「掴み取れアイデンティティー!」キャプテン・マーベル しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
掴み取れアイデンティティー!
マーベル・シネマティック・ユニバース第21作。
キャプテン・マーベル・シリーズ第1作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
彼女と観に行きました。
原作コミックは未読です。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」への期待が高まる中、絶妙なタイミングで放たれたMCUのエピソード0。終わりの前に明かされる始まりの物語、それはひとりの女性がアイデンティティーを探し求め、真のヒーローに覚醒していく過程を追ったサスペンスフルなアクション大作でした。
失われた記憶に隠された秘密を巡り、誰が味方で誰が敵なのか分からない四面楚歌の中、不屈の精神で邁進するキャロルの姿は力強く、一気に物語に引き込まれていきました。
二転三転のどんでん返しと意外な真実が次々に明かされていく。キャロルが己の過ちを悟って自分の成すべき使命へと目覚めていく展開が素晴らしく、手に汗握りました。
ルーツ、心強い仲間、進むべき道を手に入れた彼女は、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースとして守るべきもののために戦う最強の戦士に生まれ変わりました。
その能力たるや、これまでMCUに登場したヒーローを軽く凌駕する強力無双なもの。宇宙戦艦を木端微塵に破壊する戦闘力は他の追随を許さないレベル度肝を抜かれました。
なんてこった。チート級に強いじゃないか。キャプテン・マーベルがいれば、もしかしたら、否確実に、サノスに勝てるかもしれない。私の心に希望の火が灯った瞬間でした。
若き日のフューリーやコールソン捜査官の活躍も必見!
フューリーの右目の傷の理由が明かされましたが、情けなくてかわいい。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で「信じていたヤツにやられた」と発言していましたが、なるほど、こんな理由じゃ正直に言えないわけだ。
こんなこと言っちゃいけないかもだけどコールソン捜査官に髪の毛がある。期待していたより登場シーンが少なかったのでもうちょっと活躍するところが観たかったです。こうなったら「エージェント・オブ・シールド」でも観ようかな(笑)。
「インフィニティ・ウォー」のはじめからキャプテン・マーベルがいたらあんな悲惨なことにはならなかったのに、なんて野暮なことは言いません。「エンドゲーム」早く観たい!
[追悼]
マーベル・スタジオの特別仕様ロゴに思わず涙が。スタン・リーへの愛がいっぱい詰まっていました。カメオ出演シーンもジンと来ました。さようなら、ありがとう、スタン・リー。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
[以降の鑑賞記録]
2019/07/13:Blu-ray(吹替)
※修正(2023/11/09)