「遅れてきた最強女子(スーパーヒーロー)」キャプテン・マーベル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
遅れてきた最強女子(スーパーヒーロー)
長らく不遇だった女性スーパーヒーロー。
MCUにも女性スーパーヒーローは居るが、ライバルのDCのワンダーウーマンが遂にそれを打破。
そしてやっと、MCUにもお目見え。
MCU初の女性スーパーヒーロー単独作。
その名は、キャプテン・マーベル!
とにかくその強さ、半端ないって!
タフで、パワフルで、どんな相手にも怯まず、KOさせる。おまけに両腕からは強力なビームも発射。
でも、こんなのはまだ序の口。
覚醒してからは、空も飛べ、たった一人で巨大宇宙戦艦を撃沈。スカッと痛快、余裕すら感じる。
まさに無双状態…いや、スーパー○○○人級!
女性ヒーローにありがちな恋愛要素は皆無。彼女の強さに男の手助けなんて要らない。
寧ろ、男の方がヘルプを求めるくらい。『~インフィニティ・ウォー』のラストのあの大ピンチで、フューリーがSOSを送る訳だ。
最後の切り札、救世主。
この女性スーパーヒーローには、それに見合う才能と魅力が無ければ話にならない。
所見時はどうしてもワンダーウーマンことガル・ギャドットに見劣りするが、実際見てみると、ブリー・ラーソンが素晴らしい魅力と力強さを放つ!
もう本当に、凛々しくカッコいい!
パイロット姿、革ジャン&ジーンズ、ヒーロースーツ姿…それらもいちいち決まっている。
そして、これまでのどの作品よりも美しさも映える。
オスカーを受賞した『ルーム』も良かったが、こりゃ一気にさらに株が上がったね。
話も面白かった。
銀河のエリート部隊“スターフォース”の一員。
変身型の異星人=スクラル人の脅威から銀河を守る為、闘っている。
そんな彼女には時折、見知らぬ惑星の断片的な記憶が。
その記憶を狙うスクラル人に捕らわれてしまう。
何とか脱出、ある惑星に墜落する。
その惑星こそ、記憶の中に出てきた惑星、地球だった…!
一見、『スーパーマン』と『マイティ・ソー』を合わせたようだが、なかなか話も捻られている。
序盤はこの断片的な記憶が「?」「?」だが、それが次第に明かされ、繋がっていく面白さ。
失われた記憶を軸に、自分は何者か、目覚めと闘う意味…ヒーロー映画の定番もそつなく。
単なる勧善懲悪…に非ず。この描かれ方も良かった。
だって“敵”のスクラル人、見てると何だか結構人間味あるんだもの。また彼らには、現実社会の難民問題が込められている。
一方、“正義”のスターフォース。チームメンバーの一人やジュード・ロウ演じるリーダーが頻繁に連絡を取る相手が、MCUのあの作品の悪者キャラだし、うっすら感付かせる。
ニック・フューリーのファンは集まれ~!
まだ若きフューリーが、キャプテン・マーベルと見せるバディ・ムービーでもある。
フューリーって、こんなにユーモラスだったっけ?…ってくらいで、おそらくこれは、素のサミュエルに近い。
“新人”コールソンもナイスに協力。この時から信頼関係あったかと思うと、感慨深いものがある。
キャプテン・マーベルの過去を知る黒人女性パイロットとその娘も心強い味方。
そして忘れちゃいけない猫ちゃんのグース。
可愛いでちゅね~と思ってたら、びっくりでちゅね~!
監督は男女ペアながら、MCU初の女性監督アンナ・ボーデンが着任。
ダイナミックなアクションと迫力のVFXを要所要所たっぷり、話の面白さ、ユーモアも織り交ぜ、上々手腕のエンターテイメント!
監督も女性、主役も女性、脚本家も作曲家も女性が担当、心強い味方も黒幕も女性…ウーマン・パワーが炸裂!
四次元キューブやある人物のミドルネームから取った由来とその誕生の瞬間…リンクネタにニヤリ。
でも何と言っても、ED後のオマケ映像にゾクゾク!
絶体絶命のヒーローチームを救え! サノスを倒せ!
遂に駆け付けた、遅れてきた最強女子(スーパーヒーロー)!
キャプテン・マーベル!
ED後の映像も見逃せないが、今回はOPのマーベル・ロゴは絶対必見!
シリーズを見てない人には、「何だ、あのじいさん…?」と思うかもしれないが、ユーモアとウィットに富んで、作り手側の彼への溢れんばかりの敬愛に感激…。
Thank You,Stan! Forever!
近代様、コメントでは御無沙汰しておりました。
何故か近代様と鑑賞日が重なるとコメントしたくなります。w
もう皆さん、スー○ーサ○ヤ人だとか、チートとか言うもんだから
ハードル高くした分私は楽しめた感はありました。
これを観たら、「仲間の力ってどのくらいだっけ?」と
ド○ゴン○ール並みに思っちゃう訳でw