムを表現して社会問題を訴えるっていうプロセス自体に問題は無いよ。
マズイのはその問題の解決方法。
まずキャプテンマーベル自体がアホか、ってぐらいに強いのはさておき、キャプテンマーベルが敵を倒す描写が基本的にその力で圧倒、しかも敵のほとんどは男性。それを文字通りボッコボコにする。
ボスの白人男性は最後めちゃくちゃ小物に見せられてビーム1発でおしまい。....これ男性が女性にしてきた性暴力と大差なくないか?何と言えばいいんだろう、男性へのカウンター、逆張り、にしかなってなくて根本的な解決に至っていない。
昔の映画が女性軽視だとか言われてきたからその諸悪の根源の男性をボッコボコにするのは良し?
この映画に限ったことじゃなくスターウォーズでもあったなぁ......訓練を積んでない女性主人公がスカイウォーカーの子孫(白人男性)をフルボッコにしたり....
本来フェミニズムの活動をしたいのであれば当然男性にも理解してもらえなければならない。当たり前だ、女性だけ喜んでも社会全体の得にはならない。もしフェミニズムのアンサーがこれ(この映画)だとしたら、、、少なくとも私は賛同しかねる。
後あのダサいヘルメットは何とかならなかったのか...何でモヒカン....
色々と愚痴を言ったが当然良いところもある。
フューリーの格闘シーンとか"ランボーさん"(あっちのランボーと区別化)の戦闘機ファイトとか。
それだけにキャプテンマーベル関連の描写は何とかしてほしかった。