「ウーマンリブの映画」キャプテン・マーベル バラやんさんの映画レビュー(感想・評価)
ウーマンリブの映画
実は差別大国のアメリカにおいてブラックパンサーが黒人賛歌の映画なら、こちらは女性解放の映画。
野球、ゴーカート、自転車、軍隊、そしてパイロット。主人公がみじめに倒れる姿を何度も見せることによって、女性が正当に実力を評価されるのがいかに難しい時代であったかと。それが90年代もそうだということは、当然、現在も、ということなのでしょう。
だからこそ不屈の何度も立ち上がる主人公の姿を見せることによって、第一線で活躍する女性の不屈の精神を表現し、讃えるように思えました。
ラストで圧倒的な力で敵を打ち破る姿は、ヒーローの世界でも性別は関係ない、実力で評価しろと言わんばかりです。
恋愛の要素が皆無なのも、男に頼ったり甘えたりする姿を見せたくなかったのでは。
ま、ホントにスゴイのは、そんな主義主張すら、エンターテイメントのスパイスとして使ってしまうハリウッド自体ですけどね。
ところで、ネコはエンドゲームでも活躍するのか?
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